菊花賞(GⅠ)/東京/馬齢/3000m(右・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して20頭の出走登録馬があった牡馬クラシック最終関門
菊花賞(2018年)の予想について解説する。
菊花賞は、日本ダービー馬ワグネリアンが天皇賞秋に向かうこともあり、人気が割れそうな混戦模様である。
そうなると、ダービー2着の皐月賞馬エポカドーロが押し出される形で1番人気になりそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想では、菊花賞の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
神戸新聞杯組
2着のエタリオウ(ミルコ・デムーロ)・3着のメイショウテッコン(松山弘平)・
4着のエポカドーロ(戸崎圭太)・5着のステイフーリッシュ(藤岡佑介)・
6着のタイムフライヤー(和田竜二)
の合計5頭が出走登録している。
エタリオウ
神戸新聞杯の2着という結果は、ワグネリアンにこそ力負けであったものの、スローペースで上がりナンバーワンの33秒9の脚で追い込んだことは立派である。
なお、エタリオウは、先行馬が上位を独占した日本ダービーでも4着に追い込んでおり、負けて強しの内容であった。
よって、菊花賞の予想では、ワグネリアン不在のメンバー構成を考慮すると、エタリオウにかなり高い評価を与えて当然である。
特に、差しが届く展開や馬場になるようであれば、エタリオウの評価を更にあげるべきである。
メイショウテッコン
神戸新聞杯の3着という結果は、楽なペースでの逃げに恵まれたものだが、スタート後に接触があった割にはよく粘っている。
よって、菊花賞の予想では、他の逃げ馬との兼ね合い次第だが、楽に逃げ打てるようであれば、メイショウテッコンの粘り込みにも多少注意を払うべきである。
エポカドーロ
神戸新聞杯の4着という結果は出遅れて後方からの競馬になってしまってのものであり、度外視可能である。
すると、エポカドーロは、皐月賞1着、日本ダービー2着の実績が浮かび上がってくる。
ただし、皐月賞は、激しい逃げ争いから大きく離れた4番手をポツンと追走する展開、日本ダービーは、スローペースの単騎逃げに恵まれたことも確かである。
よって、菊花賞の予想では,エポカドーロにも高い評価を与えるべきだが、実績だけでの過大評価も禁物と判断している。
ステイフーリッシュ・タイムフライヤー
神戸新聞杯のレース内容は見どころがなかった。
よって、菊花賞の予想では、ステイフーリッシュ及びタイムフライヤーに高い評価は不要である。
セントライト記念組
1着のジェネラーレウーノ(田辺裕信)・3着のグレイル(岩田康誠)・
5着のオウケンムーン(北村宏司)・7着のコズミックフォース(浜中俊)
の合計4頭が出走を予定している。
ジェネラーレウーノ
セントライト記念の勝利という結果は、逃げ馬から大きく離れた2番手を気分良く追走する展開に恵まれたものではあるが、素質馬レイエンダを破ったことは立派である。
また、ジェネラーレウーノは、春のクラシックで破れはしたものの、超ハイペースを競り合いながらも3着に粘り込んだ皐月賞のレース内容は立派である。
よって、菊花賞の予想では、楽に先行できる展開や前残りの馬場に恵まれるようであれば、ジェネラーレウーノの先行粘り込みに注意を払うべきである。
グレイル・オウケンムーン・コズミックフォース
セントライト記念のレース内容は見どころがなかった。
よって、菊花賞の予想では、グレイル、オウケンムーン及びコズミックフォースに高い評価は不要である。
なお、コズミックフォースは、前残りの展開に恵まれたとは言えども日本ダービー3着馬なので、多少の注意は必要である。
新潟記念組
1着のブラストワンピース(池添謙一)が出走登録している。
ブラストワンピース
新潟記念の勝利という結果は、一頭だけ次元の違う脚で差し切っており、一戦級不在のメンバーに恵まれたとは言えども強い内容であった。
なお、ブラストワンピースは、日本ダービーでこそスローで脚を余してしまい5着に敗れてしまったが、能力的に底を見せていない。
よって、菊花賞の予想では、ブラストワンピースにもかなり高い評価を与えて当然である。
ラジオNIKKEI賞組
2着のフィエールマン(ルメール)が出走を予定している。
フィエールマン
ラジオNIKKEI賞の2着という結果は、開幕週の前が止まらない馬場で大外から追い込んでおり、負けて強しの内容であった。
なお、ラジオNIKKEI賞を制したメイショウテッコンは、次走の神戸新聞杯で僅差の3着に好走している。
よって、菊花賞の予想では、フィエールマンにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
佐渡ステークス組
1着のグローリーヴェイズ(福永祐一)が出走を予定している。
グローリーヴェイズ
佐渡ステークスの勝利という結果は、好位のインを追走できたにせよ、好時計で差し切る強い内容であった。
なお、グローリーヴェイズは、5戦2勝だが、負けた3戦ともに力負けではなく能力的に底を見せていない。
よって、菊花賞の予想では、グローリーヴェイズにも押さえ程度の評価を与えるべきである。
信濃川特別組
1着のグロンディオーズ(モレイラ)が出走登録している。
グロンディオーズ
信濃川特別の勝利という結果は、スローで先行する展開に恵まれたにせよ、格の違いを見せつけた。
よって、菊花賞の予想では、モレイラ騎手騎乗をも考慮して、グロンディオーズにも多少の注意を払うべきである。
以上、菊花賞に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
菊花賞(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。