農林水産省賞典 函館記念(GⅢ)/函館/ハンデ/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して17頭もの出走登録があった函館記念(2020年)の予想について解説する。
函館記念は、サマー2000シリーズの第2戦である。
函館記念は、中心馬が不在の上に、ハンデ戦の重賞ということもあり、人気が割れる混戦模様であり、今年も波乱となる可能性が高い。
そこで、競馬理論の競馬予想では、函館記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
エプソムカップ組
10着のレイエンダ(ルメール)・12着のマイネルファンロン(丹内祐次)の合計2頭が出走登録している、
レイエンダ
エプソムカップの10着という結果は、外の差しが全く届かない道悪競馬で能力を発揮できなかっただけで度外視可能である。
なお、レイエンダは、2019年のエプソムカップを制しているように、G3ならば能力上位だが、いつも人気になる割に凡走することも多い。
よって、函館記念の予想では、レイエンダにそれなりの評価は与えるべきだが、絶対視は禁物である。
特に今のイン有利の函館の馬場を考慮すると、内枠を引いたときにはレイエンダの評価を上げるべきだが、外枠を引いた場合には押さえ程度の評価を与えれば十分である。
マイネルファンロン
エプソムカップの12着という結果は、道悪が影響したこともあるが全く見せ場がなかった。
ただし、マイネルファンロンは、行ったきりの展開に恵まれたとは言えども、去年の函館記念の2着馬である。
よって、函館記念の予想では、去年のように前残りの展開ですんなりと先行する競馬になるようであれば、マイネルファンロンも好走可能と判断すべきである。
メトロポリタンステークス組
4着のカウディーリョ(藤岡佑介)が出走登録している。
カウディーリョ
メトロポリタンステークスの4着という結果は、直線でなかなか前が開かずに脚を余した感があり、レース内容としては着順以上の評価を与えていい。
また、カウディーリョは、今の函館の馬場向きの器用な先行力がある。
よって、函館記念の予想では、カウディーリョが内枠を引いて好位のインを追走できるようであれば、重賞であっても通用する可能性が高いと判断すべきである。
目黒記念組
18着のニシノデイジー(勝浦正樹)が出走を予定している。
ニシノデイジー
目黒記念の18着という結果は、いつもより前で競馬をしたら全く能力を発揮できなかった。
なお、ニシノデイジーは、日本ダービーで5着の実績があり、G3ならば能力上位である。
よって、函館記念の予想では、メンバーが弱化したことを考慮すると、ニシノデイジーにも高い評価を与えて当然である。
巴賞組
1着のトーラスジェミニ(木幡育也)・6着のベストアプローチ(横山武)・7着のレッドサイオン(武豊)・8着のナイトオブナイツ(国分恭介)・9着のドゥオーモ(藤岡康太)の合計5頭が出走を予定している。
トーラスジェミニ
巴賞の勝利という結果は、2着に1馬身以上の差をつけたが、楽に逃げる展開に恵まれたものでもある。
よって、函館記念の予想では、メンバー強化を考慮すると、トーラスジェミニが逃げ粘るには再度楽に逃げる展開の助けが必要と判断すべきである。
ベストアプローチ・レッドサイオン・ナイトオブナイツ・ドゥオーモ
巴賞の敗戦は見所がなかった。
よって、函館記念の予想では、ベストアプローチ、レッドサイオン、ナイトオブナイツ及びドゥオーモに高い評価は不要である。
ただし、ベストアプローチは、2年ぶりの競馬だったので、同情の余地がある。
そのため、ベストアプローチの巻き返しには少し注意を払うべきである。
新潟記念組
3着のプレシャスブルー(石川裕紀人)が出走を予定している。
プレシャスブルー
新潟記念の3着という結果は、前残りの展開で追い込んでおり、重賞でも通用する能力を示した。
よって、函館記念の予想では、差しが届く展開になるようであれば、プレシャスブルーにも高い評価を与えるべきである。
都大路ステークス組
2着のバイオスパーク(和田竜二)が出走登録している。
バイオスパーク
都大路ステークスの2着という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれたものだが、勝ったベステンダンクにクビ差まで迫った。
よって、函館記念の予想では、バイオスパークが好走するためには再度好位のインを追走する展開の助けが必要と判断すべきである。
以上、函館記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、函館記念(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。