レパードステークス(GⅢ)/新潟/馬齢/1800m(左・ダート)
レパードステークス(2018年)は、上位人気馬が総崩れとなり、馬連2万円代の大波乱の決着となったが、競馬理論の予想では、きっちりと本線で的中することができた。
そのレパードステークスを制したのは、単勝10.7倍の5番人気に推されたグリム(内田博幸)であった。
競馬理論の競馬予想では、直線で不利があって競馬にならなかったユニコーンステークスが度外視可能な上に、先行馬不在のメンバー構成で楽に先行できそうな点を考慮して、グリムを本命に予想した。
グリム
レースでは、グリムは、内田博幸騎手にスタート後に気合を入れられると、楽に先手を取ることができた。
そして、グリムは、直線に向いて後続を突き放すと、最後もヒラボクラターシュの追い上げを凌ぎ切り、レパードステークスを制覇した。
グリムのレパードステークスの勝利という結果は、並ばれてから更に伸びたように着差以上に余裕もあったが、楽に先行する展開に恵まれたことも確かである。
よって、今後のダート重賞戦線の予想においては、グリムが好走するためには再度楽に先行する展開に恵まれる必要があると判断すべきである。
ヒラボクラターシュ
一方、レパードステークスでは、単勝43倍の10番人気のヒラボクラターシュが2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、500万勝ち時の強い内容から、砂を被らない外枠ならば能力を発揮すると判断し、人気薄ながらもヒラボクラターシュにかなり高い評価を与えていた。
レースでは、ヒラボクラターシュは、好位の外目を追走し、直線でも外からグリムに迫ったが、クビ差だけ届かず、2着止まりであった。
ヒラボクラターシュのレパードステークスの2着という結果は、楽に逃げるグリムに迫ったものであり、レース内容としては一番であった。
よって、今後のダート重賞戦線の競馬予想においては、砂を被らず競馬ができるようであれば、ヒラボクラターシュにかなり高い評価を与えて当然である。
ビッグスモーキー
一方、レパードステークスでは、9番人気のビッグスモーキーが3着に入った。
ビッグスモーキーは、好位の外目を追走し、4コーナーでは先頭のグリムに並びかけたが、直線で突き放されてしまい、混戦の3着争いを制するのが精一杯であった。
ビッグスモーキーのレパードステークスの3着という結果は、スローペースの前残りの展開に恵まれたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、今後のダート重賞戦線の競馬予想においては、ビッグスモーキーにレパードステークス3着馬ほどの高い評価は不要である。
以上のように、レパードステークスは、グリムの逃げ切りによる波乱の決着となった。
ただし、レパードステークスは、スローペースの前が止まらない展開が結果に大きな影響を与えたものである。
競馬理論のファンの方は、このことを頭に入れて、次走以降におけるレパードステークス(2018年)組の評価を下して頂きたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。