小倉大賞典(GⅢ)/小倉/ハンデ/1800m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して15頭の出走登録馬があった小倉大賞典(2020年)の予想について解説する。
小倉大賞典は、冬場のローカルのハンデ重賞ということもあり、例年は混戦模様である。
ただし今年は、ヴェロックス(川田将雅)が断然人気となりそうであり、例年とは様子が異なる。
そこで、競馬理論の競馬予想では、小倉大賞典の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
有馬記念組
8着のヴェロックスが出走登録している。
ヴェロックス
有馬記念の8着という結果は、中団の馬群の中で伸びを欠いており、力負けであった。
ただし、ヴェロックスは、皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞3着とクラシックで上位争いを繰り返しており4歳世代ではトップクラスの能力であることに疑いの余地はない。
よって、小倉大賞典の予想では、57キロのハンデであれば、実績的に断然のヴェロックスに本命級の高い評価を与えて当然である。
ジャパンカップ組
13着のジナンボー(シュタルケ)が出走を予定している。
ジナンボー
ジャパンカップの13着という結果は、力負けではあるが、イン有利の馬場で終始外を回らされており、同情の余地がある。
なお、ジナンボーは、新潟記念において、秋のG1戦線でも好走していたユーキャンスマイルと互角の競馬をしていた。
よって、小倉大賞典の予想では、ジナンボーにもそれなりの高い評価を与えて当然である。
中山金杯組
9着のアンノートル(柴田大知)・11着のカデナ(鮫島)・15着のタニノフランケル(吉田隼人)の合計3頭が出走登録している。
アンノートル
中山金杯の9着という結果は、馬群から離れたところを気分良く追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としても価値が低い。
よって、小倉大賞典の予想では、アンノートルに高い評価は不要である。
カデナ
中山金杯の11着という結果は、前残りの展開で持ち味を発揮できなかった。
なお、カデナは、小倉記念2着、新潟記念3着と去年の夏に復調気配をうかがわせている。
よって、小倉大賞典の予想では、差しが届く今の馬場を考慮すると、カデナの巻き返しにも注目すべきである。
タニノフランケル
中山金杯の15着という結果は、見所がなかった。
ただし、タニノフランケルは、逃げる自分の競馬ができなかったので、度外視可能でもある。
よって、小倉大賞典の予想では、楽に逃げる展開に恵まれるようであれば、タニノフランケルの逃げ粘りに多少注意を払うべきである。
京都金杯組
6着のエメラルファイト(石川)が出走を予定している。
エメラルファイト
京都金杯の6着という結果は、好位のインを追走しながらも伸びを欠いており、見せ場はなかった。
ただし、小倉大賞典は、京都金杯に比べると、数頭を除けば、かなり低調なメンバー構成である。
よって、小倉大賞典の予想では、スプリングステークス勝利の実績を考慮して、エメラルファイトにも注意を払うべきである。
以上、小倉大賞典に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、小倉大賞典(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。