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2012/06/29 2016/08/19

【 日本ダービー2012予想】 ウオッカは牡馬相手でも通用するのか?

出走日:2012年07月01日(日)
東京優駿(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)

いよいよ今週は、3歳チャンピオン決定戦の第74回日本ダービーが行われる。今年の第74回日本ダービーは、2歳牝馬チャンピオンのウオッカ(四位)の参戦やアドマイヤオーラ(岩田)から武豊騎手が降ろされるなど話題の多いレースとなりそうである。

その第74回日本ダービーでは、フサイチホウオー(安藤勝)が一番人気になりそうである。フサイチホウオーは、前走の皐月賞で初の敗戦を喫したが、仕掛け遅れで脚を余した感が強く、勝ち馬を凌ぐ内容であった。よって、底を見せていないフサイチホウオーが第74回日本ダービーでも好走する可能性は高いと競馬理論の競馬予想では判断している。ただし、第74回日本ダービーは、フサイチホウオーのレースを振り返ると、共同通信杯ではNHKマイルカップ10着のダイレクトキャッチにゴール前で迫られており、ラジオNIKKEI杯では、先行集団から離れた5番手を追走する展開に恵まれたにもかかわらず皐月賞馬のヴィクトリーをクビだけ交わすのが精一杯であった。また、第74回日本ダービーは、皐月賞のレースも脚を余した感が強いものの、フサイチホウオーは、後方のラチ沿いで無駄な距離を走らなかったことによって脚をためることができたと見ることもできる。つまり、競馬理論の競馬予想は、第74回日本ダービーにおいてフサイチホウオーを能力的に断然とは判断していない。よって、フサイチホウオーが実力以上に過剰に人気になるようであれば、競馬理論の競馬予想は、第74回日本ダービーにおいてフサイチホウオーを対抗評価にとどめる予定である。

第74回日本ダービーで、二番人気となるのは、アドマイヤオーラ(岩田)であろう。アドマイヤオーラは、オーナーサイドの要望により、武豊騎手から岩田騎手に乗り替わる。武豊騎手がリーディングのトップに君臨するようになってからとしては、武豊騎手が降ろされるのは初であろう。第74回日本ダービーは、確かに今年の武豊騎手は、5月現在でリーディング3位と不調なのは確かであるが、アドマイヤオーラに関しては大きな騎乗ミスをしたとは思えない。前走の皐月賞にしても、アドマイヤオーラは、フサイチホウオーの直後のインから競馬を進めたことによって脚を余してしまったが、自分から勝ちに行く競馬をして押し切るほどの圧倒的な能力を秘めているとは思えない。つまり、武豊騎手は、フサイチホウオーを負かすための騎乗を皐月賞で試みただけであり、騎乗ミスではないだろう。その武豊騎手の騎乗にもかかわらず、アドマイヤオーラは、4コーナーで外によれたフサイチホウオーとの差を詰めることができなかった。よって、第74回日本ダービーは、岩田騎手の腕をもってしても、アドマイヤオーラが、フサイチホウオーを逆転する可能性は高くないと競馬理論の競馬予想では判断している。

皐月賞で大穴を演じたヴィクトリー(田中勝春)及びサンツェッペリン(松岡)の再度の逃げ残りにも注目される。ヴィクトリー及びサンツェッペリンは、4コーナーでセフティーリードを作った皐月賞の好走は展開に恵まれたものであることは否定できない。しかしながら、ヴィクトリー及びサンツェッペリンの皐月賞のラップ及び時計を分析すると、展開に恵まれた単なるフロックと片付けるのは危険である。よって、ヴィクトリー及びサンツェッペリンは、皐月賞と同様に再度ノーマークで先行するようであれば、第74回日本ダービーでも逃げ粘る可能性があり得る。ただし、ヴィクトリーが皐月賞馬となったことによって先行馬へのマークがきつくなるのは間違いないので、第74回日本ダービーでは、フサイチホウオー及びアドマイヤオーラが、ヴィクトリー及びサンツェッペリンを逆転する可能性が高いだろう。

競馬理論の競馬予想は、ココナッツパンチ(吉田豊)及びドリームジャーニー(蛯名)の皐月賞惨敗組にも注目している。ココナッツパンチ及びドリームジャーニーは、皐月賞において、前残りの展開で大外を回らされたことによって、敗戦を喫してしまった。更に、ココナッツパンチ及びドリームジャーニーは、4コーナーで外によれたフサイチホウオーによる不利の影響も受けた。これらの状況にもかかわらず、ココナッツパンチ及びドリームジャーニーと勝ったヴィクトリーとの差は、3馬身程度であり、コース取り、展開及び不利の影響を考えると悲観すべき内容ではない。フサイチホウオー及びアドマイヤオーラがヴィクトリーの逃げ残りを阻止するために早めに仕掛ける展開になれば、ココナッツパンチ及びドリームジャーニーが、第74回日本ダービーにおいて好走する可能性は高まる。競馬理論の競馬予想は、前走の皐月賞の敗戦によって人気が落ちるココナッツパンチ及びドリームジャーニーに、馬券的に注目している。

2歳女王のウオッカ(四位)が、オークスを見送って第74回ダービーに出走してきた。ウオッカが3歳牝馬の中でトップクラスの能力を秘めることは疑いがない。問題は、3歳牝馬のウオッカが、牡馬の一線級相手に通用するかどうかである。正直に言うと、ウオッカに関しては、第74回日本ダービーで走ってみなければわからない。しかしながら、ウオッカのこれまでのレースの時計及び内容を分析すると、牡馬の一線級のレースと遜色はない。更に、桜花賞馬のダイワスカーレット(安藤勝)が、アドマイヤオーラと1勝1敗であることを考えると、ウオッカが、第74回日本ダービーでも通用する可能性は低くはないと競馬理論の競馬予想では判断している。

他には、アドマイヤオーラを降ろされた武豊騎手が騎乗するタスカータソルテも注目される。タスカータソルテは、前走の京都新聞杯を制したが、京都新聞杯の勝利は弱いメンバーに恵まれたものである。よって、一線級相手の第74回日本ダービー、タスカータソルテは、武豊騎手の腕をもってしても苦しい競馬になるであろう。ただし、アドマイヤオーラ陣営を見返すためにも、日本の競馬を牽引してきた武豊騎手には頑張って欲しい。

以上のように、競馬理論の競馬予想は、第74回日本ダービーに出走する各馬の能力を分析した。現時点、フサイチホウオーが第74回日本ダービー馬に最も近い存在なのは間違いない。しかしながら、フサイチホウオーが3歳世代で圧倒的な能力を秘めているわけではないことを競馬理論の競馬予想のファンの方は頭に入れておいて欲しい。よって、競馬理論の競馬予想は、人気と実力とのバランスを考えて、フサイチホウオーの最終的な評価を決定しようと考えている。競馬理論の競馬予想のファンの方は、競馬の祭典の第74回日本ダービーの予想をお楽しみに。

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この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

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