きさらぎ賞(GⅢ)/京都/別定/2000m(右・芝)
今週のメインレースは、数々のクラシック馬を送り出してきた第48回きさらぎ賞である。
今年の牡馬クラシック戦線は、未だに勢力図が定まらない大混戦模様であり、一つ一つの重賞が重要となる。
そのため、第48回きさらぎ賞も重要なステップレースとなりそうである。
その第48回きさらぎ賞で人気になりそうなのは、アルカザン(池添)、ブラックシェル(武豊)及びレッツゴーキリシマ(幸)である。
アルカザンは、無傷の2連勝中と底を見せておらず、第48回きさらぎ賞をも制すれば、一躍クラシックの主役に踊り出る。
アルカザンは、2戦ともクビ差の勝利であるものの、切れ味と勝負根性は抜群といえる。
しかしながら、京都2歳ステークスの2着馬のダノンイサオは、ラジオNIKKEI杯で7着に惨敗していることから、アルカザンの京都2歳ステークスの勝利は、弱いメンバーに恵まれたものとみることもできる。
よって、第48回きさらぎ賞の競馬予想は2連勝中の未知の魅力だけでアルカザンが人気になるようであれば、競馬理論は、アルカザンを押さえ程度の評価にとどめるべきと判断している。
一方、ブラックシェルは、4戦2勝2着2回とほぼ完璧な成績を収めており、アルカザンと同様に底を見せていない。
ブラックシェルの前走の福寿草特別の勝利は、着差以上に強い内容であった。
また、ブラックシェルは、前々走のホープフルステークスにおいて2着に敗れてしまったが、出遅れて大外を回らされたことを考慮すると、内容的には勝ったマイネルチャールズと互角である。
そのマイネルチャールズが次走の京成杯をも圧勝したことから、ブラックシェルが第48回きさらぎ賞で好走してもおかしくない。
よって、競馬予想は第48回きさらぎ賞において、ブラックシェルに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、レッツゴーキリシマは、2歳チャンピオン決定戦の朝日杯フューチュリティステークスで2着に好走しており、このメンバーならば実績的に一枚上といえる。
朝日杯フューチュリティステークスの4着馬のドリームシグナルが、シンザン記念を圧勝していることを考えると、レッツゴーキリシマの朝日杯フューチュリティステークスの2着にも高い評価を与えることができる。
しかしながら、レッツゴーキリシマの朝日杯フューチュリティステークスの2着は、イン有利の馬場を3番手のインを追走する絶好の展開に恵まれたものであることを忘れてはならない。
よって、競馬予想は第48回きさらぎ賞において、レッツゴーキリシマに、朝日杯フューチュリティステークス2着馬ほどの過大な評価をすべきでないと第48回きさらぎ賞の競馬理論では判断している。
京成杯で2着に追い込んだベンチャーナイン(武士沢)も注目される。
ベンチャーナインは、強敵相手に差のない競馬を繰り返しており、前走の京成杯2着程度走ってもおかしくはない。
よって、今の外が伸びる京都の馬場で行われる第48回きさらぎ賞においても、ベンチャーナインが、前走の京成杯と同様の伸び脚を発揮してもおかしくはないと競馬理論では判断している。
第48回きさらぎ賞は、ベンチャーナインが通用すると考えるのであれば、それ以上にスマイルジャック(柴田善)を注意しなければならない。
なぜならば、スマイルジャックは、東京スポーツ杯2歳ステークスにおいて、ベンチャーナインに大きく先着している。
更にいうと、東京スポーツ杯2歳ステークスの4着馬がゴスホークケン(朝日杯フューチュリティステークス馬)であり、東京スポーツ杯2歳ステークスの2着は第48回きさらぎ賞で、非常に価値が高い。
また、スマイルジャックは、休み明けの前走の若竹賞でこそ3着に敗れてしまったが、若竹賞の勝ち馬のショウナンアルバが次走の共同通信杯を制しており、若竹賞の3着も価値が高い。
これらを総合すると、第48回きさらぎ賞において、スマイルジャックに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
他には、ルメール騎手が騎乗するファリダットや、阪神ジュベナイルフィリーズ馬トールポピーを破ったヤマニンキングリーも展開次第では差がない。
以上のように、競馬理論は、第48回きさらぎ賞に出走する有力各馬の能力を分析した。
第48回きさらぎ賞は登録段階の現在、競馬理論は、ブラックシェル及びスマイルジャックに注目している。
この分析結果に、調教や枠順などの様々な要素を加味して、第48回きさらぎ賞の最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第48回きさらぎ賞の予想をお楽しみに。
第48回きさらぎ賞
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。