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【阪神大賞典】
作成日: 2023/03/14 更新日: 2023/03/17

記事と併せて動画もご覧ください

阪神コース3000mの特徴

阪神大賞典 1953年に4歳(現3歳)以上のハンデキャップの重賞競走、「阪神大賞典」として創設、第1回は現在とは違い12月に阪神競馬場の芝2000mで施行された。

1955年には負担重量を別定に変更、翌1957年からは11月初頭に施行時期を移し、施行距離を芝2200mに変更した。

1961年からは施行時期を12月下旬に変更、1956年から始まった中山グランプリ(有馬記念)と並ぶ中央競馬の冬の風物詩に定着する事になる。1965年からは施行距離を芝3100mに変更、1974年から現在の芝3000mに変更、1978年から混合競走に指定、外国産馬の出走が可能となり、1980年は京都競馬場の改修工事による振替開催より京都競馬場の芝外回り3000mで施行した。

1984年からはグレード制施行によりGIIに格付けされるとともに、開催週が早まり有馬記念の前哨戦と位置付けされたが、1987年からは施行時期を現在の3月下旬に、また出走資格を5歳(現4歳)以上に変更、天皇賞(春)の前哨戦として定着して行く事になる。

1991年は阪神競馬場の改修工事により中京競馬場の芝3000mで施行、1994年は京都競馬場の改修工事による振替開催により再び中京競馬場の芝2800mで施行、翌年には指定競走に指定、地方所属の競走馬も出走が可能になったが、阪神競馬場の阪神・淡路大震災の影響による復旧工事により京都競馬場の芝3000mで施行、2002年からは混合競走から国際競走に指定されると同時に国際グレードでGIIに格付け、外国調教馬も出走が可能になった。

天皇賞(春)の前哨戦として施行されているが、日経賞(芝2500m)、大阪杯(芝2000m)の2重賞(GII)競走と比べ、本競走は芝3000mの長距離で行われている。したがって、芝3200mの長距離で施行される天皇賞(春)の距離に一番近く、前哨戦の中でも最も重要視されている。

また第32回東京優駿(日本ダービー)優勝馬キーストンが最後の直線で左前第一指関節完全脱臼を発症し落馬、振り落とされた鞍上の山本正司に3本脚で寄り添ったり、不調だった1994年の年度代表馬ナリタブライアン(当時・牡5)と1995年の年度代表馬マヤノトップガン(当時・牡4)が名勝負を繰り広げたのも本競走である。ちなみに後者は関西テレビの競馬番組ドリーム競馬のオープニング映像に一時期用いられるほど、印象深いレースだった(1996年秋開催から使用)。この番組のオープニング映像にGII競走の映像が用いられたのは後にも先にも、これだけである。

馬券的には、1番人気馬は2000年から2004年まで5連勝、1994年から2007年まで14年連続1番人気馬が全て連に絡み、さらに1990年から2008年までは19年連続複勝圏を外さなかった。近年では非常に堅いレースとして知られている。

3000mの距離、さらにはGIを目指す一線級の馬がステップレースとしてこのレースに出走してくることも多いため、過去の優勝馬は全て牡馬である(セン馬の優勝も無い)。

なお地方馬に限られるが、上位2着までに限り天皇賞(春)の出走権(優先出走権ではない)が与えられるトライアル競走である。

現在の優勝レイの配色は、赤色地に黄色文字となっている。

出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(2頭まで)と外国調教馬(8頭まで)。

負担重量は4歳は55kg、5歳以上は56kg、牝馬は2kg減を基本とし、

施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増

以上の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。

2023年「阪神大賞典」出馬表

24/12/8 (日) 阪神大賞典(GⅡ)/阪神/別定/3000m(右・芝)

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2023年「阪神大賞典」の前哨戦分析

今週は、フルゲート16頭に対して14頭の出走登録馬にとどまった阪神大賞典(2023年)の予想について解説する。

 

阪神大賞典は、勝ち馬に天皇賞春への優先出走権が与えられることもあり、2023年の長距離戦線を占う意味でも注目を集める。

 

