きさらぎ賞(GⅢ)/京都/別定/2000m(右・芝)
今週のメインレースのきさらぎ賞は、数多くの活躍馬が勝ち名乗りを上げた出世レースである。去年のきさらぎ賞は、ドリームパスポート及びメイショウサムソンの2頭で結果が出た。
更に、歴代のきさらぎ賞の勝ち馬には、ネオユニヴァース、ナリタトップロード及びスペシャルウィークなどがいる。 きさらぎ賞ようなの出世レースであるきさらぎ賞を制するのは、果たしてどの馬であろうか?
第47回きさらぎ賞で人気になりそうな馬は、ナムラマース(ペリエ)及びオーシャンエイプス(武豊)である。 ナムラマースは、レベルの高い札幌2歳ステークスの覇者であり、今年のクラシック路線でも上位を賑わせる能力を秘めている。
前走のラジオNIKKEI杯でこそ、ナムラマースは、休み明け及び直線の不利が影響して、3着に破れてしまったものの、勝ち馬のフサイチホウオー(安藤勝)とは0.2秒差であった。
そのフサイチホウオーが、4連勝で共同通信杯を制してクラシック戦線の主役に躍り出たことを考えると、第47回きさらぎ賞はナムラマースにとって負けられない一戦となる。 第47回きさらぎ賞の競馬予想では、安定して走るナムラマースを、連軸向きの馬として評価と、競馬理論では判断している。
もう一頭の人気馬のオーシャンエイプスは、キャリア1戦の馬ながら、新馬戦では、クラシックを意識させる大物感たっぷりのレースを披露した。
オーシャンエイプスの新馬戦は、時計的に傑出したものではないが、武豊騎手が追うことなく、後続に8馬身差をつけた内容は圧巻であり、ディープインパクトのレースを彷彿させるものであった。このため、オーシャンエイプスが、2戦目で重賞初挑戦という不利をも克服する能力を秘めている可能性は高いと第47回きさらぎ賞の競馬理論では判断している。
但し、オーシャンエイプスは、武豊騎手騎乗で前走の派手な勝ちっぷりから過剰に人気になることが予想されるので、人気次第では馬券的に抑え評価にとどめるのも、第47回きさらぎ賞では一つの手である。
他には競馬予想で、アサクサキングス(四位)にも第47回きさらぎ賞の競馬理論は注目している。
アサクサキングスは、前走のラジオNIKKE杯では、ナムラマースと同様に直線で不利を受けており、5着といえども、第47回きさらぎ賞では悲観すべき内容ではない。また、第47回きさらぎ賞では、アサクサキングスが前々走で破ったサンツェッペリンが、京成杯を制していることを考えると、アサクサキングスは、人気馬2頭と能力的に差はない。
よって、第47回きさらぎ賞の競馬理論は、アサクサキングスにも、人気馬2頭と同等の高い評価を与える予定である。
また、第47回きさらぎ賞では、アドマイヤヘッド(岩田)及びオーソリティバイオが中穴人気となりそうである。アドマイヤヘッドは、札幌2歳ステークスでナムラマースと半馬身差の2着に好走しており、着差的には通用しそうである。
しかしながら、札幌2歳ステークスのレース内容を振り返ると、ナムラマースは、終始外を回る横綱競馬で勝利を収めたのに対し、アドマイヤヘッドは、インの3番手で追走するという絶好の展開に恵まれての2着である。
つまり、アドマイヤヘッドとナムラマースとの差は決定的なものであり、第47回きさらぎ賞ではアドマイヤヘッドが、ナムラマースを逆転する可能性はかなり低い。 よって、競馬理論は、第47回きさらぎ賞はナムラマースを本命にしたときには、アドマイヤヘッドを連下候補程度に評価する予定であるが、ナムラマースを本命にしないときには、アドマイヤヘッドを無印にする予定である。
オーソリティバイオは、レベルの高い札幌の新馬戦を好時計で制しており、第47回きさらぎ賞では素質は高そうである。よって、オーソリティバイオは、久々で重賞初挑戦という不利を、素質だけで克服する可能性があり得ると第47回きさらぎ賞の競馬理論では判断している。
以上のように、第47回きさらぎ賞は、クラシックに向けて注目の一戦となりそうである。第47回きさらぎ賞を制した馬が、打倒フサイチホウオーの一番手となる可能性まであり得る。
但し、競馬理論は、第47回きさらぎ賞を、馬券的な妙味の少ない一戦と判断しているので、競馬理論のファンの方には馬券の購入を可能な限り控えめにして欲しい。
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