ジャパンカップ(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して外国馬2頭地方馬1頭含む合計16頭の出走登録馬があったジャパンカップの予想について解説する。
牝馬3冠をすべて圧勝したアーモンドアイが初の古馬、更には外国馬と対戦となり、例年以上の注目を集める。
ジャパンカップは、アーモンドアイが1番人気に推されそうだが、古馬との比較が難しく、波乱の可能性も残る。
そこで、競馬理論の競馬予想では、ジャパンカップの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
秋華賞組
1着のアーモンドアイ(ルメール)が出走登録している。
アーモンドアイ
秋華賞の勝利という結果は、京都の内回りコースで大外を回って差し切っており、着差以上の強さを見せつけた。
また、アーモンドアイは、秋華賞だけでなく、桜花賞及びオークスでも圧勝しており、3歳牝馬世代では圧倒的な能力差を見せている。
そこで問題となるのは古馬との比較だが、先々週のエリザベス女王杯でノームコア及びカンタービレが5,6着に敗れており、3歳牝馬世代のレベルとしては特別高いわけでもなさそうである。
よって、ジャパンカップの予想では、3歳牝馬世代では圧倒的な強さを見せたアーモンドアイが初の古馬相手でも同じような強さを見せられるかが最大のポイントとなりそうである。
天皇賞秋組
3着のキセキ(川田将雅)・7着のマカヒキ(武豊)・
10着のスワーヴリチャード(ミルコ・デムーロ)
の合計3頭が出走を予定している。
キセキ
天皇賞秋の3着という結果は、前が止まりにくい馬場に恵まれたことは確かだが、先行する競馬が板についてきた。
よって、ジャパンカップの予想では、先行馬不在のメンバー構成を考慮すると、キセキの粘り込みにも注意を払うべきである。
マカヒキ
天皇賞秋の7着という結果は、外の差しが届かない馬場だったこともあるが、力負けであった。
よって、ジャパンカップの予想では、マカヒキが好走するためには差しが届く展開や馬場などの助けが必要と判断すべきである。
スワーヴリチャード
天皇賞の10着という結果は、スタートと4コーナーで大きな不利を受けて能力を発揮できておらず、度外視可能である。
なお、スワーヴリチャードは、大阪杯馬であり、能力さえ発揮できればジャパンカップのメンバーでも互角以上である。
よって、ジャパンカップの予想では、スワーヴリチャードの巻き返しにも注意を払って当然である。
京都大賞典組
1着のサトノダイヤモンド(モレイラ)・4着のシュヴァルグラン(クリスチャン・デムーロ)の合計2頭が出走登録している。
サトノダイヤモンド
京都大賞典の勝利という結果は、外を回って自ら勝ちに行く競馬で復活を印象付ける内容であったが、メンバーを考えると完全復活と見るかは評価が分かれる。
よって、ジャパンカップの予想では、サトノダイヤモンドにも高い評価を与えるべきだが、絶対視までは禁物である。
シュヴァルグラン
京都大賞典の4着という結果は、休み明けを考慮しても、残念な内容であった。
ただし、シュヴァルグランは、去年のジャパンカップでレイデオロを破って勝利を収めている。
よって、ジャパンカップの予想では、去年と同様に内枠を引いてロスのない競馬ができれば、連覇も可能と判断すべきである。
外国馬
カプリ・サンダリングブルー(ベリー)が出走登録している。
カプリ・サンダリングブルー
近年のジャパンカップは、日本馬のレベルが上がり、外国馬は通用していない。
よって、ジャパンカップの予想では、カプリ及びサンダリングブルーに高い評価は不要である。
なお、少し注意を払うとすれば、凱旋門賞でも5着に好走したカプリであろう。
以上、ジャパンカップに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
ジャパンカップ(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。