阪神大賞典では、有馬記念2着のボルドグフーシュと3連覇を狙うディープボンドが人気になりそうだが、ここ数年に比べて好メンバーが揃った。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、阪神大賞典の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

有馬記念組

2着のボルドグフーシュ・7着のジャスティンパレス・8着のディープボンド・16着のブレークアップの合計4頭が出走登録している。

 

ボルドグフーシュ

有馬記念の2着という結果は、イクイノックスにこそ力負けであったが、3~4コーナーで外から押し上げて、直線でも長くいい脚を使って連対を確保した。

 

また、ボルドグフーシュは、アスクビクターモアにハナ差だけ届かなかったが、菊花賞で2着に好走しており、長距離戦は得意な舞台である。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、長距離のスタミナ比べが得意なボルドグフーシュに本命級の評価を与えて当然である。

 

ジャスティンパレス

有馬記念の7着という結果は、インが有利な馬場状態でなかったとは言え、好位のイン追走から伸びを欠いてしまっており、現時点では力負けであった。

 

ただし、ジャスティンパレスは、菊花賞でボルドグフーシュと半馬身差で走っている上に、神戸新聞配ではイン有利の馬場に恵まれたとはいえども、ボルドグフーシュに4馬身差で圧勝している。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、ジャスティンパレスは、ボルドグフーシュより少し能力的に見劣るものの、トラックバイアスや展開次第で逆転可能と判断すべきである。

ディープボンド

有馬記念の8着という結果は、大外枠からの発走ということもあり、位置を取りに行った分だけゴール前で歩いてしまった。

 

なお、ディープボンドは、阪神大賞典を2連覇中というだけでなく、天皇賞春でも2連連続2着と好走しており、長距離戦線では現役トップクラスである。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、ディープボンドが巻き返して3連覇を果たしてもおかしくないと判断すべきである。

 

ブレークアップ

有馬記念の16着という結果は、先行したものの、2周目の3コーナー過ぎで早くも止まってしまっており、完全に力負けであった。

 

また、ブレークアップは、アルゼンチン共和国杯を制しているものの、スローペース且つイン有利の馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたものである。

 

よって、阪神大賞典においてブレークアップが好走するためにはかなりの展開の助けが必要と判断すべきである。

 

ステイヤーズステークス組

4着のアイアンバローズ・5着のメロディーレーン・8着のユーキャンスマイルの合計3頭が出走を予定している。

 

アイアンバローズ

ステイヤーズステークスの4着という結果は、スローの2番手追走ながらも上位3頭に差し込まれてしまっており、力負けであった。

 

なお、アイアンバローズは、去年の阪神大賞典の2着馬だが、去年は今年よりも弱いメンバー構成とスローで先行する展開に恵まれたものである。

 

よって、阪神大賞典においてアイアンバローズが好走するためには、楽に先行する展開などのかなりの助けが必要と判断すべきである。

 

メロディーレーン

ステイヤーズステークスの5着という結果は、開幕週のインが有利な馬場状態で好位のインを追走する展開に恵まれたものである。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、メロディーレーンに高い評価は不要である。

 

ユーキャンスマイル

ステイヤーズステークスの敗戦は見どころがなかった。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、明けて8歳の割によく走ってはいるのものの、ユーキャンスマイルに高い評価は不要である。

 

日経新春杯組

10着のサンレイポケットが出走登録している。

 

サンレイポケット

日経新春杯の10着という結果は、見せ場すらなかったが、多くの馬が内を空けすぎたことで外が伸びにくいトラックバイアスだったことを考えると、同情の余地がある。

 

なお、サンレイポケットは、天皇賞秋及びジャパンカップでも4着の実績があり、そこまで大きな能力差はない。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、展開やトラックバイアスの助けがあるようであれば、サンレイポケットにも押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

松籟ステークス組

1着のゼーゲン・10着のシロニイの合計2頭が出走を予定している。

 

ゼーゲン

松籟ステークスの勝利という結果は、イン有利の馬場で終始外を回らされながらも差し切る強い内容であったが、3勝クラスの弱いメンバー構成に恵まれた感も否めない。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、長距離適性を考慮しても、ゼーゲンに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

