ジャパンカップ(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)
第31回ジャパンカップ(2011年)は、ブエナビスタが一位入線後に降着となった去年の雪辱を果たして勝利を収めた。
第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想は、1年間勝ち星から遠ざかってはいるもののどのレースにおいても内容は一番強いブエナビスタを自信の本命に予想した。
レースでは、ブエナビスタは好スタートをきると中団のインで待機した。そして、ブエナビスタは、直線で一旦は前が壁になったものの、少し外に持ち出されて前が開くと、先に抜け出したトーセンジョーダンをあっと言う間に交わして、第31回ジャパンカップを制覇した。
ブエナビスタの第31回ジャパンカップ(2011年)の勝利は、イン有利の馬場で絶好となる好位のインを追走する展開に恵まれたものではあるが、ゴール前で余裕があったように着差以上に強いレース内容でもあった。
よって、ラストランとなる有馬記念(2011年)においても、常に一番強い走りを繰り返すブエナビスタが好走する可能性は高いと第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、第31回ジャパンカップ(2011年)の2着にはトーセンジョーダン(ウィリアムズ)が粘り込んだ。
第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想は、天皇賞・秋(2011年)勝ちの実績には敬意を払っていたものの、外枠のためにイン有利の馬場で外を回らされる可能性が高いと判断し、トーセンジョーダンを無印としてしまった。
レースでは、トーセンジョーダンは、逃げたミッションアプルーヴドから数馬身離れた2番手の内目から競馬を進めた。
そして、トーセンジョーダンは、向こう正面でウインバリアシオンがまくってくると、インの3番手に控え、直線に向くと早めに先頭に立って押し切りを図ったが、ゴール寸前でブエナビスタに差されてしまい、2着止まりであった。
トーセンジョーダンの第31回ジャパンカップ(2011年)の2着は、スローペースで逃げ馬から離れた2番手という最高の展開に恵まれたものであり、ブエナビスタとは着差以上の能力差がある。
よって、次走の有馬記念(2011年)、トーセンジョーダンがブエナビスタを逆転するためには展開などの助けがかなり必要である。
ただし、トーセンジョーダンは、先行力がある上に脚質的に自在なので、小回りの中山2500mですんなりと先行してコースロスのない競馬ができるようであれば展開利を生かしてブエナビスタを再度負かす可能性も否定できないと第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、第31回ジャパンカップ(2011年)では、3着に14番人気のジャガーメイル(四位)が、4着に11番人気のトレイルブレイザー(武豊)が入った。
ジャガーメイル及びトレイルブレイザーの第31回ジャパンカップ(2011年)での好走は、いずれもインが極端に有利な馬場状態でコースロスのない競馬をしたことによるものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、次走の有馬記念(2011年)、ジャガーメイル及びトレイルブレイザーに第31回ジャパンカップ(2011年)の着順ほどの高い評価は不要と第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、第31回ジャパンカップ(2011年)で1番人気に推された凱旋門賞馬デインドリームは、人気を裏切って6着に敗れてしまった。
第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想は、凱旋門賞を圧勝したデインドリームに高い評価を与えていたものの、日本の競馬ではブエナビスタが上と判断していた。
レースでは、デインドリームは出遅れてしまったこともあり、後方の外目からの競馬となった。そしてデインドリームは、直線で大外に持ち出されると鋭い脚を使ったものの前も止まらずに6着まで追い込むのが精一杯であった。
デインドリームの第31回ジャパンカップ(2011年)の6着は、イン有利の馬場で出遅れて終始外を回らされてしまったことによるものであり、悲観すべき内容ではない。
よって、今後も日本の競馬にデインドリームが出走してくるようであれば、巻き返す可能性が高いので、本命級の高い評価を与えて当然と第31回ジャパンカップの競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、第31回ジャパンカップ(2011年)は、ブエナビスタの強さだけが目立つ一戦となった。
しかしながら一方で、第31回ジャパンカップ(2011年)は、イン有利の馬場が結果に大きな影響を与えた一戦でもあった。
よって、競馬理論の競馬予想のファンの方は、第31回ジャパンカップに出走した馬の能力を評価する時には、着順だけでなくコース取りを考慮して、能力を評価して頂きたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。