天皇賞(春)(G1)/京都競馬場(2022年阪神競馬場)/芝外3200m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:1億3200万円

天皇賞春(2017年)は、1番人気に推されたキタサンブラック(武豊)がレコード勝ちをおさめ、人気に応えた。
競馬理論の競馬予想では、インが有利になった京都の馬場状態で離れた2番手を追走できそうな展開面を考慮し、キタサンブラックを本命に予想した。
レースでは、キタサンブラックは、想定通り、ヤマカツライデンを行かせて、離れた2番手を追走した。
そして、キタサンブラックは、直線で早めに先頭に立つと後続を寄せ付けずに、天皇賞春(2017年)を制覇した。
キタサンブラックの天皇賞春(2017年)の勝利という結果は、2着に1馬身以上の差をつけており現役最強馬を印象付けるものだが、大逃げから離れた2番手という単騎逃げと同じ状態でイン有利の馬場を最大限に生かしたものであり、シュヴァルグラン及びサトノダイヤモンドと着差ほどの決定的な能力差があるわけではない。
よって、2017年のG1戦線の競馬予想においても、キタサンブラックに本命級の高い評価を与えて当然だが、馬場や展開次第でサトノダイヤモンドが再度逆転可能と判断すべきである。
一方、天皇賞春(2017年)では、4番人気のシュヴァルグラン(福永祐一)が2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、阪神大賞典でサトノダイヤモンドにこそ力負けだったものの、枠順の差で逆転可能と判断し、シュヴァルグランにも高い評価を与えていた。
レースでは、シュヴァルグランは好位を追走し、4コーナーで早めに外を回って2番手集団に加わった。
そして、シュヴァルグランは、キタサンブラックにこそ突き放されてしまったものの、激しい2着争いを制した。
シュヴァルグランの天皇賞春(2017年)の2着という結果は、イン有利の馬場で内ラチ沿いを走れていればキタサンブラックともう少し差を詰められたはずであり、確実に力をつけている。
よって、今後の競馬予想においては、展開やメンバーの助けがあれば、シュヴァルグランが悲願のG1制覇を果たしてもおかしくないと判断すべきである。
一方、天皇賞春(2017年)で2強と目された2番人気サトノダイヤモンド(ルメール)は3着に敗れてしまった。
サトノダイヤモンドは、外枠からの発走ということもあり、中団の外目を追走した。
そして、サトノダイヤモンドは、4コーナーからシュヴァルグランをマークするように上がっていったが、直線ではいつもの伸び脚を発揮できず、3着止まりであった。
サトノダイヤモンドの天皇賞春(2017年)の3着という結果は、イン有利の馬場で終始外を回らされてしまってのものであり、力負けではない。
よって、2017年のG1戦線の競馬予想においては、サトノダイヤモンドの巻き返しにも注意を払って当然である。
以上のように、天皇賞春(2017年)は、1番人気のキタサンブラックの圧勝劇で幕を閉じた。
ただし、天皇賞春(2017年)は、イン有利の馬場が結果に大きな影響を与えたものであり、サトノダイヤモンドも力負けではない。
競馬理論のファンの方は、キタサンブラック及びサトノダイヤモンドの今後のG1戦線の走りにも大いに期待して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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