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天皇賞(秋)の予想ポイント・番付~玉嶋亮の競馬予想コラムVo.20

2022/11/01 更新

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こんばんは!玉嶋です。

 

早速ですが、今週末の『天皇賞(秋)』予想のポイント、番付について、玉嶋の見解をお届けします。

 

●雑談『菊花賞』

 

玉嶋亮

先週、マスターとお話をした時に、「多分軸はアスクビクターモア」なんだろうな、と思いました。だから、メルマガではマスターの見解は出さずに、玉嶋の見解ということにしておきました。

 

マスター

何それ笑?

 

玉嶋亮

いや、だってこれって、マスターの菊花賞の予想の肝になる情報じゃないですか?有料会員様にとって核になり得る貴重な情報は、無料メルマガでは流石に出せないでしょう?

 

先週のアートハウスみたいに、「ヒモとしてどうする?」とはちょっと重みが違いますので。菊花賞の場合は、アスクビクターモアをガイアフォースより上に取る。これさえ間違えなければ、ガイアフォースとワンツーを決められても、悪くて引き分けですから。

 

マスター

お気遣いありがとうございます。仰る通りで、枠順を見た瞬間に、前週と同じトラックバイアスである前提で、アスクビクターモア一択でした。僕の予想では、玉嶋さんの言う通り、軸は生命線ですからね。

 

玉嶋亮

ガイアフォースが1枠1番を引いたのを見て、枠順が発表される前に納品していたメルマガで「予想屋マスターは、アスクビクターモアを軸に据える可能性が濃厚」と書かなくて、本当に良かったと思いました。ガイアフォースは、セントライト記念でアスクビクターモアにマッチレースを挑んで勝った内容でしたから、内枠で揉まれた時に、どうなるか分からない怖さがありました。今度はボクシング(マッチレース)じゃなく、乱闘(多頭数)だから、という意味で。

 

マスター

それそれ! マッチレースみたいな競馬しかしたことがない馬は、多頭数で出入りの激しい競馬を強いられた時に、能力を出しきれる保証なんて、どこにもないからね?逃げ場がない内枠なら、なおさらですよね。距離ロスがないポジティブな側面がある一方で、内で揉まれるリスクがありますからね。人気を背負う馬を軸として検討するなら、徹底的にネガティブに考えないと。

 

玉嶋亮

軸と言えば、日曜日軸の精度。あれヤバくないですか?配信されていた18レースの軸の成績見ていたんですが、13連対ですよね?

 

マスター

まあ、プロだからね笑。

 

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ーーー

 

●『天皇賞(秋)』番付

横綱

該当馬なし

ーーー

大関

イクイノックス(3歳基準馬)

シャフリヤール(古馬基準馬)

ジャックドール

ダノンベルーガ

ジオグリフ

ーーー

関脇

パンサラッサ

ポタジェ

マリアエレーナ

ユーバーレーベン

ーーー

小結

カラテ

ノースブリッジ

レッドガラン

ーーー

前頭以下

バビット

アブレイズ

カデナ(衰え考慮→格下げ)

ーーー

秘密兵器

 

※番付の意味

 

1ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。

 

2ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。

 

秘密兵器

→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。

 

※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。

 

●『天皇賞(秋)』解説

 

●イクイノックス

皐月賞、ダービーの異なる条件で、外を回して2着。能力を出し切れば、1着の有力候補。外差しトラックバイアスなら、なお良い。枠順にも依るが、大外一気を選択する可能性が高い。能力さえ出しきれば、勝ち負けレベルの馬。

 

凡走パターンの1つは、内側の枠を引いた場合。一般的には、東京2000mは内枠有利であるが、この馬は皐月賞、ダービーともに18番枠からの発走であり、内側で揉まれる競馬を経験したことがない。菊花賞のガイアフォースと同様、内枠を引いた場合にはどうなるか分からない怖さがある。ただ、不確定要素でしかないので、杞憂に終わり、馬群を割って突き抜けるかも知れないが。。。こればかりは、蓋を開けないと、なんとも言えない。人気を背負うのは間違いないので、その目に見えないリスクとどう付き合うか?がポイント。枠順に注目。やや外めがベター。

 

●シャフリヤール

去年のダービー馬。1着の有力候補。末脚が強烈なタイプで、スローからのトップスピード勝負に適性あり。

 

凡走パターンの1つは、コース替わりによってジャックドールらが前残りを決めるパターン。去年のジャパンカップでは先行できたが、スタートラップ12.7だったからそれができた。東京2000mなら、12.3前後の可能性が高く、そうなれば中団の位置取りか?枠順はどこでも良いが、東京2000mの特徴を考慮すると、やや内がベター。

 

●ジャックドール

 

金鯱賞、札幌記念の勝ち馬。1着の有力候補。札幌記念で◎を打ち、複勝チャレンジ発動。G1級の能力はある。内前有利なトラックバイアスなら、好走の可能性が高くなる。一方で、G2では好走しているが、楽観視は禁物。大阪杯では、早めにレイパパレからプレッシャーをかけられて、圏外に飛んだ。後続からプレッシャーをかけられても粘り込めるアスクビクターモアやタイトルホルダーのようなメンタルの強さは、この馬のレースぶりから未だ窺い知れない。気分良く残り400mまで運べて、内前有利なトラックバイアスが好走の必要条件。内外フラットよりも外差しのトラックバイアスなら、苦戦を強いられる可能性がある。

 

