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2024/04/23 2024/04/25

【天皇賞(春)2024予想】 ドゥレッツァが菊花賞圧勝の実力を発揮できるか?

出走日:2024年04月28日(日)
天皇賞(春)(GⅠ)/京都/定量/3200m(右・芝)

「天皇賞(春)」過去のトラックバイアス

想定馬場は毎週土曜の夜に更新中
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態
年月日開催ダートコメント
23/4/30(日)京都フラットフラット
22/5/1(日)阪神イン有利フラット
21/5/2(日)阪神ややイン有利フラット
20/5/3(日)京都フラットフラット
19/4/28(日)京都ややイン有利イン有利

 

 

今週は、フルゲート18頭に対して21頭もの出走登録馬があった天皇賞春(2024年)の予想について解説する。

 

天皇賞春は、一線級の多くが長距離戦を敬遠することから、力差のはっきりしたメンバーが揃った。

 

菊花賞を圧勝したドゥレッツァが人気を集めそうだが、4歳世代のレベルに疑問が残り、波乱もあり得る。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、天皇賞春の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

金鯱賞組

2着のドゥレッツァ(戸崎圭太)が出走登録している。

 

ドゥレッツァ

金鯱賞の2着という結果は、勝ったプログノーシスに5馬身もの差をつけられてしまったが、プログノーシスに内をすくわれたことと直線で前がスムーズに開かなかったことを加味すると、着差ほど能力差があったわけではない。

 

一方、ドゥレッツァは、菊花賞を5馬身差で圧勝しているが、スローペースを楽に先行する展開とレベルの低い4歳世代限定戦であったことを考慮すると、miは85止まりであり、G1を圧勝したほど断然というわけではない。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、ドゥレッツァに高い評価を与えるべきだが、菊花賞の着差だけで絶対視までは禁物である。

 

阪神大賞典組

1着のテーオーロイヤル(菱田裕二)・2着のワープスピード(三浦皇成)・3着のブローザホーン(菅原明良)・4着のプリュムドール(和田竜二)・6着のサヴォーナ(池添謙一)・7着のディープボンド(幸英明)・8着のメイショウプレゲ(酒井)・11着のシルヴァーソニック(ミルコ・デムーロ)の合計8頭が出走登録している。

 

テーオーロイヤル

阪神大賞典の勝利という結果は、5馬身差の圧勝であったが、イン有利のトラックバイアスで逃げ争いから離れたインの3番手という最高に恵まれた展開によるものであり、miは83と着差ほど抜けた数値ではない。

 

なお、テーオーロイヤルは、ダイヤモンドステークスを2勝、一昨年の天皇賞春でも3着と長距離では能力を最大限に発揮する。

 

なお、一昨年の天皇賞春の3着は、イン有利のトラックバイアスを加味すると、外を回らされた2着のディープボンドに見劣る。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、阪神大賞典の着差だけで過信は禁物だが、テーオーロイヤルにもかなり高い評価を与えて当然である。

 

ワープスピード

阪神大賞典の2着という結果は、イン有利のトラックバイアスで内を押し上げた川田騎手の好騎乗に恵まれたものであり、miは76止まりとレース内容の価値は低い。

 

なお、ワープスピードは、ダイヤモンドステークスやステイヤーズでも勝ちきれておらず、内容も低調であった。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、ワープスピードに高い評価は不要である。

 

ブローザホーン

阪神大賞典の3着という結果は、好位を追走していたものの、イン有利のトラックバイアスで早めに外に持ち出された分だけ伸びを欠いており、miは81とテーオーロイヤルと着差ほど決定的な差があったわけではない。

 

また、ブローザホーンは、イン有利のトラックバイアスで外を回らされながらも差し切った日経新春杯が強い内容で、mi83を叩き出している。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、展開やトラックバイアス次第で、ブローザホーンがテーオーロイヤルを逆転可能と判断すべきである。

 

プリュムドール・サヴォーナ・メイショウプレゲ

阪神大賞典の敗戦は、miも70台中盤で見所がなかった。

 

また、この3頭は、それ以前のレースでもG1で通用する能力を示せていない。

 

