神戸新聞杯(GⅡ)/阪神/馬齢/2400m(左・芝)
今週のメインレースは、菊花賞トライアルの第57回神戸新聞杯である。第57回神戸新聞杯は、日本ダービー上位組が多数出走することもあり、菊花賞へ向けて重要なステップレースとなりそうである。例年の神戸新聞杯であれば、夏の上がり馬なども注目も浴びるが、今年は目立った上がり馬が出走してこない。そのため、第57回神戸新聞杯では、日本ダービー組にのみ注目すればよさそうである。
日本ダービー組では、2着のリーチザクラウン(武豊)、3着のアントニオバローズ(角田)、5着のアプレザンレーヴ(内田博)、6着のシェーンヴァルト(秋山)、9着のトップカミング(幸)、13着のセイウンワンダー(福永)、12着のアンライバルド(岩田康)及び14着のトライアンフマーチ(武幸四郎)が第57回神戸新聞杯に出走を予定している。リーチザクラウンは、日本ダービーにおいて、ジョーカプチーノから大きく離れた2番手を単騎逃げと同じ状態で追走し、直線入り口で早めに先頭に立ったものの、ロジユニヴァースに簡単に交わされてしまい、2着に粘るのが精一杯であった。リーチザクラウンの日本ダービーの2着は、追い込みがまったく届かない極悪馬場を単騎逃げと同じ状態の2番手で追走する展開に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。 よって、第57回神戸新聞杯、リーチザクラウンを過信すべきでない。ただし、第57回神戸新聞杯はトモロポケットくらいしか先行馬が見当たらないので、楽に先行できそうな展開面を考慮すれば、リーチザクラウンに高い評価を与えざるを得ないと競馬理論では判断している。
一方、アントニオバローズは、日本ダービーにおいて、先行集団の馬込みの中を進み、ゴール前でリーチザクラウンに迫る3着に好走した。アントニオバローズの日本ダービーの3着は、極悪の馬場に恵まれたものなので過大評価は禁物だが、リーチザクラウンと同程度又はそれ以上の評価は与えるべきである。 よって、第57回神戸新聞杯、アントニオバローズにもそれなりの高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、シェーンヴァルト、トップカミング、セイウンワンダー、アンライバルド及びトライアンフマーチは、日本ダービーにおいて、外が伸びない極悪馬場に脚を殺されてしまい、まったく競馬にならなかった。よって、日本ダービーのレース内容は度外視できる。そこで、シェーンヴァルト、トップカミング、セイウンワンダー、アンライバルド及びトライアンフマーチについては、日本ダービー以外のレース内容から能力を分析すべきである。アンライバルドは、皐月賞馬であり、日本ダービーでも1番人気に推されたように、実力的には3歳世代でトップクラスなのは間違いない。アンライバルドの皐月賞の勝利は、ハイペースながらもいつもより前目となる10番手くらいの位置を追走してのものであり、完璧な内容であった。 よって、第57回神戸新聞杯、アンライバルドが巻き返す可能性は高いと競馬理論では判断している。
そのアンライバルドが制覇した皐月賞において、トライアンフマーチが2着、セイウンワンダーが3着、シェーンヴァルトが4着に追い込んだ。トライアンフマーチ、セイウンワンダー及びシェーンヴァルトの3頭の皐月賞の好走は、ハイペースでアンライバルドが先行馬をすべて掃除する追い込み有利な展開に恵まれたものであって、課題評価は禁物である。 よって、第57回神戸新聞杯においても、トライアンフマーチ、セイウンワンダー及びシェーンヴァルトの3頭が、アンライバルドを逆転する可能性は低い。ただし、第57回神戸新聞杯には夏の上がり馬が殆どいないので、トライアンフマーチ、セイウンワンダー及びシェーンヴァルトの3頭にも押さえ程度の評価は必要と競馬理論では判断している。
以上のように、競馬理論は、第57回神戸新聞杯に出走する有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第57回神戸新聞杯の最終的な予想を決断する。競馬理論のファンの方は、第57回神戸新聞杯の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。