菊花賞(GⅠ)/東京/馬齢/3000m(右・芝)
今週のメインレースは、クラシック最終関門の第72回菊花賞(2011年)である。第72回菊花賞(2011年)ではオルフェーヴルがディープインパクト以来となる史上7頭目の3冠を達成できるかが注目される。
そこで、競馬理論の競馬予想は、第72回菊花賞(2011年)に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
第72回菊花賞は、関西の菊花賞トライアルの神戸新聞杯組からは、1着のオルフェーヴル(池添)、2着のウインバリアシオン(安藤勝)、3着のフレールジャック(福永祐一)、4着のスマートロビン、5着のショウナンマイティ(武豊)、6着のダノンミル(浜中)及び7着のイグアス(四位)が第72回菊花賞(2011年)に出走する。
オルフェーヴルの神戸新聞杯の勝利は、ゴール前で抑える余裕を見せながらも2着のウインバリアシオンに2馬身半もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
なお、オルフェーヴルは、超スローペースでも折り合いがつき、瞬発力勝負の上がりの競馬でも能力を発揮できることを証明したので、3000mの距離も問題がないことを示した。
更に、オルフェーヴルは、春の2冠(皐月賞及び日本ダービー)でも着差以上の強さを見せつけており、3歳世代では敵がいないと言っても言い過ぎではない。
よって、第72回菊花賞(2011年)においても、オルフェーヴルが楽勝して、史上7頭目の3冠馬となる可能性が極めて高いと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ウインバリアシオンの神戸新聞杯の2着は、オルフェーヴルにこそ完全な力負けであったが、3着のフレールジャック以下を2馬身半以上も離しており、相手が悪すぎただけである。
また、ウインバリアシオンは、神戸新聞杯において、オルフェーヴルと同様に折り合いもスムーズだったので、3000mの距離に問題がないことを証明した。よって、第72回菊花賞(2011年)、ウインバリアシオンがオルフェーヴルの2着の最有力候補である。
ただし、ウインバリアシオンは、2着候補の中で能力が抜けているわけでもないので、先週までの京都競馬場の芝コースのイン有利の馬場状態が続いた場合に、外を回ってオルフェーヴルを負かしにいくような競馬をすると、凡走もあり得ると競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、フレールジャックの神戸新聞杯の3着は、やや出負け気味だったことも影響したが、後方のラチ沿いをコースロスなく競馬をしてのものであり、上位2頭(オルフェーヴル及びウインバリアシオン)に力負けであった。
しかしながら一方で、フレールジャックが遅生まれで今年の5月デビューのキャリア4戦ということを考慮すると立派である。
よって、第72回菊花賞(2011年)、好位のインで脚をためる競馬を福永騎手がさせられれば、フレールジャックが2着争いに加わると競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、スマートロビンの神戸新聞杯の4着は、見せ場十分ではあったが、スローペースでの大逃げによるものであり、レース内容の価値は低い。
よって、第72回菊花賞(2011年)、スマートロビンが単騎逃げの展開になるようであれば無視はできないが、逃げ馬不在のメンバー構成であっても押さえで十分と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ショウナンマイティの神戸新聞杯の5着は、終始外を回らされて直線でも大外から追い込んだものであり、オルフェーヴル以外とであれば着差ほどの能力差はない。
よって、第72回菊花賞(2011年)、武豊騎手がコースロスのない騎乗で2着狙いに徹するようであれば、ショウナンマイティが2着に浮上する可能性もあり得る。
ただし、ショウナンマイティは、先行力のあるタイプではないので、武豊騎手が上手に乗ったとしても脚を余して掲示板止まりの可能性も高いと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ダノンミル及びイグアスは、神戸新聞杯の冴えないレース内容を見る限り、第72回菊花賞(2011年)で好走する可能性は低い。
一方、関東のステップレースのセントライト記念組からは、1着のフェイトフルウォー(柴田善)、2着のトーセンラー(蛯名)、3着のサダムパテック(岩田康)、4着のベルシャザール(後藤)及び11着のユニバーサルバンク(田辺)が第72回菊花賞(2011年)に出走する。
フェイトフルウォーのセントライト記念の勝利は、ハイペースを早めに追走し、4コーナーでは外に持ち出されて押し切ったものであり、春先とは一変して非常に強いレース内容であった。
よって、第72回菊花賞(2011年)においても、フェイトフルウォーがセントライト記念組で再度最先着を果たす可能性は低くない。
そこで問題となるのは、セントライト記念組が神戸新聞杯組相手でも通用するか否かだが、皐月賞2着馬のサダムパテックがセントライト記念で3着だったことを考えると、オルフェーヴル以外であれば、神戸新聞杯組相手でも通用すると競馬理論の競馬予想で判断している。
一方、トーセンラー及びベルシャザールは、セントライト記念において、コースロスのない展開的には絶好の競馬をしたものの、勝ちきれなかった。
よって、第72回菊花賞(2011年)、トーセンラー及びベルシャザールがオルフェーヴルの2着争いに加わるためには、コースロスのない競馬をするなどの展開の助けが必要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、サダムパテックは、
セントライト記念において3着と人気を裏切ってしまったが、イン有利の馬場を出遅れて外を回されてのものであり、悲観すべき内容ではない。
また、サダムパテックは、皐月賞で2着を確保しているように、オルフェーヴル以外とであれば上位でもある。
よって、第72回菊花賞(2011年)、サダムパテックの巻き返しに要注目である。
特に、サダムパテックが内枠を引いたときには、岩田騎手が好位のインを追走させる可能性が高いので、2着争いの最有力候補にもなり得ると競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、第72回菊花賞に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第72回菊花賞の最終的な予想を決断する。
競馬理論の競馬予想のファンの方は、第72回菊花賞の最終的な予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。