フェブラリーステークス(GⅠ)/東京/定量/1600m(左・ダート)
今週は、フルゲート16頭に対して23頭もの出走登録馬があった
フェブラリーステークス(2021年)の予想について解説する。
フェブラリーステークスは、去年のモズアスコット、ケイティブレイブ、サンライズノヴァの3連単46万馬券を本線で的中させた非常に相性のいいレースであり、今年の予想も期待して頂きたい。
カフェファラオ、レッドルゼル、アルクトス、オーヴェルニュなどが1番人気候補だが、人気が割れそうな混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、フェブラリーステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
東海ステークス組
1着のオーヴェルニュ・4着のデュードヴァン・12着のインティ(武豊)の合計3頭が出走登録している。
オーヴェルニュ
東海ステークスの勝利という結果は、ハイペースを早め先頭で押し切る強い内容であった。
また、オーヴェルニュは、去年の秋以降3連勝で急激に力をつけており、まだまだ上がり目もありそうである。
よって、フェブラリーステークスの予想では、さらなるメンバー強化であっても、オーヴェルニュにかなり高い評価を与えて当然である。
デュードヴァン
東海ステークスの4着という結果は、前潰れの展開に恵まれて追い込んだものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、フェブラリーステークスの予想では、デュードヴァンに高い評価は不要である。
インティ
東海ステークスの12着という結果は、ブービーに敗れたダイシンインディーに執拗に絡まれただけで、度外視可能である。
なお、インティは、楽に先行できれば、一昨年のフェブラリーステークスを制しているだけでなく、チャンピオンズカップでも2年連続で3着に好走している。
よって、フェブラリーステークスの予想では、楽に先手を取れるようであれば、インティの粘り込みにも注意を払うべきである。
根岸ステークス組
1着のレッドルゼル(川田将雅)・2着のワンダーリーデル(横山典弘)・4着のアルクトス(田辺裕信)6着のヤマニンアンプリメ・8着のヘリオス(ミルコ・デムーロ)・11着のスマートダンディー(秋山真一郎)・12着のサクセスエナジー(酒井学)の合計7頭が出走を予定している。
レッドルゼル
根岸ステークスの勝利という結果は、直線で前がなかなか開かなかったにもかかわらず、よく差し切った。なお、レッドルゼルは、プロキオンステークスで8着に敗れてしまったが、それ以外はほぼ連対を外しておらず、能力的にも底を見せていない。
よって、フェブラリーステークスの予想では、距離延長であっても、相手なりに崩れないレッドルゼルに高い評価を与えるべきである。ただし、1400m以下の距離よりも中距離戦線のほうがレベルが高いことも確かなので、レッドルゼルの過信は禁物でもある。
ワンダーリーデル
根岸ステークスの2着という結果は、どんじり追走からよく追い込んだ。
なお、ワンダーリーデルは、武蔵野ステークスの勝利、去年のフェブラリーステークスで4着など、東京コースならば堅実にいい脚を使う。
よって、フェブラリーステークスの予想では、前崩れの展開になりそうな場合にのみ、ワンダーリーデルにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
アルクトス
根岸ステークスの4着という結果は、59キロの斤量を背負いながらも、0秒2差で走っており、レース内容としては悪くない。また、アルクトスは、去年のフェブラリーステークス馬モズアスコットを破って、マイルチャンピオンシップ南部杯を制している。
よって、フェブラリーステークスの予想では、気分良く先行して前残りの展開になるようであれば、アルクトスが中央場所のG1制覇をはたしてもおかしくないと判断すべきである。
ヤマニンアンプリメ・ヘリオス・スマートダンディー・サクセスエナジー
根岸ステークスのレース内容は、見所がなかった。
よって、フェブラリーステークスの予想では、ヤマニンアンプリメ、ヘリオス、スマートダンディー及びサクセスエナジーに高い評価は不要である。
チャンピオンズカップ組
6着のカフェファラオ(ルメール)・7着のエアスピネル(鮫島駿)・10着のエアアルマス(松山弘平)・12着のサンライズノヴァ(松若風馬)の合計4頭が出走登録している。
カフェファラオ
チャンピオンズカップの6着という結果は、早めに外に持ち出して終始外を回らされてのものであり、着順以上に内容はよかった。なお、カフェファラオは、シリウスステークスを強い内容で制しており、古馬相手でも通用する能力を示した。
よって、フェブラリーステークスの予想では、気分良く走れさえすれば、カフェファラオが巻き返す可能性は高いと判断すべきである。
エアスピネル
チャンピオンズカップの7着という結果は、後方の内目で脚をためたものの、ジリジリとしか伸びなかった。
よって、フェブラリーステークスの予想では、エアスピネルに高い評価は不要である。
エアアルマス
チャンピオンズカップの10着という結果は、先手を取ったものの、インティに潰されてしまった。
よって、フェブラリーステークスの予想では、エアアルマスにも高い評価は不要である。
サンライズノヴァ
チャンピオンズカップの12着という結果は、後方のままで脚を使えず、見所がなかった。
ただし、サンライズノヴァは、武蔵野ステークスを2勝、フェブラリーステークスで3着など、東京コースならば堅実に脚を使う。特に、58キロを背負って差し切った2020年の武蔵野ステークス制覇は立派である。
よって、フェブラリーステークスの予想では、例年よりもメンバーが弱いことを考慮すると、サンライズノヴァに高い評価を与えて当然である。
門司ステークス組
1着のソリストサンダー(北村宏司)が出走を予定している。
ソリストサンダー
門司ステークスの勝利という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれたものだが、58キロの斤量を考えると立派である。また、ソリストサンダーは、強敵相手の武蔵野ステークスで2着に好走しており、力をつけていることは確かである。
よって、フェブラリーステークスの予想では、ソリストサンダーにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
以上、フェブラリーステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
フェブラリーステークス(2021年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。