有馬記念(GⅠ)/中山/定量/2500m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して19頭もの出走登録馬があった
有馬記念(2018年)の予想について解説する。
ファン投票3位の障害王オジュウチョウサンの出走により、例年以上の注目を集める。
有馬記念は、レイデオロが単勝2倍台の断然の1番人気に推されそうだが、レベルの高い3歳世代も出走してくるので混戦が予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、有馬記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
ジャパンカップ組
2着のキセキ(川田将雅)・4着のシュヴァルグラン(ボウマン)・
5着のミッキースワロー(横山典弘)・6着のサトノダイヤモンド(アヴドゥラ)・
7着のハッピーグリン(服部)・14着のサウンズオブアース(藤岡佑介)
の合計6頭が出走登録している。
キセキ
ジャパンカップの2着という結果は、アーモンドアイにこそ差されてしまったものの、3着以下を3馬身半も離しており、負けて強しの内容であった、
ただし、キセキは、天皇賞及びジャパンカップともに、前が止まりにくいイン有利の馬場に恵まれたことも確かである。
よって、有馬記念の予想では、再度単騎逃げ濃厚で展開に恵まれそうなキセキにかなり高い評価を与えて当然である。
シュヴァルグラン
ジャパンカップの4着という結果は、中団の外目を追走したものの、3着争いに加わるのが精一杯であった。
ただし、シュヴァルグランは、イン有利の馬場で外を回らされたことを考慮すると、復調気配をうかがわせる内容でもあった。
よって、有馬記念の予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができるようであれば、シュヴァルグランがキセキとの差を詰めてもおかしくないと判断すべきである。
ミッキースワロー
ジャパンカップの5着という結果は、前残りの展開で大外から唯一追い込んだようにも見える。
しかしながら、ミッキースワローは、道中後方のインで脚をためていたことにより、鋭い脚を使えた。
よって、有馬記念の予想では、ミッキースワローに高い評価は不要である。
サトノダイヤモンド
ジャパンカップの6着という結果は、向こう正面から徐々に外に持ち出されたことをも考慮しても、もう少し走って欲しい内容であった。
つまり、サトノダイヤモンドは、京都大賞典の勝利で復調気配をうかがわせたが、完全には戻りきっていないことも確かである。
よって、有馬記念の予想では、サトノダイヤモンドが好走するためには、展開の助けが必要と判断すべきである。
ハッピーグリン・サウンズオブアース
ジャパンカップのレース内容は見所がなかった。 よって、有馬記念の予想では、ハッピーグリン及びサウンズオブアースに高い評価は不要である。
天皇賞秋組
1着のレイデオロ(ルメール)・5着のミッキーロケット(マーフィー)・
6着のサクラアンプルール(田辺裕信)・7着のマカヒキ(武豊)
の合計4頭が出走を予定している。
レイデオロ
天皇賞秋の勝利という結果は、内を通った馬が上位を独占する馬場で早めに外に持ち出されながらも、キセキをきっちりと差し切る着差以上に強い内容であった。
よって、有馬記念の予想では、1番人気であってもレイデオロに本命級の高い評価を与えて当然である。
ミッキーロケット
天皇賞秋の5着という結果は、宝塚記念以来の休み明けで会ったことを考えると立派である。
しかしながら一方で、ミッキースワローの好走は、5~6番手のインに潜り込ませてイン有利の馬場を最大限に生かした和田竜二騎手の好騎乗によるものでもある。
よって、有馬記念の予想では、宝塚記念馬ミッキースワローに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
サクラアンプルール・マカヒキ
天皇賞秋の敗戦は、見所がなかった。
よって、有馬記念の予想では、サクラアンプルール及びマカヒキに高い評価は不要である。
菊花賞組
4着のブラストワンピース(池添謙一)が出走登録している。
ブラストワンピース
菊花賞の4着という結果は、スローの瞬発力勝負で位置取りが後ろ過ぎたため脚を余してしまった。
なお、ブラストワンピースは、レベルの高い3歳世代でトップクラスの能力を秘めることは間違いない。
よって、有馬記念の予想では、ブラストワンピースにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
エリザベス女王杯組
3着のモズカッチャン(ミルコ・デムーロ)が出走を予定している。
モズカッチャン
エリザベス女王杯の3着という結果は、好位のインを追走していたが、上位2頭には離されてしまい、混戦の3着争いを制するのが精一杯であった。
よって、有馬記念の予想では、モズカッチャンに高い評価は不要だが、内枠を引いて好位のインを追走できるようであれば押さえ程度の評価は与えるべきである。
アルゼンチン共和国杯組
1着のパフォーマプロミス(クリスチャン・デムーロ)が出走登録している。
パフォーマプロミス
アルゼンチン共和国杯の勝利という結果は、一線級不在の弱いメンバー構成に恵まれたものである。
よって、有馬記念の予想では、パフォーマプロミスに高い評価は不要である。
南武特別組
1着のオジュウチョウサン(武豊)が出走を予定している。
オジュウチョウサン
南武特別の勝利という結果は、弱いメンバー構成で、逃げ争いをした2頭から大きく離れた3番手を追走する展開に恵まれたものである。
よって、有馬記念の予想では、障害チャンピオンのオジュウチョウサンに高い評価は不要である。
以上、有馬記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
有馬記念(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。