シロニイ

松籟ステークスのレース内容は見どころがなかった。

 

よって、阪神大賞典の予想においては、シロニイに高い評価は不要である。

 

以上、阪神大賞典に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、阪神大賞典(2023年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2022

1

11

ディープボンド

5

1

和田竜

2

7

アイアンバローズ

5

5

石橋脩

3

3

シルヴァーソニック

6

7

川田将

2021

1

6

ディープボンド

4

3

和田竜

2

10

ユーキャンスマイル

6

2

藤岡祐

3

5

ナムラドノヴァン

6

9

内田博

2020

1

10

ユーキャンスマイル

5

岩田康

2

4

トーセンカンビーナ

4

藤岡康

3

6

メイショウテンゲン

4

松山弘

2019

1

10

シャケトラ

6

1

戸崎圭

2

7

カフジプリンス

6

6

中谷雄

3

1

ロードヴァンドール

6

10

横山典

2018

1

7

レインボーライン

5

3

岩田康

2

6

サトノクロニクル

4

4

川田将

3

8

クリンチャー

4

1

武豊

2017

1

9

サトノダイヤモンド

4

1

ルメ

2

3

シュヴァルグラン

5

2

福永祐

3

4

トーセンバジル

5

5

四位洋

2016

1

11

シュヴァルグラン

4

1

福永祐

2

6

タンタアレグリア

4

4

蛯名正

3

2

アドマイヤデウス

5

3

岩田康

2015

1

8

ゴールドシップ

6

1

岩田康

2

2

デニムアンドルビー

5

7

浜中俊

3

1

ラストインパクト

5

2

菱田裕

2014

1

1

ゴールドシップ

5

1

岩田康

2

8

アドマイヤラクティ

6

5

四位洋

3

2

バンデ

4

3

松田大

2013

1

7

ゴールドシップ

4

1

内田博

2

6

デスペラード

5

3

武豊

3

3

フォゲッタブル

7

5

シュ

出走登録馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

ディープボンド

6

有馬記念(G1)8

アイアンバローズ

6

東海S(G2)10

ステイヤーズS(G2)

4

ボルドグフーシュ

4

有馬記念(G1)2

アフリカンゴールド

8

京都記念(G2)9

ジャスティンパレス

4

有馬記念(G1)7

ユーキャンスマイル

8

ステイヤーズS(G2)

8

ブレークアップ

5

有馬記念(G1)16

メロディーレーン

7

ステイヤーズS(G2)

5

ディバインフォース

7

ステイヤーズS(G2)

3

トーセンカンビーナ

7

ダイヤモンドS(G3)8

サンレイポケット

8

日経新春杯(G2)10

メイショウテンゲン

7

ダイヤモンドS(G3)9

 

マスターと椎名友希が『金鯱賞』の質問に答えます

Q1:阪神芝3,000mの特徴

阪神芝3,000mの特徴を教えてください。重賞の長距離レースはあまり荒れる印象がないのですがそんなことはないですか?

Q2:有馬記念組の評価

有馬記念から6番人気2着のボルドグフーシュ、7番人気7着のジャスティンパレス、8番人気8着のディープボンド、11番人気16着ブレークアップが出走予定です。ボルドグーシュは最後方で脚をため、外を回って伸びました。ディープボンドは大外枠から押して先行し、ジャスティンパレスは内を追走して直線は伸びませんでした。今年は勝てば3連覇となるディープボンドとボルドグフーシュが人気になると思いますが、マスターはどちらを上位評価しますか?

Q3:菊花賞組の評価

菊花賞から7番人気2着のボルドグフーシュ 、4番人気3着のジャスティンパレスが出走予定です。ボルドグフーシュは出遅れて後方から外を回って伸び、ジャスティンパレスは大外枠から先行馬群に入れて最後も伸びて勝ち馬と0.1秒差でした。有馬記念でもボルドグフーシュが先着していますが、力差はそんなに大きくないようにみえます。展開によっては順位が入れ替わる可能性はありますか?

