阪神大賞典(GⅡ)/阪神/別定/3000m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して11頭の出走登録馬にとどまった
阪神大賞典(2019年)の予想について解説する。
阪神大賞典は、1着馬に天皇賞春の優先出走権が与えられるように、2019年の長距離戦線を占う意味では注目の一戦となる。
なお、阪神大賞典では、1年ぶりの競馬でアメリカジョッキークラブカップを制したシャケトラ(戸崎圭太)が人気となりそうであるが、絶対視までは禁物である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、阪神大賞典の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
アメリカジョッキークラブカップ組
1着のシャケトラ(戸崎圭太)・8着のステイインシアトル(浜中俊)
の合計2頭が出走登録している。
シャケトラ
アメリカジョッキークラブカップの勝利という結果は、フィエールマンの仕掛け遅れに助けられたことは確かだが、1年ぶりの競馬での勝利は立派である。
よって、阪神大賞典の予想では、G2にしては一線級不在のメンバー構成を考慮すると、シャケトラに人気であっても本命級の高い評価を与えて当然である。
ステイインシアトル
アメリカジョッキークラブカップの8着という結果は、完全に力負けであったが、休み明けであったことを考慮すると同情の余地がある。
よって、阪神大賞典の予想では、楽に先行できるようであれば、ステイインシアトルにも押さえ程度の評価を与えるべきである。
有馬記念組
12着のリッジマン(蛯名正義)が出走を予定している。
リッジマン
有馬記念の12着という結果は、1コーナーで不利があったことは確かだが、完全に力負けであった。
ただし、リッジマンは、ステイヤーズステークスを制しているように、長距離のスタミナ比べは得意な舞台である。
よって、阪神大賞典の予想でも、3000mに距離が延長することを考慮すると、リッジマンにも高い評価を与えるべきである。
万葉ステークス組
1着のヴォージュ(和田竜二)・7着のアドマイヤエイカン(岩田康誠)
の合計2頭が出走登録している。
ヴォージュ
万葉ステークスの勝利という結果は、京都の前が止まらない馬場で楽に逃げる展開に恵まれたものである。
よって、阪神大賞典の予想では、ヴォージュが好走するためには再度楽に逃げる展開の助けが必要と判断すべきである。
アドマイヤエイカン
万葉ステークスの7着という結果は、インが極端に有利な馬場で外目を回って早めに上がっていったことを考慮しても負け過ぎである。
ただし、アドマイヤエイカンは、ステイヤーズステークスで2着の実績があり、長距離戦なら重賞でも通用する能力を秘める。
よって、阪神大賞典の予想では、アドマイヤエイカンに抑え程度の評価は与えるべきである。
愛知杯組
5着のコルコバード(ミルコ・デムーロ)が出走を予定している。
コルコバード
愛知杯の5着という結果は、牝馬限定ならばもう少し走ってほしかったことも事実だが、着差的には僅かである。
また、コルコバードは、丹頂ステークスでリッジマンの2着に好走している。
よって、阪神大賞典の予想では、丹頂ステークス時の斤量差とミルコ・デムーロ騎手騎乗を考慮すると、コルコバードにもリッジマンと互角程度の評価を与えるべきである。
ダイヤモンドステークス組
4着のソールインパクト(福永祐一)が出走登録している。
ソールインパクト
ダイヤモンドステークスの4着という結果は、相手なりに走ることは示したものの、重賞で勝ち切るほど能力がないことも確かである。
よって、阪神大賞典の予想では、ソールインパクトに連下候補程度の評価を与えれば十分である。
以上、阪神大賞典に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
阪神大賞典(2019年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。