優駿牝馬(GⅠ)/東京/定量/1000m(左・芝)
オークスの過去データに関する質問にマスターが答えます! 動画も合わせてご覧ください!
目次
東京芝2,400mの特徴から見るオークス2020
東京芝2,400mの特徴を教えてください。
東京2,400mはダービーでも使われる王道のコースです。最初のコースまで350mあり、すぐカーブがあるわけでもなく、ゆったり1週回るコースなので、特別枠順の有利不利はありません。ヴィクトリアマイルの次の週に同じ馬場で行われるので、ヴィクトリアマイルの馬場の傾向や土曜日や日曜日の前半の馬場の傾向を見て、どこを通ったら有利か見る必要があります。
過去20年の脚質別成績一覧から見るオークス2020
以下、過去20年の脚質別成績一覧です。4コーナー2番手以内で通過した馬のうち、勝ち馬になったのは2017年のソウルスターリングのみです。先行勢不利、差し勢が優勢とみていいでしょうか?
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
逃げ | 1-1-0-19 | 4.8% | 9.5% | 9.5% | 101.9% | 63.3% |
先行 | 1-4-4-59 | 1.5% | 7.4% | 13.2% | 3.5% | 85.7% |
差し | 15-12-14-131 | 8.7% | 15.7% | 23.8% | 87.4% | 82.6% |
追込 | 4-2-2-87 | 4.2% | 6.3% | 8.4% | 20.5% | 29.2% |
オークスの前の桜花賞は1,600mなので、行きたがる馬が多く、結果ペースが速くなり、前崩れになり差しが届きやすい傾向はあると思います。ただ、回収率を見ると差しは87.4%とちょっと高いくらいなので、それなりに強い馬が来ているのでしょう。
桜花賞「3コーナー4番手以内から1~5着馬」の成績からみるオークス2020
桜花賞で好走し、オークスで凡走する馬に多いのが、桜花賞で先行した馬、という以下のデータがあります。桜花賞で通用した先行力はオークスでは通用しないということでしょうか?
年度 | 馬名 | 人気 | 着順 | 桜花賞の着順 |
2010 | オウケンサクラ | 3 | 5 | 2 |
2010 | アプリコットフィズ | 4 | 6 | 5 |
2010 | エーシンリターンズ | 7 | 14 | 3 |
2012 | ヴィルシーナ | 2 | 2 | 2 |
2013 | クロフネサプライズ | 4 | 12 | 4 |
2015 | レッツゴードンキ | 2 | 10 | 1 |
2015 | ノットフォーマル | 15 | 13 | 5 |
2017 | レーヌミノル | 4 | 13 | 1 |
2018 | ラッキーライラック | 2 | 3 | 2 |
桜花賞で先行した馬はどちらかと言うとスピードに勝った馬が多く、マイル戦だと軽快な先行力があっても、オークスの2,400mだとスタミナ切れになってしまうことはあると思います。ただ、今の競馬は馬場が綺麗なため先行馬が残ることも多いので、先行馬にも馬場状態によっては注意が必要です。桜花賞は雨が降って道悪で、外の差しが届き辛い馬場だったので、逃げて残って3着になったスマイルカナは、2,400mのオークスでは、逃げてもちょっと厳しいかもしれません。
リ過去10年の前走別成績一覧から見るオークス2020
<以下前走レース別成績です。スイートピーS組から連対したのは、昨年のカレンブーケドールの2着のみ、フラワーC組は3着内に入ったことがありません。今年も厳しいでしょうか?
前走 | 成績 | 今年の該当馬 |
桜花賞(G1) 阪神 芝1,600m |
7-4-5-63 | デアリングタクト(1着) スマイルカナ(3着) クラヴァシュドール(4着) ミヤマザクラ(5着)ほか計約8頭 |
忘れな草賞(L) 阪神 芝2,000m |
3-0-0-7 | ウインマイティー(1着) |
フローラS(G2) 東京 芝2,000m |
1-4-4-37 | ウインマリリン(1着) ホウオウピースフル(2着) |
スイートピー賞(L) 東京 芝1,800m |
0-1-0-17 | デゼル(1着) |
上記以外 | 0-0-1-25 | ※フラワーCでアブレイズが1着 |
桜花賞を使った馬は圧倒的にレベルが高く、他のステップレースは桜花賞に出れなかった馬たちの戦いなので、どうしてもレースのレベルが落ちますが、単純に能力比較さえ出来れば通用する馬がいるかいないかが分かります。今年は桜花賞2着のレシステンシアがいませんから、デアリングタクト以外は横一線で考えていいと思います。スイートピー賞のデゼルは強い勝ち方でしたし、2着争いで考えるとデゼルは可能性があると思います。
体重別成績から見るオークス2020
過去10年の勝ち馬全頭は、すべて480キロ未満でした。480キロ以上の大型馬は割引で考えたほうがいいでしょうか?また、今年の桜花賞は不良馬場でしたが、疲れが残っている可能性はありますか?その際、体重の減は参考になりますか?
私は馬体重にこだわって予想はしませんが、短距離やダートは馬体が大きくてごつい馬、長距離は華奢でスリムな馬が好走する傾向はあると思います。人間で例えると、短距離走選手は若くで筋肉ムキムキ、マラソン選手は華奢ですらっとした体形の人が多いのと同じです。オークスの2,400mだと細い馬のほうが有利かもしれません。桜花賞の不良馬場の疲れということですが、馬は馬場状態に関わらず、1回レースを使うと疲れます。間隔も空いていますし、不良馬場だから疲れが出るということはないでしょう。馬体重の減については、プラスマイナス10キロくらいで大騒ぎする競馬ファンが多いのですが、その馬のベスト体重が何キロか分かっていないことが多いです。今の時代は体調の悪い馬を使うことはないので、体重の増減は重要視しなくてもいいと思います。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。