京都記念(GⅡ)/京都/別定/2200m(右・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して10頭の出走登録馬にとどまった京都記念(2020年)の予想について解説する。
京都記念は、2020年の古馬のG1戦線を占う意味でも注目を集める。
カレンブーケドールとクロノジェネシスの2頭の4歳牝馬が人気の中心となりそうだが、牡馬相手ということもあって、絶対視までは禁物である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、京都記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
まずはエリザベス女王杯組
5着のクロノジェネシス(北村友一)が出走登録している。
クロノジェネシス
エリザベス女王杯の5着という結果は、好位のインを追走しながらも伸びを欠く少し残念な内容ではあったが、2着馬とは0秒1差では走っている。
また、クロノジェネシスは、秋華賞勝利を含め、クラシック戦線で常に上位争いをしており、4歳牝馬世代ではトップクラスの能力を秘めることに疑いの余地はない。
よって、京都記念の予想では、牡馬相手であっても、クロノジェネシスに高い評価を与えて当然である。
ジャパンカップ組
2着のカレンブーケドール(津村明秀)が出走を予定している。
カレンブーケドール
ジャパンカップの2着という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれたことも確かだが、3歳牝馬ながら古馬の一線級相手での連対は立派である。
なお、カレンブーケドールは、オークスと秋華賞でクロノジェネシスと1勝1敗である。
よって、京都記念の予想では、カレンブーケドールに、クロノジェネシスと互角の評価を与えるべきである。
日本ダービー組
5着のクラージュゲリエ(川田将雅)が出走登録している。
クラージュゲリエ
日本ダービーの5着という結果は、イン有利の馬場でラチ沿いを走れたかった割にはよく頑張っている。
また、クラージュゲリエは、皐月賞でも掲示板を確保しており、一線級不在の京都記念のメンバーに入れば実績的にも上位である。
よって、京都記念の予想では、日本ダービー以来の競馬であっても、クラージュゲリエにも高い評価を与えて当然である。
アメリカジョッキークラブカップ組
2着のステイフーリッシュ(岩田康誠)が出走を予定している。
ステイフーリッシュ
アメリカジョッキークラブカップの2着という結果は、スローペースを楽に先行する展開に恵まれたものだが、どんな展開でも対応できる競馬の上手さを見せた。
よって、京都記念の予想では、楽に先行して展開の助けがあるようであれば、ステイフーリッシュの残り目にも注意を払うべきである。
中山金杯組
4着のノーブルマーズ(シュタルケ)が出走登録している。
ノーブルマーズ
中山金杯の4着という結果は、スローペースの好位のインを追走する展開に恵まれてのものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、京都記念の予想では、展開の助けがあった場合にのみ、ノーブルマーズに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
天皇賞秋組
16着のドレッドノータス(坂井瑠星)が出走登録している。
ドレッドノータス
天皇賞秋の16着という結果は、不利な外目の枠からの発走にせよ負けすぎなので、完全な力負けであった。
なお、ドレッドノータスは、11番人気で京都大賞典を制しているが、開幕週のイン有利の馬場で好位のインを追走する展開にめぐまれたものである。
よって、京都記念の予想では、イン有利の馬場で且つ好位のインを走れそうな場合にのみ、ドレッドノータスの巻き返しに注意を払うべきである。
以上、京都記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、京都記念(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。