エリザベス女王杯(GⅠ)/京都/定量/2200m(右・芝)
エリザベス女王杯(2017年)は、1番人気のヴィヴロス(ルメール)が5着に敗れ、波乱の決着となった。
その波乱のエリザベス女王杯(2017年)を制したのは、モズカッチャン(デムーロ)であった。
競馬理論の競馬予想では、先行馬不在のメンバー構成で好位のインを追走できそうなモズカッチャンにかなり高い評価を与えていた。
レースでは、モズカッチャンは、想定通り4~5番手のインを追走した。
そして、モズカッチャンは、直線に向いて前が開くと着実に脚を伸ばし、粘り込みを狙うクロコスミアをきっちりと捕えて、エリザベス女王杯(2017年)を制覇した。
モズカッチャンのエリザベス女王杯(2017年)の勝利という結果は、前残りの展開で絶好となる好位のインを追走する展開に恵まれたものだが、好位のインを追走できる器用な脚質を持っているからでもある。
よって、エリザベス女王杯(2017年)以降のG1戦線の競馬予想においても、モズカッチャンが好走できるかどうかは内枠を引いて好位のインを追走できるかどうかにかかっていると判断すべきである。
一方、エリザベス女王杯(2017年)では、9番人気のクロコスミア(和田竜二)が2着に入り、波乱を演出した。
クロコスミアは、クイーンズミラーグロを行かせて、2番手から競馬を進めた。
そして、クロコスミアは、4コーナーで先頭に並びかけると一旦は後続を突き放して押し切りを狙ったが、ゴール寸前でモズカッチャンに差されてしまい、2着止まりであった。
クロコスミアのエリザベス女王杯(2017年)の2着という結果は、しぶとさを見せたものだが、前が止まらない馬場且つスローペースに助けられたものでもある。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、クロコスミアにエリザベス女王杯(2017年)2着馬ほどの高い評価は不要だが、前が止まらない馬場や先行馬不在のメンバー構成では注意を払って当然である。
一方、エリザベス女王杯(2017年)では、3番人気のミッキークイーン(浜中俊)が3着に追い込んだ。
ミッキークイーンは、中団よりやや後方の外目を追走し、直線でも大外から一気に追い上げたが、上位2頭にわずか届かず、3着止まりであった。
ミッキークイーンのエリザベス女王杯(2017年)の3着という結果は、前残りの展開で唯一追い込んでおり、負けて強しの内容であった。
よって、今後のG1戦線の競馬予想においては、レース内容抜群で復調気配をうかがわせたミッキークイーンにエリザベス女王杯(2017年)組で一番高い評価を与えて当然である。
以上のように、エリザベス女王杯(2017年)は、モズカッチャンの勝利で幕を閉じ波乱の決着となった。
ただし、エリザベス女王杯(2017年)は、スロー且つ前が止まらない馬場が結果に大きな影響を与えたものでもある。
競馬理論のファンの方は、このことを頭に入れて、次走以降におけるエリザベス女王杯(2017年)組の評価を下して頂きたい。
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