よって、天皇賞春の予想においては、プリュムドール、サヴォーナ及びメイショウプレゲに高い評価は不要である。

 

ディープボンド

阪神大賞典の7着という結果は、イン有利のトラックバイアスでラチ沿いを走れたかったにせよ、負け過ぎで、miも73止まりであった。

 

ただし、ディープボンドは、去年の阪神大賞典でも見せ場なく敗れたあとに、天皇賞・春で強い内容の2着に好走しており、そのときのmiは81である。

 

更にその後も、ディープボンドは、京都大賞典において、イン有利のトラックバイアスで外を回らされながらも僅差で走っており、mi83を叩き出している。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、3年連続で2着の実績があるディープボンドの巻き返しにも注意を払うべきである。

 

シルヴァーソニック

阪神大賞典の11着という結果は、外枠で折り合いを欠いたにせよ全く見せ場がなかったが、ほぼ1年ぶりの競馬で同情の余地がある。

 

なお、シルヴァーソニックは、ステイヤーズステークス勝ち後に去年の天皇賞・春でも3着に好走しているように、能力さえ発揮できれば長距離の一線級相手でも通用する能力を秘める。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、叩き2走目の上昇度を加味して、シルヴァーソニックの巻き返しにも注意を払うべきである。

 

大阪杯組

11着のタスティエーラ(モレイラ)が出走を予定している。

 

タスティエーラ

大阪杯の11着という結果は、不得意な瞬発力勝負と言えども、好位のインを追走しての惨敗で見所は全くなかった。

 

なお、タスティエーラは、ハイペースを早め先頭の強い内容での皐月賞2着のあとに日本ダービーを制している。

 

また、タスティエーラは、菊花賞でも2着に好走しており、勝ち馬のドゥレッツァには0秒6も離されてしまったが、スローペースで外を回らさたことを考慮すると、mi83とドゥレッツァとは2ポイント差しかない。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、モレイラ騎手騎乗も加味してタスティエーラの巻き返しに注目すべきだが、大阪杯が負け過ぎなので過信も禁物である。

 

ダイヤモンドステークス組

2着のサリエラ(武豊)が出走登録している。

 

サリエラ

ダイヤモンドステークスの2着という結果は、テーオーロイヤルとほぼ互角の内容に見えるが、斤量差を加味すると、mi79にとどまる。

 

また、サリエラは、それ以前の重賞でもそこそこは走っているが、いずれもmi80には届かないレベルの走りであった。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、サリエラが好位で流れに乗って展開に恵まれたときの押さえ候補程度の評価を与えれば十分である。

 

アメリカジョッキークラブカップ組

1着のチャックネイト(鮫島駿)が出走登録している。

 

チャックネイト

アメリカジョッキークラブカップの勝利という結果は、道悪の特殊な馬場と別定のG2にしては低調なメンバー構成に恵まれた感が強く、miも79止まりである。

 

また、チャックネイトは、7戦連続で3着以内と馬券圏内で崩れなく走っており、相手なりに走るしぶとさはあるが、さすがに今回はG1で急激なメンバー強化の感も否めない。

 

よって、天皇賞・春の予想においては、チャックネイトに高い評価は不要である。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、天皇賞春(2024年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の成績

