皐月賞(GⅠ)/中山/定量/2000m(右・芝)
皐月賞の過去データに関する質問にマスターが答えます!
目次
中山2,000mの特徴からみる皐月賞2020
中山2,000mの特徴について教えてください。
中山2000mは、コーナーが4回ある特殊なコースです。当然、コーナーの外を回ればコーナー分距離を長く走ることになります。また、コーナー4回回ったことで、最後の直線の坂がきつくなる馬もいます。極端に有利な枠不利な枠はないのですが、一般的には前が残りやすいと思います。ただ、皐月賞に限って言えば、中山の最終週の開催で、かつ先週の土日は雨が降った影響で重い馬場でした。芝が湿った馬場を馬が走ったことで、内側が掘れていると思いますので、どこが有利かは、土曜のレースを見てみないと判断出来ないと思います。
中山競馬場最終週の馬場からみる皐月賞2020
中山最終週です。やはり外差しが利くでしょうか?
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
逃げ | 2-1-2-19 | 8.3% | 12.5% | 20.8% | 143.3% | 165.4% |
先行 | 5-7-5-55 | 6.9% | 16.7% | 23.6% | 93.9% | 80.0% |
差し | 13-8-10-128 | 8.2% | 13.2% | 19.5% | 134.5% | 65.1% |
追込 | 0-4-3-93 | 0.0% | 4.0% | 7.0% | 0.0% | 50.7% |
先ほどの質問でお伝えしましたが、中山最終週ですので、内側が掘れてボコボコになっています。ボコボコになった内側は外を回るよりも走り辛いので、内側を走る馬が不利になり、外を回った馬が有利となります。ただ、これも一概にそうとは言い切れないのは、1つは最近の中央競馬は馬場の管理の技術が上がっており、内側を綺麗に戻そうとしますので内側が復活することがあることです。またもう1つのケースでは、皐月賞の週に雨が降って更に内側が掘れてボコボコになると、ジョッキーが内を開けて走ろうとします。ジョッキーがみんな内を開けて走ると、外を回る馬が更に外を回ることになり、結局外を回った馬が不利となります。このようなケースがあるので、安易に、最終週だから外差しが利くということはなくて、正直、走ってみないと分かりません。なので、土曜の競馬を見て、どこが有利になるかを決めてから予想する必要があります。
矢作厩舎の成績からみる皐月賞2020
昨年から矢作厩舎の馬が大ブレイクしています。何が違うのでしょうか?
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | |
2020 | 15 | 10 | 11 | 119 | 155 | 9.7 | 16.1 | 23.2 | 102 | 82 |
皐月賞は矢作厩舎っからコントレイルが出走しますが、最近の大きなレースは、厩舎がどこというよりは、殆どノーザンファームの馬が勝っています。ノーザンファームはほぼ馬を仕上げてから厩舎に馬を入れるので、実は厩舎の腕はそんなに大きくありません。矢作厩舎は実績があるので、いい馬を頼まれやすく、そうするとまたその馬が好走し、好循環に入っているんだと思います。
無敗馬からみる皐月賞2020
無敗の馬(コントレイル、サリオス、クリスタルブラック)が3頭出てきますが、やはり過剰人気するでしょうか?
基本的に無敗の馬は、どんな条件でも負けていないということで、人気なるのは当然です。更に、もっと強い馬が出てきたら更に能力を発揮することもあるので、人気になるのは仕方ないと思います。
休み明けで走る馬の成績からみる皐月賞2020
昨年は休み明けのサートゥルナーリアが制しました。今年の人気馬も2頭休み明け(コントレイル、サリオス)ですが問題ありませんか?
昔は確かに、ぶっつけ本番で皐月賞に出走することは殆どありませんでした。昔は弥生賞を8割の状態で使って皐月賞をピークに持っていこう、といった流れがありましたが、それは調教技術がそんなにまだ上がっていない時代のことです。ここ最近は、皐月賞の先のダービーに焦点を当てる陣営が多く、弥生賞、皐月賞と使って、消耗してダービーで調子が落ちたら意味がないということで、最近は休み明けで皐月賞を使うことが多いです。あとは牧場の技術がとても上がり、レースを使わなくても馬をピークに持っていけるような調教が出来るようになったということですね。時代は変わっているから、時代にあった予想をすることが大事です。休み明けでも全く問題はありません。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。