朝日杯FS(G1)/中山競馬場/芝外1600m/右/条件:サラブレッド系2歳牡・牝/賞金:7000万円

今週は、フルゲート18頭に対して17頭の出走登録にとどまった朝日杯フューチュリティステークス(2019年)の予想について解説する。
朝日杯フューチュリティステークスは、ホープフルステークスがG1に格上げになったことにより、微妙な位置付けだが、2歳のマイル王決定戦である。
2戦2勝のサリオスが単勝2倍以下の断然の1番人気になりそうだが、初対戦となる馬が殆どで混戦とみることもできる。
そこで、競馬理論の競馬予想では、朝日杯フューチュリティステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
サウジアラビアロイヤルカップ組
1着のサリオス(ライアン・ムーア)が出走登録している。
サリオス
サウジアラビアロイヤルカップの勝利という結果は、好位追走から上がり33秒1の脚で後続を突き放しており、時計的にも内容的にも格の違いを見せつけた。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、2戦ともに圧勝したサリオスに人気であっても本命級の高い評価を与えて当然である。
京王杯2歳ステークス組
1着のタイセイビジョン(武豊)・2着のビアンフェ(藤岡佑介)・9着のマイネルグリット(国分優作)の合計3頭が出走を予定している。
タイセイビジョン
京王杯2歳ステークスの勝利という結果は、スローペースの前残りの展開を後方から差し切った上に2馬身もの差をつけており、力の違いを見せつけた。
ただし、京王杯2歳ステークスは、G2にしては弱いメンバー構成であったことも確かである。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、タイセイビジョンに高い評価を与えるべきだが、京王杯2歳ステークスの勝ちっぷりだけで絶対視までは禁物である。
ビアンフェ・マイネルグリット
京王杯2歳ステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、ビアンフェ及びマイネルグリットに高い評価は不要である。
デイジー杯2歳ステークス組
1着のレッドベルジュール(スミヨン)・2着のウイングレイテスト(松岡正海)・3着のペールエール・4着のトリプルエース(ビュイック)の合計4頭が出走登録している。
レッドベルジュール
デイリー杯2歳ステークスの勝利という結果は、直線で内を突くロスのない競馬だったことも確かだが、出遅れてスローペースを差し切ったことは立派である。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、2戦目で全く違う面を見せたレッドベルジュールにもかなり高い評価を与えるべきである。
ウイングレイテスト
デイリー杯2歳ステークスの2着という結果は、道中で徐々に内に入れながら直線でも内目からレッドベルジュールと馬体を併せて脚を使ったが、枠順の差の分だけ伸び負けた。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、展開などの助けがあれば、ウイングレイテストがレッドベルジュールとの差を詰めてもおかしくないと判断すべきである。
ペールエール
デイリー杯2歳ステークスの3着という結果は、スローペースで先行した割には直線で伸びを欠いた。
ただし、ペールエールは、新潟2歳ステークスでウーマンズハートの2着の実績がある。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、ペールエールにも押さえ程度の評価を与えるべきである。
トリプルエース
デイリー杯2歳ステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、トリプルエースに高い評価は不要である。
もみじステークス組
1着のラウダシオン(ルメール)が出走を予定している。
ラウダシオン
もみじステークスの勝利という結果は、中団追走から一気に突き抜ける強い内容だったが、弱いメンバー構成に恵まれたものでもある。
また、ラウダシオンは、出遅れたとは言えども、小倉2歳ステークスで3着に敗れている。
よって、朝日杯フューチュリティステークスの予想では、ルメール騎手騎乗を考慮しても、ラウダシオンに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
以上、朝日杯フューチュリティステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、朝日杯フューチュリティステークス(2019年)の最終的な予想を決断する。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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