産経賞オールカマー(GⅡ)/中山/別定/2200m(右・芝)
今週のメインレースは、第57回オールカマー(2011年)である。第57回オールカマーは、宝塚記念アーネストリーの復帰戦ということで、天皇賞・秋を始めとする秋のG1戦線を占う意味でも注目される。
そこで、競馬理論は、第57回オールカマーに出走する有力各馬の能力を中心に競馬予想を分析する。第57回オールカマー(2011年)では、宝塚記念馬アーネストリーが断然の1番人気となりそうである。
アーネストリーの宝塚記念の勝利は、スローペースを楽に先行する展開に多少は恵まれてブエナビスタを破ったが、早め先頭と自ら競馬を作ってのレコード勝ちであり、単に展開に恵まれただけではない。
強いて不安点を探すとすれば、59キロの斤量及び休み明けであることくらいだが、G2にしては冴えないメンバー構成及びアーネストリーの先行脚質を考えると、第57回オールカマーでアーネストリーが負ける姿をオールカマーのレースで想像できない。
よって、第57回オールカマー(2011年)、単勝1倍台が予想されるアーネストリーの勝ち方に注目すればよいと競馬理論では判断している。そのため、第57回オールカマー(2011年)は、アーネストリーの2着争いに焦点が絞られる。
オールカマーでアーネストリーの2着争いとしては、カリバーン、ゲシュタルト、コロンバスサークル、シャドウゲイト、マイネルラクリマ及びマコトギャラクシーが有力である。
カリバーンは、休み明けの札幌記念でこそ5着に敗れしまったが、休み前に3連勝を達成しており、能力的に底を見せていない点は魅力である。
なお、カリバーンの札幌記念の5着は、スローペースを2番手で追走する展開に恵まれたものであり、休み明けを考慮しても冴えないレース内容であった。
更に、カリバーンの3連勝目の白富士ステークスも、1年ぶりで出走してきたリディルにゴール前で迫られたものであり、
特筆すべき内容ではなかった。よって、第57回オールカマー(2011年)、カリバーンに、アーネストリーの相手候補の一頭としての評価を与えるべきだが、過剰に人気になるようであれば押さえ程度の評価が妥当と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ゲシュタルトは(2011年)、去年の秋以降の成績が冴えず、休み明けでの出走ということを考慮すると、オールカマーで好走する要素は見当たらない。
しかしながら、ゲシュタルトは、3歳春時において、スプリングステークスでローズキングダムに先着しての2着、京都新聞杯でコスモファントムに先着しての1着、日本ダービーで4着の成績が示すように、一線級相手でも遜色のない走りをしている。
よって、第57回オールカマー(2011年)、3歳春時の走りが出来れば、ゲシュタルトも2着争いに加われると競馬理論の競馬予想として判断している。
一方、コロンバスサークルは、一年以上勝利から遠ざかっているものの、最近は崩れなく相手なりに走っている。
よって、第57回オールカマー(2011年)、好位のインで脚をためられる展開にさえなれば、コロンバスサークルが2着争いをすると競馬理論では判断している。一方、シャドウゲイトは、明けて9歳ということもあり、能力的な衰えが気になる。
しかしながら、シャドウゲイトの前走の七夕賞の4着は、先行馬総崩れの展開で先行しながらも唯一掲示板を確保したものであり、59キロの斤量をも考慮すると、レース内容としての価値は高い。
よって、第57回オールカマー(2011年)、包まれない外枠でアーネストリーの外の2番手を追走する展開又は楽に単騎で逃げてゴール寸前までアーネストリーが交わさないでかわいがってくれる展開になれば2着に粘り込むと競馬理論では判断している。
一方、マイネルラクリマは、リアルインパクトが3歳馬ながらも安田記念を制したレベルの高い世代であり、3歳馬であっても無視はできない。
しかしながら、マイネルラクリマの白百合ステークスの勝利及びラジオNIKKEI賞の2着は、いずれもスローペースを2番手で追走する展開に恵まれたものであり、着順ほどの高い評価は不要である。
よって、第57回オールカマー(2011年)、レベルの高い3歳世代ということを評価しつつも、マイネルラクリマには押さえ程度の評価で十分と競馬理論では判断している。
一方、マコトギャラクシーは、準オープンクラスからの格上げ挑戦となるが、アーネストリーを除けばオープン級に毛が生えたメンバーなので、オールカマーでは無視はできない。
よって、第57回オールカマー、アーネストリーが先行馬を潰して楽勝するようであれば、マコトギャラクシーが2着に追い込む可能性もありうると競馬理論では判断している。
以上のように、競馬理論は、第57回オールカマーに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な様子を加味して、第57回オールカマーの最終的な競馬予想を決断する。
ただし、第57回オールカマーは、圧倒的な一番人気のアーネストリーが人気に応える可能性が極めて高いので、本命サイドのレースになりそうである。競馬理論のファンの方は、第57回オールカマーの競馬予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。