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2023

1

1

ジャスティンパレス 

4

2

Cルメ

2

7

ディープボンド

6

5

和田竜

3

16

シルヴァーソニック 

7

6

Dレーン

2022

1

16

タイトルホルダー

4

2

横山和

2

18

ディープボンド

5

1

和田竜

3

7

テーオーロイヤル

4

4

菱田裕

2021

1

1

ワールドプレミア

5

3

福永祐

2

12

ディープボンド

4

1

和田竜

3

3

カレンブーケドール

5

4

戸崎圭

2020

1

14

フィエールマン

5

1

ルメ

2

6

スティッフェリオ

6

11

北村友

3

5

ミッキースワロー

6

4

横山典

2019

1

10

フィエールマン

4

1

ルメ

2

7

グローリーヴェイズ

4

6

戸崎圭

3

8

パフォーマプロミス

7

8

北村友

2018

1

12

レインボーライン

5

2

岩田康

2

11

シュヴァルグラン

6

1

ボウ

3

8

クリンチャー

4

4

三浦皇

2017

1

3

キタサンブラック

5

1

武豊

2

6

シュヴァルグラン

5

4

福永祐

3

15

サトノダイヤモンド

4

2

ルメ

2016

1

1

キタサンブラック

4

2

武豊

2

3

カレンミロティック

8

13

池添謙

3

8

シュヴァルグラン

4

3

福永祐

2015

1

1

ゴールドシップ

6

2

横山典

2

14

フェイムゲーム

5

7

北村宏

3

2

カレンミロティック

7

10

蛯名正

2014

1

7

フェノーメノ

5

4

蛯名正

2

12

ウインバリアシオン

6

3

武幸四

3

6

ホッコーブレーヴ

6

12

田辺裕

 

マスターと椎名友希が『マイラーズC天皇賞(春)』の質問に 答えます

Q1:京都芝3,200mについて

昨年は稍重馬場でタイトルホルダーとアフリカンゴールドが競走中止となり、内にいた馬が不利を受けていました。今年は昨年に比べて逃げ先行馬が少ないと思いますが、注意する点はありますか?

02:ドゥレッツァの評価

菊花賞馬で金鯱賞2着のドゥレッツァが出走予定です。金鯱賞は出遅れて後方馬群からの競馬で、直線は進路を切り替えるロスもありましたが、勝ち馬のプログノーシスとは5馬身離されました。 斤量はプログノーシスよりも重く休み明けで、この時のMI値は『83』ですが、マスターの評価を改めて教えてください。マスターは4歳世代のレベルの低さについて何度も言及していると思いますが、今回のメンバーではどうでしょうか?

Q3:阪神大賞典(G2)上位組の評価

阪神大賞典上位から1着のテーオーロイヤル、2着のワープスピード、3着のブローザホーンが出走予定です。テーオーロイヤルは先行馬群から内ラチに行き、直線は伸びて快勝でした。ブローザホーンは前にいたテーオーロイヤルをマークしていたと思いますが、ワープスピードの川田騎手に内に入られてしまいました。TB表は『ややイン有利』になっており、この時のMI値はテーオーロイヤル『83』、ワープスピード『76』、ブローザホーン『81』です。テーオーロイヤルは強く見えましたが、ブローザホーンが逆転する可能性はまだあるでしょうか?

Q4:阪神大賞典(G2)4着以下の評価

阪神大賞典(4着以下)から、4着のプリュムドール、6着のサヴォーナ、7着のディープボンド、8着のメイショウブレゲ、11着のシルヴァーソニックが出走予定です。プリュムドールは1枠で内をロスなく乗り、サヴォーナは中団馬群、ディープボンドは先行外目、メイショウブレゲは後方内目、シルヴァーソニックは外枠で中団外目でかなりかかっていました。マスターが評価を上げたい馬はいますか?

Q5:ダイヤモンドS組の評価

ダイヤモンドSから1着のテーオーロイヤル、2着のサリエラ、3着のワープスピードが出走予定です。サリエラは4番手追走、テーオーロイヤルはサリエラの後ろ、ワープスピードは回りに馬がいない位置を追走しました。ゴール前はテーオーロイヤルとサリエラの競り合いとなりましたが、マスターは『珍しくルメールが油断してた』と言っていたと思います。TB表は『ややイン有利』で内を通っていたのはサリエラですが、テーオーロイヤルとサリエラの力差はどれくらいでしょうか?

Q6:タスティエーラの評価

大阪杯で1番人気11着のタスティエーラが出走予定です。内枠で内目の好位を追走しましたが直線伸びませんでした。敗因が分からないという競馬ファンが多かったと思いますが、マスターが思う敗因は何でしょうか?この敗戦は度外視出来るのか、単純に能力が足りないとみるか、マスターの見解を教えてください。

Q7:チャックネイトの評価

AJCC1着、アルゼンチン共和国杯3着のチャックネイトが出走予定です。AJCCでは先行外目3番手追走から伸び、一旦ボッケリーニに抜かれましたが差し返して勝ちました。不良馬場でしたが、馬場の適正もあったでしょうか?マスターは今回のメンバーでどう評価しますか?

 

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この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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