エリザベス女王杯(GⅠ)/京都/定量/2200m(右・芝)
エリザベス女王杯(2018年)は、3番人気のリスグラシュー(モレイラ)の悲願のG1制覇で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、4回のG1で2着のレース内容がいずれもかなり強いリスグラシューに能力的には一番の評価を与えていたが、前日の競馬で京都の芝コースがイン有利と判断してしまったため、本命にすることはできなかった。
リスグラシュー
レースでは、リスグラシューは、中団の馬群の中で脚をため、直線で外に持ち出されると、一頭だけ違う脚色で、逃げ粘るクロコスミアを捕え、エリザベス女王杯を制覇した。
リスグラシューのエリザベス女王杯の勝利という結果は、逃げ馬が2着に粘る前残りの展開を差し切ってのものであり、着差以上の強さを見せつけた。
よって、今後の牝馬重賞戦線の競馬予想においても、エリザベス女王杯馬としてリスグラシューに高い評価を与えて当然である。
クロコスミア
一方、エリザベス女王杯では、9番人気のクロコスミア(岩田康誠)が2着に逃げ粘った。
競馬理論の競馬予想では、去年2着の内容だけ走れば通用すると判断し、クロコスミアにも高い評価を与えていた。
レースでは、クロコスミアは、馬なりのまま楽に先手を取ることができた。
そして、クロコスミアは、4コーナーで後続を突き放して、セーフティリードを取ったかにも思えたが、ゴール寸前でリスグラシューに差されてしまい、2着止まりであった。
クロコスミアのエリザベス女王杯の2着という結果は、楽に逃げを打てればシブトイことを示したが、去年より楽に逃げる展開に恵まれたことも確かである。
よって、今後の牝馬重賞戦線の競馬予想においても、クロコスミアが好走できるか否かは楽に逃げる展開になるかどうかにかかっていると判断すべきである。
モズカッチャン
一方、エリザベスで1番人気の推されたモズカッチャン(ミルコ・デムーロ)は3着止まりであった。
モズカッチャンは、好位の内目を追走し、直線で前が開くと一瞬突き抜けるかにも見えたが、そこからジリジリとしか伸びず、3着を確保するのが精一杯であった。
モズカッチャンのエリザベスの3着という結果は、ぶっつけ本番の分だけ伸びを欠いたとみることもできるが、特別な見所があったわけでもない。
よって、今後の牝馬重賞戦線の予想においては、モズカッチャンが勝ち切るためには内で脚をためるなど展開の助けが必要と判断すべきである。
以上のように、エリザベス女王杯(2018年)は、リスグラシューの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、リスグラシューの今後の走りにも大いに期待して頂きたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。