天皇賞(秋)(GⅠ)/東京/定量/2000m(左・芝)
天皇賞秋(2018年)は、スワーヴリチャード(ミルコ・デムーロ)との2強対決で注目を集めた2番人気のレイデオロ(ルメール)の快勝で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、着差以上に強いオールカマーの内容から、レイデオロを自信の本命に予想した。
レイデオロ
レースでは、レイデオロは、5~6番手の外目を追走した。
そして、レイデオロは、直線で先行集団の外に持ち出されると、鋭い切れ味で逃げ粘るキセキを一気に交わして、天皇賞秋を制覇した。
レイデオロの天皇賞秋の勝利という結果は、コーナーワークでラチ沿いを通った馬が上位を占める中で外を回って力でねじ伏せる着差以上に強い内容であった。
よって、今後のG1戦線においても、レイデオロに本命級の高い評価を与えて当然である。
サングレーザー
一方、天皇賞秋では、4番人気のサングレーザー(モレイラ)が2着に入った。
サングレーザーは、先行勢6頭から大きく離れた7番手をポツンと一頭で追走した。
そして、サングレーザーは、直線で外に持ち出されると、上がりナンバーワンの脚を使って、ゴール寸前でキセキを差し切り、2着を確保した。
サングレーザーの天皇賞秋の2着という結果は、レイデオロにこそ力負けであったが、前が残りやすい馬場で追い込んだことは立派である。
ただし、サングレーザーは、中団を一頭で気分良く追走する展開に恵まれたことも確かである。
よって、次走の香港カップでは、天皇賞秋賞よりメンバーが弱くなりそうなので、サングレーザーが好走する可能性が高いと判断すべきである。
キセキ
一方、天皇賞秋では、6番人気のキセキ(川田将雅)が3着に逃げ粘った。
キセキは、川田将雅騎手がスタート後に気合をつけて、先手を取ることができた。
そして、キセキは、4コーナーで馬なりのまま後続を一度は突き放したが、レイデオロ及びサングレーザーに差し込まれてしまい、3着止まりであった。
キセキの天皇賞秋の3着という結果は、前が止まりにくい馬場を生かしたものではあるが、先行する競馬が板についてきた。
よって、今後のG1戦線においては、先行力を生かせる展開や馬場状態になるようであれば、キセキの粘り込みに注目すべきである。
以上のように、天皇賞秋は、レイデオロの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、今後のレイデオロの走りに大いに期待していただきたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。