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『皐月賞』展望・番付、展望~玉嶋亮の競馬予想コラム Vol.43

2023/04/18 更新

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2023年 牡馬クラシックのレベル

去年はイクイノックス、ドウデュースら超ハイレベルな牡馬クラシック戦線でしたが、今年は一転して混沌としている。言葉を選ばずに言うと、低レベル。

 

「本当か?」とよく訊かれるが、ハイレベルな年は、ステップレースや本番のレースで能力上位と目されている馬がトラブル等に巻き込まれない限り、揃って好走するパターンが多い。去年は、朝日杯FS、皐月賞、ダービー、菊花賞がそうだった。また、トライアルでも、総じてそのような傾向があった。こういう世代は、トップレベルの馬がそのまま古馬相手にも通用するパターンが多い。

 

一方、今年の場合は、レースの度に勝つ馬、好走する馬がコロコロと入れ替わって混沌としている。要は、傑出した馬が不在。

 

ここからは私の推察だが、2つの複合的な理由が考えられる。1つ目は、ディープインパクト、キングカメハメハの二大巨頭がこの世を去ったこと。2つ目は、ノーザンファーム勢が全体的に低調であること。その結果、期待していたはずの馬が不発で、例年のようにノーザンファーム勢が猛威を振るっていない。レベルの高い世代では、ノーザンファーム勢が期待を込めて送り込む馬が猛威を振るうのが通例である。去年の四強と言われたイクイノックス、ドウデュース、ジオグリフ、ダノンベルーガは、全てノーザンファーム生産だった。順調にいけば三冠の可能性が高いリバティアイランドも、やはりノーザンファーム。良血で期待された馬が、ノーザンファーム素晴らしい施設で訓練されれば、やはり強い、というのは、私も同意である。良血だから、必ずしも走る、という意味ではない。

 

以上、競馬予想の役には立ちませんが、「あーそうなんだ」程度の読み物としてスルーしてください。

 

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『皐月賞』有力馬

今春は『春クラシックの展望』を『競馬最強の法則』に寄稿したため、それをベースに皐月賞の展望を配信します。

 

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・ソールオリエンス

陳腐なことしか書けない。多くの方が書いている見解と、以下同文。京成杯は相手が弱かったが、今年のレベルなら通用するかも。消去法で有力馬に浮上。

 

・トップナイフ

弥生賞では、強引に手綱を抑え込んで控える競馬。陣営が試したのか?知る術はないが、チグハグな競馬でタスティエーラの後塵を拝してしまった。要は、弥生賞では抑える競馬が上手くいかなかった。皐月賞はどうか?この馬の場合は、手綱をガッチリ抑えても先行できるスピードがあるので、自由に気分良く走らせて、単騎に近い運びになった場合には警戒が必要である(グラニットを行かせて、離れた2,3番手等)。先週の内外フラットのトラックバイアスが継続すれば、その点については割引が必要。

 

・ファントムシーフ

共同通信杯は、出走したメンバーがその後低調な朝日杯FS、ホープフルSよりもレベルが高かった可能性がある。4着タスティエーラがその後の弥生賞でトップナイフの凡走に助けられたとは言え、勝ちきっている。ファントムシーフの共同通信杯1着は、2着以下に完勝と言って良い内容で、皐月賞では主役級の位置付けである。

 

・ベラジオオペラ

グラニットが作った淀みのない流れ(ラスト200m以外は12.4以下)を中団内で脚を溜めて、直線で外へ持ち出して快勝。相手がどうだったかの議論は一旦置いておいて、2着以下に完勝だったと言って良い内容であり、高く評価できる。さらに、皐月賞はG1であり、レースが早め早めに動いて、『競馬の教科書』で示した『重いレース』になる可能性が高い。それを考えると、重いレース質だったスプリングステークスで力強く抜け出した内容は、皐月賞への適性を示したと言える。例年なら、朝日杯FS、ホープフルステークス上位を上位評価するが、ソールオリエンスと同様論理で、消去法で有力馬に浮上。

 

『皐月賞』 展望

今年の皐月賞は、2021年、2022年と比較するとかなり混沌としています。通常の世代限定戦であれば、古馬のレースよりも能力比較に寄せるのが通例ですが、今年は例外的に、やや適性に寄せる必要があります。適性に寄せたコラムはあまり好んで書きませんが、皐月賞が混沌としすぎているため、今回は特別に適性に寄せた以下のコラムを配信します。

 

まず、トップナイフは、有力馬解説で書いた通り、気分良く2,3番手を楽に運んだ場合には粘り込みに警戒が必要。楽に運んで恵まれるかどうか?は枠順の並び、トラックバイアスの影響を大いに受けそうなため、要注目。恵まれれば好走可能で、そうでなければバテてどこまでも惨敗しそうなタイプ。

 

次に、ソールオリエンス。京成杯は相手が弱かったにせよ、他馬を圧倒。単純に、この馬が世代最強の可能性があるが、どこまで強いか?は分からない。特に気になるのが、京成杯のラップは、道中が極端にスローで流れてラスト11.7-11.5であった点が気掛かりで、重いレースを経験していないため、「分からない」に拍車を掛ける。但し、いくらスローだったからと言って、ゴール前に急坂のある中山で、3,4コーナーをマクり気味にポジションを押し上げて、ラスト11.5は、並の馬にできる芸当ではない。

 

次に、ファントムシーフ。共同通信杯のレベルが高かった可能性については有力馬解説で書いた通りだが、この馬についても共同通信杯はスローからのトップスピード勝負であったため、重いレースになった場合に耐えられるか?が分からない。どんなに強い馬でも、バテればどこまでも惨敗するのが競馬。ソールオリエンスとファントムシーフについては、そのリスクを孕んでいる。

 

ベラジオオペラ、この馬については、スプリングステークスで重いレースを経験していることに一日の長がある。そういう意味では、皐月賞への適性はありそうだと言える。問題は、相手関係的にどうなの?という点。実はスプリングステークスが箸にも棒にも掛かりませんでした、というレベルならば、いつも言っている通り、適性の出番はない。

 

・総括

上記で挙げた4頭は、コラムの通り一長一短がある。トップナイフ、ベラジオオペラはコーナリングが上手でかつ加速力が高い。ソールオリエンスはコーナリングに危うさはあるが、マクれる脚があり、加速力も高い。ファントムシーフは、コーナリング、加速力は過去のレースから判断し難い。但し、他の出走馬の中にコーナリングと加速力が優れれいる馬がいるか?と訊かれれば、それはNOである。

 

次に、重いレースへの適性については、ベラジオオペラだけが示したと言え、他は不明(未経験)。但し、他の出走馬を含めて、ベラジオオペラ以外は未経験であると言える。

 

【結論】

以上より、混沌としている中でも、大関にランクされる馬について、皐月賞に対する適性面を含めて分からないことが多いなりに、総合的に評価しても、1着候補としておくのが妥当である。

 

『皐月賞』番付(わんぱく相撲)

横綱

ーーー

大関

トップナイフ

ソールオリエンス

ファントムシーフ

ベラジオオペラ

ーーー

関脇

タスティエーラ

タッチウッド

フリームファクシ

ホウオウビスケッツ

ーーー

小結以下

ーーー

 

番付の意味

 

1ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。

 

2ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。

 

秘密兵器

→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。

 

※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。

 

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この記事を書いた人
玉嶋亮

30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)

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