京成杯(G3)/中山競馬場/芝2000m/右/条件: サラブレッド系3歳/賞金:3700万円

今週は、フルゲート17頭に対して17頭ぴったりの出走登録馬があった京成杯(2020年)の予想について解説する。
京成杯は、皐月賞と同じ舞台ということもあり、2020年のクラシック戦線を占う意味でも注目を集める。
デビュー戦を圧勝したスカイグルーヴ(ルメール)が1番人気となりそうだが、初対戦となる馬も多く混戦も予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、京成杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
東京の新馬組
1着のスカイグルーヴが出走登録している。
スカイグルーヴ
府中の新馬戦の勝利という結果は、ほぼ馬なりのまま5馬身差をつけており、力の違いを見せつけた。
ただし、この新馬組は、次走以降惨敗している馬がほとんどでかなりレベルが低いメンバー構成だった上に、1枠からの楽逃げの展開に恵まれた感も否めない。
よって、京成杯の予想では、勝ちっぷりが圧巻だったスカイグルーヴに高い評価を与えるべきだが、レースの見た目だけで絶対視は禁物である。
エリカ賞組
1着のヒュッゲ(和田竜二)・3着のディアスティマ(シュタルケ)・5着のリメンバーメモリー(大野拓弥)の合計3頭が出走を予定している。
ヒュッゲ
エリカ賞の勝利という結果は、スローペースを楽に逃げる展開に恵まれたものだが、この時期の2勝目は立派である。
よって、京成杯の予想では、再度楽に逃げる展開に恵まれるようであれば、ヒュッゲの逃げ粘りにも注目すべきである。
ディアスティマ
エリカ賞の3着という結果は、好位のインを追走したにもかかわらず、ヒュッゲを捕らえられなかったどころか、後ろからも差されてしまった。
よって、京成杯の予想では、超良血で人気になることを考慮すると、ディアスティマを過大評価すべきではない。
リメンバーメモリー
エリカ賞のレース内容は見所がなかった。
よって、京成杯の予想では、リメンバーメモリーに高い評価は不要である。
東京の未勝利組
1着のヴィアメント(ミルコ・デムーロ)・ビターエンダー(津村明秀)が出走を予定している。
ヴィアメント
府中の未勝利戦の勝利という結果は、道悪で外が伸びない馬場状態で好位のインを追走してのものであり、デットーリ騎手騎乗をも考慮すると、過大評価は禁物である。
また、ヴィアメントは、初勝利に4戦も要しており、上がり目も少ない。
よって、京成杯の予想では、ヴィアメントに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
ビターエンダー
東京の未勝利戦の勝利という結果は、ほぼ馬なりのまま後続を離しており、力の違いを見せつけた。
なお、ビターエンダーは、出遅れた分だけ届かず新馬戦で破れているが、4~5着馬も未勝利を勝ち上がっており、レベルの高い一戦であった。
よって、京成杯の予想では、急激なメンバー強化であるものの、ビターエンダーにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
京都2歳ステークス組
3着のロールオブサンダー(松山弘平)が出走を予定している。
ロールオブサンダー
京都2歳ステークスの3着という結果は、上位2頭に力負けであったが、少し早めのペースでレースを引っ張った。
よって、京成杯の予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、ロールオブサンダーの粘り込みに多少の注意を払うべきである。
芙蓉ステークス組
2着のウインカーネリアン(松岡正海)が出走登録している。
ウインカーネリアン
芙蓉ステークスの2着という結果は、イン有利の馬場状態且つ超スローペースで逃げてのものであり、レース内容としての価値は低い。
よって、京成杯の予想では、メンバー構成的に逃げを打てない可能性が高いので、ウインカーネリアンに高い評価は不要である。
中山の未勝利組
1着のゼノヴァース(マーフィー)が出走を予定している。
ゼノヴァース
中山の未勝利の勝利という結果は、時計的にも内容的にも強い内容で、力の違いを見せつけた。
なお、ゼノヴァースは、初勝利に3戦を要したが、負けた2戦ともに脚を余しており力負けではない。
よって、京成杯の予想では、マーフィー騎手騎乗をも加味して、ゼノヴァースにも高い評価を与えるべきである。
以上、京成杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、京成杯(2020年)の最終的な予想を決断する。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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