京都記念(G2)/阪神競馬場/芝2200m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:6000万円

京都記念(2017年)は、2016年の日本ダービー馬マカヒキ(ムーア)が単勝オッズ1.7倍と断然人気に推されたが、3着に敗れ復帰初戦を飾ることはできなかった。
その波乱の京都記念(2017年)を制したのは、3番人気のサトノクラウン(デムーロ)であった。
競馬理論の競馬予想では、去年の覇者でありこのコースが得意なサトノクラウンにもかなり高い評価を与えていたが、順調さの強みから連軸向きということでミッキーロケット(和田竜二)を本命に予想してしまった。
レースでは、サトノクラウンは、先行する2頭から大きく離れた3番手を追走した。
そして、サトノクラウンは、直線で外に持ち出されて一気に突き抜けると、内からスマートレイアー、外からマカヒキの追い上げを退けて、京都記念(2017年)を制覇した。
サトノクラウンの京都記念(2017年)の勝利という結果は、休み明けとは言えどもマカヒキに1馬身以上の差をつけており、日本国内でもG1級の能力を持つことを示したが、逃げ馬2頭が大きく離してくれたことにより、スローの単騎逃げと同じ状態となった展開に恵まれたものでもある。
よって、2017年のG1戦線の競馬予想においては、サトノクラウンにそれなりの高い評価を与えるべきだが、マカヒキに1馬身以上の差をつけたというだけで過大評価すべきでもない。
一方、京都記念(2017年)では、5番人気のスマートレイアー(岩田康誠)が2着に入り、中波乱を演出した。
スマートレイアーは、サトノクラウンの直後を追走し、直線ではサトノクラウンの内から伸び、マカヒキとの2着争いを制した。
スマートレイアーの京都記念(2017年)の2着という結果は、ロスなく且つ気分良く走れる展開に恵まれたものだが、牡馬の一線級相手でも通用したことは評価に値する。
よって、2017年のG1戦線の競馬予想においては、包まれずに気分良く走れさえすれば、スマートレイアーが好走する可能性が高まると判断すべきである。
特に牝馬限定の重賞ならば、スマートレイアーの評価をさらに上げるべきである。
一方、京都記念(2017年)で単勝オッズ1.7倍と断然人気に推された日本ダービー馬マカヒキは、人気を裏切り3着に敗れてしまった。
マカヒキは、スマートレイアーの外目を追走し、直線で大外に持ち出されると、一気に突き抜けるかのようにも見えたが、実際にはジリジリとしか伸びず、3着止まりであった。
マカヒキの京都記念(2017年)の3着という結果は、斤量とコース取りの差を考慮すると、レース内容としては上位2頭と互角であったが、日本ダービー馬としては少し残念な内容であった。
よって、2017年のG1戦線の競馬予想においては、マカヒキが有馬記念馬サトノダイヤモンドを再度負かすためには日本ダービー以上に展開の助けが必要と判断すべきである。
以上のように、京都記念(2017年)は、日本ダービー馬マカヒキが3着に敗れ、サトノクラウンの連覇で幕を閉じた。
2017年の古馬G1戦線は、マカヒキの敗戦により、有馬記念の1,2着馬サトノダイヤモンド及びキタサンブラックが主役となりそうである。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
関連記事


