予想屋マスター
回顧録
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大阪杯 -G1- 阪神競馬場/芝2000m 右 条件:サラブレッド系4歳以上 賞金:6000万円 |
産経大阪杯は、1番人気のダイワスカーレット(安藤勝)が逃げ切り勝ちを収めたものの、2番人気のメイショウサムソン(武豊)が5着に破れたので、中波乱の結果となった。ダイワスカーレットは、好スタートを切ると、他馬が行く気を見せないので、馬の行く気に任せて先手を取った。
その後も、ダイワスカーレットは、他馬に競りかけられることもなくマイペースで逃げられたので、直線で2番手以下を突き放して産経大阪杯の勝利を収めた結果となった。
ダイワスカーレットの産経大阪杯の勝利は、ヴィクトリー(藤岡)及びアドマイヤメイン(川田)が控えることによるマイペースの逃げの展開に恵まれたものとみることもできるが、安定した先行力があるからこそ展開にも恵まれるというのがレース結果から判断できる。
よって、ダイワスカーレットが今後どのようなレースに出走したとしても、競馬理論は、産経大阪杯のダイワスカーレットに高い評価を与えるべきと判断している。それは、ヴィクトリアマイルのような牝馬限定のG1だけではなく、牡馬の一線級相手のG1であっても同様である。
ただし、ダイワスカーレットは、近走においてマイペースで先行する競馬しかしていないので、強力な先行馬がいる場合には勝気な気性が災いしてオーバーペースに巻き込まれてしまい、不本意な結果となる可能性があることを頭に入れておいて欲しい。
産経大阪杯の2着には、7番人気のエイシンデピュティ(岩田)が入る結果となった。エイシンデピュティは、逃げるダイワスカーレットの直後のインの3番手を追走し、直線でも最内を突いて2着に浮上した結果となった。
エイシンデピュティの産経大阪杯の2着は、前残りの展開をコースロスなく追走させた岩田騎手の好騎乗によるものであり、内容的な価値は低いと結果として判断している。
ただし、エイシンデピュティは、インの3番手を追走した京都金杯及びマイペースで逃げた鳴尾記念で好走しているように、ラチ沿いを走ると安定した成績を収める。
そこで、産経大阪杯以後のレースにおいても、エイシンデピュティがラチ沿いを走れるようであれば、エイシンデピュティに高い評価をすべきで、ラチ沿いを走れない展開になりそうであれば、エイシンデピュティの評価を下げるべきと競馬理論では判断している。
産経大阪杯の3着は、菊花賞馬アサクサキングス(四位)が入る結果となった。アサクサキングスは、菊花賞以来の競馬であったが、スンナリ先行して、ダイワスカーレットの2番手から競馬を進めた結果となった。
そして、アサクサキングスは、直線でダイワスカーレットに一旦並び掛けたが、突き放されてしまい、最後はエイシンデピュティにも内から交わされて3着に敗れる結果となった。
アサクサキングスの産経大阪杯の3着は、5ヶ月ぶりで59キロの斤量であったことを考慮すると、悲観すべき内容ではないが、前残りの競馬に恵まれたことも事実である。
よって、次走の天皇賞・春が、アサクサキングスにとって試金石の一戦となるだろう。
但し、今年の4歳牡馬世代は、非常に低レベルであり、殆どの馬が一線級相手では通用していないことを頭に入れて予想すべきと競馬理論では判断している。
産経大阪杯で2番人気のメイショウサムソンは、見せ場もなく敗れた。メイショウサムソンは、好スタートを切ると、何の不利もなく3~4番手から競馬を進めたが、直線では全く伸びずに、5着に敗れてしまった。メイショウサムソンの産経大阪杯の5着は、前残りの展開を先行してのものであり、想像以上に内容が悪い。
このように、メイショウサムソンは、有馬記念に続き、産経大阪杯でも不可解な敗戦を続けてしまったことで、本番の天皇賞春の連覇に黄色信号が点灯してしまった。そのため、競馬理論は、メイショウサムソンの実力及び実績を高く評価しているが、天皇賞におけるメイショウサムソンの評価に頭を悩ませることになりそうである。
以上のように、産経大阪杯は、ダイワスカーレットの安定した先行力のみが際立った一戦となった。一方で、メイショウサムソンが不甲斐ない競馬をしてしまったので、天皇賞春が例年以上の混戦模様になりそうである。
競馬理論は、産経大阪杯だけでなく、阪神大章典などの他のステップレースをも分析して、天皇賞春の的中にできるだけ近づきたいと考えている。

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