ヴィクトリアマイル(GⅠ)/東京/定量/1600m(右・芝)
ヴィクトリアマイル(2017年)は、断然の1番人気に推されたミッキークイーン(浜中俊)が7着に敗れ、波乱の決着となった。
その波乱のヴィクトリアマイル(2017年)を制したのは、6番人気のアドマイヤリード(ルメール)であった。
競馬理論の競馬予想では、堅実に追い込むアドマイヤリードにも注目をしていたが、上手くインに潜り込ませたルメール騎手好騎乗の阪神牝馬ステークスの内容から、ミッキークイーンを逆転する可能性は低いと判断し、本命にすることはできなかった。
レースでは、アドマイヤリードは、中団よりやや後ろのインで脚をためた。
そして、アドマイヤリードは、直線に向くと馬群を割って伸び、ヴィクトリアマイル(2017年)を制覇した。
アドマイヤリードのヴィクトリアマイル(2017年)の勝利という結果は、2着に1馬身以上の差をつけたことは立派だが、馬場が乾いて内目が有利となった馬場を生かしたものでもある。
よって、今後の牝馬重賞の競馬予想においては、堅実に追い込むアドマイヤリードに高い評価を与えて当然だが、ヴィクトリアマイル(2017年)の着差だけで絶対視までは禁物である。
一方、ヴィクトリアマイル(2017年)では、11番人気のデンコウアンジュ(蛯名正義)が2着に入り波乱を演出した。
競馬理論の競馬予想では、早めに捲って粘った強い内容だった福島牝馬ステークスの内容から、デンコウアンジュにも高い評価を与えていた。
レースでは、デンコウアンジュは、中団の馬群の中を追走し、直線では大外から追い込み、混戦の2着争いを制した。
デンコウアンジュのヴィクトリアマイル(2017年)の2着という結果は、内目を通った馬が掲示板を独占する中で唯一外から追い込んでおり、レース内容としては一番と見ることもできる。
よって、ヴィクトリアマイル(2017年)以降の重賞戦線の競馬予想においては、デンコウアンジュがアドマイヤリードを逆転可能と判断すべきである。
一方、ヴィクトリアマイル(2017年)では、7番人気のジュールポレール(幸英明)が3着に入った。
ジュールポレールは、好位のインを追走し、直線でもジリジリと伸びて、3着を確保した。
ジュールポレールのヴィクトリアマイル(2017年)の3着という結果は、イン有利の馬場に恵まれたものではあるが、確実に力をつけていることも確かである。
よって、今後の牝馬重賞戦線の競馬予想においては、器用な先行力を生かせる展開になるようであれば、ジュールポレールも好走可能と判断すべきである。
以上のように、ヴィクトリアマイル(2017年)は、断然人気のミッキークイーンが7着に敗れる波乱の決着となった。
ただし、ヴィクトリアマイル(2017年)は、イン有利の馬場が結果に大きな影響を与えたものである。
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