凡走パターンの1つは、内外フラットのトラックバイアスで外から末脚強烈なイクイノックス、ダノンベルーガ、ジオグリフ、シャフリヤールにまとめて差されるシーン。人気を背負っている馬の内、この馬だけは先行する可能性が高い。そういう意味では、トラックバイアスを見れば取捨は比較的易しい。枠順は、内枠がベター。

 

●ジオグリフ

皐月賞馬。1着の有力候補。皐月賞で差し切った競馬は高い評価に値する(先述イクイノックスと同等以上の評価)。ダービーは道中でダノンベルーガの近くを走り、気分良く運べたとは言い難い。7着はちょっと物足りないが、皐月賞とダービーのレースぶりを見ると、ラップ緩急のつく競馬よりも緩急のつかない競馬に適性がありそう。そういう意味では、東京2000mへの条件変更はプラス。枠順は、やや外めがベター。

 

凡走パターンの1つは、掛かって自滅。

 

●ダノンベルーガ

春先にダービー最有力と言われていた馬。1着の有力候補。実績面ではここまで挙げた4頭に比べると、見劣り感は否めないが、皐月賞、ダービーの内容は悪くない。皐月賞は、直線で馬場の悪い内側に閉じ込められ4着。ダービーでは道中でジオグリフに外から併せられ、気分良く運べなかった上に、直線では内へ進路を取る競馬を強いられた。負けはしたものの、最悪な状況に追い込まれてしまったので、致し方ない。

 

凡走パターンの1つは、皐月賞やダービーと同様、トラックバイアスや展開の不利を受けた場合。枠順は、やや外めがベター。

 

●パンサラッサ

札幌記念の時と同様の評価。ジャックドールよりも格下。勝つには相当な展開、トラックバイアスの助けが必要。テンが早くないので、ハナを奪いきるのにかなり脚を使う可能性が高い。

 

バックナンバー 札幌記念↓

https://www.keibariron.com/tamashima/59863.html

 

●ポタジェ

大阪杯は、展開の助けを受けた上に、メンバーレベルも低かった。さらに、エフフォーリア、ジャックドールらの凡走にも助けられた。毎日王冠で完敗では、厳しいか?

 

●マリアエレーナ

小倉記念では、一線級不在のメンバー構成も、後続を突き放して1着は高く評価。早め抜け出しで粘り込めれば。穴で一考。

 

●ユーバーレーベン

オークス馬だが、近走低迷。オークスも、ソダシの自滅、ファインルージュが後方で撃沈に助けられた上に、世代最強クラスのサトノレイナスも不在だった。オークス馬というだけで、一線級とまでは言い難い。近走の低迷を考慮すると、厳しいか?

 

●カラテ

●ノースブリッジ

●レッドガラン

●バビット

●アブレイズ

●カデナ

上記6頭については、他の9頭が番付上位にいるため、苦戦を強いられる可能性が高い。競馬だから、好走しないとは言いきれないが、その可能性は低い。大関クラスには、G1を複数勝っている、もしくは勝ってもおかしくない面々が揃っている。

 

ここで挙げた6頭に印を打って的中できれば格好良いが、どうやって馬券で儲けるか?大関クラスが2頭圏内に入れば、その時点で高配当は期待できない上に、そもそも食い込める可能性自体低い。また、大関クラスが揃って馬券圏外へ飛ぶ可能性は極めて低い(大波乱決着)。天皇賞(秋)は、最もハイレベルな中距離路線のチャンピオンを決めるレース。穴があく可能性は低い(穴の期待値は低い)。穴をあけにいきたいなら、もっと条件良いレースはたくさんある。敢えてここで、この6頭を狙う?

 

穴は、あけにいくものではなく、普通に予想をして結果的に期待値が高いからあくものです。例えば、スプリンターズステークスで予想屋マスター、玉嶋ともにジャンダルムに本命級の高い印を打ったのは、別に「穴をあけよう」と思った訳ではなく、自然とそうなっただけです。「穴をあけよう」はハズレ馬券を量産し、収支がどんどん苦しくなるはずです。

 

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●古馬と三歳馬の比較 判断は

次に、天皇賞(秋)のメインテーマである古馬と三歳馬の比較をします。以下の2点に着目しました。

 

①3歳勢は一線級が集結

→ドウデュースが凱旋門賞に行きましたが、イクイノックス、ジオグリフ、ダノンベルーガはダービーから直行しました。(メンバーが充実)

 

②皐月賞、ダービーの内容が秀逸

→特に秀逸だったのが、皐月賞。3歳春のレースで、ミドルペースでそこそこ流れましたが、ラスト11.4-11.5でまとめました。突き抜けたのがジオグリフ、イクイノックス(後者は、ラスト垂れた)で、ドウデュースは外強襲。ダノンベルーガも不利な内でよく粘り込みました。私はラップについてはあまり言及しませんが、あれだけ流れて坂ある中山でラスト11.5は破格。ラップは参考値でしかありませんが、時計の出にくい馬場でペースがそこそこ流れれば、高速馬場と違って誤魔化しが利きません。(例:CBC賞テイエムスパーダ)

 

③古馬一線級は、やや寂しいメンバー

→大関クラスはジャックドール、シャフリヤールのみで、やや手薄。エフフォーリアは低迷し、タイトルホルダーは凱旋門賞へ。ステラヴェローチェ、ソダシ、ファインルージュ、サトノレイナスらが不在。

 

【仮定】

3歳馬が優勢か?(一線級同士が直接対決するのは初めてなので、蓋を開けてみないと、なんとも言えませんが。。。)

 

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以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。

 

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メルマガ作成者:

玉嶋亮

メルマガ発行人:

予想屋マスター事務局

 

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この記事を書いた人
玉嶋亮

30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)

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