毎日王冠(G2)/東京競馬場/芝1800m/左/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:6000万円

第66回毎日王冠は、エイシンヒカリ(武豊)の逃げ切り勝ちで幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、開幕週の馬場での単騎逃げということでエイシンヒカリにかなり高い評価を与えていたものの、気難しさを出すこともあるので本命にすることはできなかった。
レースでは、エイシンヒカリは、大外枠から楽に先手を取ると、直線でも外にヨレる癖を出さずに危なげなく押し切り、第66回毎日王冠を制覇した。
エイシンヒカリの第66回毎日王冠の勝利という結果は、開幕週の馬場においてマイペースの逃げを打てたものであり、1馬身強の着差ほどの能力差があるわけではない。
よって、本番の天皇賞秋においても、楽に逃げを打てるようであればエイシンヒカリの逃げ切りに注意を払うべきであるが、4週目の東京の馬場状態次第では他馬に逆転されてもおかしくないと判断すべきである。
一方、第66回毎日王冠では4番人気のディサイファ(四位洋文)が2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、積極策で押し切った札幌記念の強い内容からディサイファにも高い評価を与えていた。
レースでは、ディサイファは、好位のインを追走し、直線では馬群をさばいて、混戦の2着争いを制した。
ディサイファの第66回毎日王冠の2着という結果は、好位のインを追走するというイン有利の馬場を生かしたものである。
よって、本番の天皇賞秋においては、ディサイファが好走するためには再度好位のインを追走するなど展開の助けが必要と判断すべきである。
一方、第66回毎日王冠ではイスラボニータ(蛯名正義)が3着に入った。
イスラボニータは、好位を追走し、直線では馬なりのまま先頭に並びかけたが、ゴール前で伸びを欠き、3着に敗れてしまった。
イスラボニータの第66回毎日王冠の3着という結果は、外を回らされた分だけ伸びを欠いたが、直線での手応えは復調をうかがわせる内容であった。
よって、本番の天皇賞秋においては、イスラボニータが去年の雪辱を果たしてもおかしくないと判断すべきである。
以上のように、第66回毎日王冠は、エイシンヒカリの逃げ切りで幕を閉じた。
ただし、第66回毎日王冠は、イン有利の馬場及び前残りのスローペースの展開が結果に大きな影響を与えたものである。
競馬理論のファンの方は、展開や馬場状態次第で第66回毎日王冠組の着順が大きく入れ替わる可能性が高いことを頭に入れて、天皇賞秋を予想して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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