共同通信杯(GⅢ)/東京/別定/1800m(左・芝)
今週のメインレースは、第44回共同通信杯である。
第44回共同通信杯は、日本ダービーと同じ東京競馬場が舞台ということもあり、クラシック戦線を占う意味でも非常に注目される。
そこで、競馬理論は、第44回共同通信杯に出走する有力各馬を分析する。
第44回共同通信杯には、2戦2勝のアリゼオ(ルメール)が出走する。
アリゼオは、1番人気に推されたホープフルステークスを快勝している。
更に、アリゼオは、新馬戦において、ヒルノダムール(若駒ステークスで話題のルーラーシップを破る)にも快勝している。
これらのことから、アリゼオは、3歳世代のトップクラスの実力を秘めることは間違いない。
よって、第44回共同通信杯、人気でもアリゼオに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、アリゼオと同じオープン特別勝ちの実績馬では、ハンソデバンド(蛯名)が第44回共同通信杯に出走する。
ハンソデバンドは、未勝利勝ち直後に挑んだジュニアカップにおいて、直線で馬群を割って勝利を収めており、着差以上の強さを見せつけた。
ただし、ジュニアカップの2着馬のバトルシュリイマンは、朝日杯フューチュリティステークスで15着に敗れた馬であり、ハンソデバンドのジュニアカップの勝利は、オープン特別にしては弱いメンバー構成に恵まれたことも否定できない。
よって、第44回共同通信杯、オープン勝ちの実績を認めつつも、ハンソデバンドを過信すべきでないと競馬理論では判断している。
一方、ラジオNIKKEI杯2歳ステークス組からは、3着のダノンシャンティ(吉田豊)が第44回共同通信杯に出走する。
ラジオNIKKEI杯2歳ステークスは、例年、クラシックに直結するレベルの高いレースである。
更に、今年のラジオNIKKEI杯2歳ステークスも、4着のヒルノダムールが若駒ステークス勝ち、5着のアドマイヤテンクウが京成杯で2着していることを考えると、非常に高レベルな一戦であった。
よって、第44回共同通信杯、デビュー戦でアリゼオと互角の競馬をしたヒルノダムールに先着しているダノンシャンティには、アリゼオと同様に高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、中京のオープン特別の中京2歳ステークス組からは、3着のグリューネワルト及び4着のストレンジラブが第44回共同通信杯に出走する。
中京2歳ステークスの勝ち馬のシャインこそ、シンザン記念で2着に好走しているが、それ以外は非常に弱いメンバー構成であったので、中京2歳ステークス組が第44回共同通信杯で好走する可能性は低い。
なお、中京2歳ステークス組の2頭を比較すれば、開幕週で先行馬有利の馬場で2番手から3着に粘り込んだグリューネワルトならば、外を回って差のない4着だったストレンジラブに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
他には、ダイセイレジェンド(北村宏)、ダイワアセット(後藤)、ロジサイレンス(柴田善)及びロジスプリングが注目を集める。
ダイワアセットは、勝ち切れない競馬がつづいているが、相手なりに走っているので、第44回共同通信杯でも大きな差はない。
特に、前走の寒竹勝の敗戦は、マイペースで逃げたコスモへレノスを捉えきれなかっただけであり、悲観すべき内容ではない。
よって、第44回共同通信杯、相手なりに走るダイワアセットに押さえ程度の評価は与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、タイセイレジェントは、レベルの高い札幌の未勝利勝ちである。
なぜならば、未勝利勝ちの時に破ったヤングアップハートが、500万下の上位常連であり、更に、葉牡丹賞では、ダイワアセットに先着している。
よって、第44回共同通信杯、仕上がりさえ万全であれば、タイセイレジェントにダイワアセットと互角の評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、ロジサイレンス及びロジスプリングは、新馬勝ちの時計では通用しないが、底を見せていない魅力があるので、軽視は禁物と競馬理論では判断している。
以上のように、競馬理論は、第44回共同通信杯に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第44回共同通信杯の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第44回共同通信杯の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。