Q4:ステイヤーズS組の評価

ステイヤーズSから4番人気3着のディバインフォース、2番人気4着のアイアンバローズ、11番人気5着のメロディーレーン、 6番人気8着のユーキャンスマイルが出走予定です。ディバインフォースは後方から徐々に位置を上げてコーナーも外を大きく回りましたが伸び、アイアンバローズは外目から2番手につけて粘りました。ユーキャンスマイルはスタートでつまづいて、後方の内目にいましたが2週目から外に出して直線は伸びず、メロディーレーンは内をロスなく乗っていました。マスターの評価を教えてください。

Q5:サンレイポケットの評価

日経新春杯(G2)で8番人気10着のサンレイポケットは、大外枠で外目追走で直線は手応えなく伸びませんでした。一昨年の天皇賞秋4着、ジャパンC4着の後は、すぐに重賞を勝つと思っていましたが、ちょっとピークは過ぎてしまったのかなとも思います。またアフリカンゴールドは逃げて脚が止まりました。2頭とも今回距離延長ですが、マスターの評価を教えてください。

Q6:ダイヤモンドS組の評価

ダイヤモンドS(G3)から8着のトーセンカンビーナと9着のメイショウテンゲンが出走予定です。トーセンカンビーナは離れた最後方からの競馬でメイショウテンゲンも後方で直線は伸びませんでした。内を突いた13番人気のヒュミドールが僅差の2着で波乱となりましたが、レースのレベルも高くないとみていいですか?また、スタッドリーに騎乗したモレイラ騎手の騎乗について怒っている競馬ファンがたくさんいました。マスターは酷い騎乗だと思いましたか?

Q7:メロディーレーンについて

メロディーレーンは360キロ足らずながらよく走っていて凄いなと思います。過去にもこんな小さい馬が活躍したことってあるのでしょうか?

昨年の「阪神大賞典」レース結果

開催日:2023/03/19

スクロールできます→
着順 馬番 馬名 MI 性別 馬齢 斤量 タイム KP BP AP TP
1 3 ジャスティンパレス 81 4 57 03:06.1 83 -2
0
0
0
2 1 ボルドグフーシュ 76 4 56 03:06.4 80 -4
0
0
0
3 7 ブレークアップ 80 5 58 03:06.4 80 0
0
0
0
4 11 アフリカンゴールド 76 セン 8 57 03:06.5 79 -2
0
0
-1
5 13 ディープボンド 77 6 58 03:06.6 78 0
0
0
-1
6 4 サンレイポケット 75 8 57 03:06.7 77 -2
0
0
0
7 8 アイアンバローズ 68 6 57 03:07.4 70 -2
0
0
0
8 2 ユーキャンスマイル 67 8 57 03:07.6 68 -2
0
0
1
9 9 ゼーゲン 65 8 57 03:07.7 67 -2
0
0
0
10 14 アケルナルスター 63 4 56 03:07.8 66 -4
0
0
1
11 10 メロディーレーン 56 7 55 03:08.7 57 -2
0
0
1
12 12 シロニイ 55 9 57 03:08.7 57 -2
0
0
0
13 6 ノーチカルチャート 55 7 57 03:08.8 56 -2
0
0
1
14 5 メイショウテンゲン 48 7 57 03:09.5 49 -2
0
0
1

展開図

今週のトラックバイアス

12/7(土)中日新聞杯12/8(日)阪神JF・カペラS※更新をお待ちください

京都
フラット
ダート
フラット
芝は先週よりもフラット
24/12/1 06:36更新
中山
無料会員以上
※※※※※
ダート
※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※
中京
※※※※※
ダート
※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態

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阪神大賞典
過去5年のトラックバイアス
2024
3/17(日)阪神
ややイン有利
後半雨が降るも内有利が続く
2023
3/19(日)阪神
フラット
2022
3/20(日)阪神
フラット
2021
3/21(日)阪神
フラット
2020
3/22(日)阪神
ややイン有利
2019
3/17(日)阪神
フラット

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