キーンランドカップ(GⅢ)/札幌/別定/1200m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して20頭の出走登録馬があった
キーンランドカップ(2018年)の予想について解説する。
キーンランドカップは、サマースプリントシリーズの1戦である。
函館スプリントステークスで人気を裏切ってしまったナックビーナスがモレイラ騎手騎乗ということで1番人気となりそうだが、確たる中心馬不在の混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、キーンランドカップの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
函館スプリントステークス組
2着のヒルノデイバロー(四位洋文)・3着のナックビーナス(モレイラ)・
11着のキングハート(フォーリ)・13着のティーハーフ(国分優作)
の合計4頭が出走登録している。
ヒルノデイバロー
函館スプリントステークスの2着という結果は、10番人気ながらもセイウンコウセイにハナ差まで迫っており、レース内容としても良かった。
よって、キーンランドカップの競馬予想においては、スタートさえ互角ならば、ヒルノデイバローが再度好走可能と判断すべきである。
ナックビーナス
函館スプリントステークスの3着という結果は、ハイペースを追いかけた分と開幕週のイン有利の馬場でのコース取りの差の分だけ敗れただけであり、力負けではない。
また、ナックビーナスは、重賞でこそ勝ちきれていないが、高松宮記念でも3着に好走しているように、いつでも重賞を勝てる能力を秘める。
よって、キーンランドカップの予想では、モレイラ騎手騎乗をも考慮すると、人気であってもナックビーナスに本命級の高い評価を与えて当然である。
キングハート・ティーハーフ
函館スプリントステークスの敗戦は、開幕週のイン有利の馬場で外を回らされたことで能力を発揮できなかった。
ただし、キングハートは、オーシャンステークスにおいて、ナックビーナスを破った実績がある。
また、ティーハーフは、スローペース且つ58キロの斤量で差し切った鞍馬ステークスが強い内容であった。
よって、キーンランドカップの予想では、外の差しが届く展開や馬場になるようであれば、キングハート及びティーハーフに多少の注意が必要である。
UHB杯組
1着のクリーンファンキー(武豊)・4着のデアレガーロ(横山典弘)・
6着のユキノアイオロス(丸山元気)・8着のアドマイヤゴッド・
10着のオールインワン(菱田)
の合計5頭が出走を予定している。
クリーンファンキー
UHB杯の勝利という結果は、50キロの軽ハンデ及び1枠を生かしてのロスのない競馬に恵まれたものであり、レース内容としての価値は低い。
よって、キーンランドカップの予想では、クリーンファンキーに高い評価は不要である。
デアレガーロ
UHB杯の4着という結果は、出遅れて外を回らされたものであり、力負けではない。
よって、キーンランドカップの予想では、デアレガーロにUHB杯組で一番高い評価を与えるべきである。
ユキノアイオロス・アドマイヤゴッド・オールインワン
UHB杯のレース内容は見所がなかった。
よって、キーンランドカップの予想では、ユキノアイオロス、アドマイヤゴッド及びオールインワンに高い評価は不要である。
ヴィクトリアマイル組
6着のレッツゴードンキ(岩田康誠)が出走登録している。
レッツゴードンキ
ヴィクトリアマイルの6着という結果は、強いメンバーと距離が少し長かったこともあり、力負けであった。
ただし、レッツゴードンキは、高松宮記念において、最内を突くロスのない競馬に恵まれたと言えども、ナックビーナスに先着する2着と好走している。
よって、キーンランドカップの予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができれば、レッツゴードンキが再度ナックビーナスに先着する可能性が高まると判断すべきである。
京王杯スプリングカップ組
1着のムーンクエイク(ルメール)が出走を予定している。
ムーンクエイク
京王杯スプリングカップの勝利という結果は、レコードで強敵を差し切る強い内容であった。
よって、キーンランドカップの予想では、京王杯スプリングカップよりもメンバーが弱いことを考慮すると、ムーンクエイクにもかなり高い評価を与えて当然である。
葵ステークス組
2着のトゥラヴェスーラ(福永祐一)が出走登録している。
トゥラヴェスーラ
葵ステークスの2着という結果は、ラチ沿いを通った馬が上位を独占する極端にインが有利な馬場状態で、唯一外を回って追い込む非常に強い内容であった。
よって、キーンランドカップの予想では、初の古馬相手であっても差しが届く展開になるようであれば、トゥラヴェスーラに高い評価を与えて当然である。
安田記念組
11着のキャンベルジュニア(ミルコデムーロ)が出走を予定している。
キャンベルジュニア
安田記念の11着という結果は、一戦級相手に力負けであった。
ただし、キャンベルジュニアは、京王杯スプリングカップにおいてムーンクエイクとアタマ差の競馬をしている。
よって、キーンランドカップの予想では、距離短縮で先行力を生かせる点を考慮すると、キャンベルジュニアの巻き返しにも注目すべきである。
以上、キーンランドカップに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
キーンランドカップ(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。