毎日王冠(GⅡ)/東京/別定/1800m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して11頭の出走登録にとどまった毎日王冠(2020年)の予想について解説する。
毎日王冠は、頭数こそ揃わなかったものの、天皇賞秋へのステップレースということもあり、それなりのメンバーが揃った。
毎日王冠では、朝日杯フューチュリティステークス馬サリオスが単勝1倍台の断然人気となりそうだが、3歳馬のレベルが低いこともあり、混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、毎日王冠の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
日本ダービー組
2着のサリオス(ルメール)・4着のサトノインプレッサ(坂井瑠星)の合計2頭が出走登録している。
サリオス
日本ダービーの2着という結果は、コントレイルにこそ力負けであったが、イン有利の馬場で外を回りながらも連対を確保したのは立派である。
また、サリオスは、コントレイル以外には負けておらず、マイルで行われた朝日杯フューチュリティステークスを圧勝している。
問題は、古馬相手でも通用するかどうかだが、今年の3歳世代のレベルに少し疑問は残るものの、毎日王冠は古馬の一線級が不在である。
よって、毎日王冠の予想では、サリオスにとっては秋のG1戦線に向けて負けられない一戦になると判断すべきである。
サトノインプレッサ
日本ダービーの4着という結果は、スタートで出遅れてしまったものの、イン有利の馬場でコースロスのない競馬に恵まれた感もある。
なお、サトノインプレッサは、NHKマイルカップでこそ能力を発揮できなかったものの、それ以前は3戦3勝と能力的に底を見せていなかった。
よって、毎日王冠の予想では、開幕週でも差しが届く展開になるようであれば、サトノインプレッサにもかなり高い評価を与えるべきである。
関越ステークス組
1着のザダル(川田将雅)が出走登録している。
ザダル
関越ステークスの勝利という結果は、2着に3馬身もの差をつけており力の違いを見せつけたが、ローカルのオープン特別の弱いメンバー構成に恵まれたことも確かである。
なお、サダルは、メイステークスで3着に敗れてしまったが、外を回って脚を余してしまったものであり力負けではない。
よって、毎日王冠の予想では、急激なメンバー強化であっても、サダルにもかなり高い評価を与えるべきである。
エプソムカップ組
1着のダイワキャグニー(内田博幸)が出走登録している。
ダイワキャグニー
エプソムカップの勝利という結果は、雨で外が全く伸びない馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたものである。
よって、毎日王冠の予想では、ダイワキャグニーが好走するためには、再度展開の助けが必要と判断すべきである。
新潟記念組
3着のサンレイポケット(荻野極)・6着のカデナ(三浦皇成)・12着のアイスストーム(石橋脩)の合計3頭が出走を予定している。
サンレイポケット
新潟記念の3着という結果は、重賞でも通用する切れ味を見せたが、54キロの軽ハンデと外差しが有利な馬場状態に恵まれたものである。
よって、毎日王冠の予想では、開幕週の馬場であることを考慮すると、サンレイポケットに高い評価は不要である。
カデナ
新潟記念の6着という結果は、58キロのハンデの分だけ伸びを欠いたが、着順ほど大きな差はなかった。
なお、カデナは、春のG1の大阪杯でも4着に追い込んだ。
よって、毎日王冠の予想では、カデナが大阪杯のように内を突く競馬ができれば、開幕週でも好走可能と判断すべきである。
アイスストーム
新潟記念のレース内容は見どころがなかった。
よって、毎日王冠の予想では、アイスストームに高い評価は不要である。
札幌記念組
8着のトーラスジェミニが出走登録している。
トーラスジェミニ
札幌記念の8着という結果は、完全に力負けだが、メンバーが強すぎたことも確かである。
なお、トーラスジェミニは、函館記念4着やエプソムカップ3着など、楽に逃げを打てれば、重賞でも通用する能力を秘める。
よって、毎日王冠の予想では、開幕週の馬場で楽に先手を取れるようであれば、トーラスジェミニの逃げ粘りにも注意を払うべきである。
以上、毎日王冠に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、毎日王冠(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。