アルゼンチン共和国杯(GⅡ)/東京/ハンデ/2500m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して22頭もの出走登録馬があったアルゼンチン共和国杯(2020年)の予想について解説する。
アルゼンチン共和国杯は、G1の狭間のハンデ重賞ということもあり、一線級不在の混戦模様となることが多い。今年のアルゼンチン共和国杯では、阪神大賞典馬ユーキャンスマイルが人気を集めそうだが、休み明けで天皇賞春以来の出走ということもあり、波乱もあり得る。
そこで、競馬理論の競馬予想では、アルゼンチン共和国杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
天皇賞春組
4着のユーキャンスマイル(岩田康誠)が出走登録している。
ユーキャンスマイル
天皇賞春の4着という結果は、中団のインでロスなく脚を溜める展開の割には伸びなかったが、G1の強敵相手なので悪くはない。また、ユーキャンスマイルは、阪神大賞典を楽に差し切っているように、G2では能力上位である。
よって、アルゼンチン共和国杯の予想では、一線級不在のメンバー構成を考慮すると、人気であってもユーキャンスマイルに本命級の高い評価を与えて当然である。
青葉賞組
1着のオーソリティ(ルメール)が出走を予定している。
オーソリティ
青葉賞の勝利という結果は、内で脚を溜めるロスのない展開に恵まれた感はあるが、ダービートライアルを勝ちきったことは立派である。ただし、今年の3歳世代は、古馬相手の重賞でほとんど通用しておらず、レベルに疑問が残る。
よって、アルゼンチン共和国の予想では、青葉賞馬オーソリティにも注目すべきだが、3歳世代のレベルを考えると押さえ程度の評価を与えれば十分である。
毎日王冠組
3着のサンレイポケット(荻野極)が出走登録している。
サンレイポケット
毎日王冠の3着という結果は、サリオスにこそ力負けであったが、2着のダイワキャグニーにハナ差まで迫った。なお、サンレイポケットは、ジューンステークスを制しているように、府中の中長距離は得意な舞台である。
よって、アルゼンチン共和国の予想では、差しが届く展開になるようであれば、サンレイポケットにも高い評価を与えるべきである。
宝塚記念組
5着のメイショウテンゲン(池添謙一)が出走を予定している。
メイショウテンゲン
宝塚記念の5着という結果は、メンバーを考えると掲示板を確保したことは立派だが、先行馬総崩れの流れを最後方で脚を溜める展開に恵まれたものでもある。なお、メイショウテンゲンは、長距離戦なら崩れなく走っており、スタミナ比べとなれば好走する可能性が高まる。
よって、アルゼンチン共和国杯の予想では、メイショウテンゲンにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
京都大賞典組
8着のアイスバブル(横山武)・14着のタイセイトレイル(坂井)の合計2頭が出走登録している。
アイスバブル
京都大賞典の8着という結果は、見せ場こそなかったものの、3着馬とは0秒2差であり、着順ほど悲観すべき内容でもない。また、アイスバブルは、目黒記念で2年連続2着と好走しており、府中2500mは得意な舞台である。
よって、アルゼンチン共和国杯の予想では、アイスバブルの巻き返しにも注意を払うべきである。
タイセイトレイル
京都大賞典の14着という結果は、見所がなかった。ただし、タイセイトレイルは、展開に恵まれたとはいえども、去年のアルゼンチン共和国杯の2着馬である。
よって、アルゼンチン共和国杯の予想では、展開の助けがあるようであれば、タイセイトレイルにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
以上、アルゼンチン共和国杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
アルゼンチン共和国杯(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。