キーンランドカップ(GⅢ)/札幌/別定/1200m(右・芝)
第8回キーンランドカップは、4番人気のフォーエバーマーク(村田一誠)の逃げ切り勝ちで幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、インが極端に有利な函館の馬場状態を考慮し、フォーエバーマークにもかなり高い評価を与えていたが、土曜日の競馬で外も伸び始めていたように見えたので、本命にはできなかった。
レースでは、フォーエバーマークは、1枠を生かして楽に逃げを打つと、4コーナーでは後続を突き放してそのまま押し切り、第8回キーンランドカップを制覇
した。
フォーエバーマークの第8回キーンランドカップの勝利という結果は、インが極端に有利で前が止まらない馬場において1枠から楽に逃げを打ってのものであり、レース内容としての価値は高くない。
よって、今後のスプリント重賞の競馬予想においては、フォーエバーマークに第8回キーンランドカップ馬ほどの高い評価は不要である。
一方、第8回キーンランドカップで1番人気に推されたストレイトガール(田中勝春)は2着止まりであった。
ストレイトガールは、中団の馬群の中で待機し、直線で外に持ち出されると一完歩ずつ差を詰めたが、フォーエバーマークにはクビ差だけ届かず2着止まりで
あった。
ストレイトガールの第8回キーンランドカップの2着という結果は、イン有利の馬場において外を回されてのものであり、レース内容としては勝ったフォーエバーマークを上回る。
よって、今後のスプリント重賞の競馬予想においては、第8回キーンランドカップ組ではストレイトガールに最も高い評価を与えるべきである。
一方、第8回キーンランドカップでは6番人気のシュプリームギフト(秋山真一郎)が3着に入った。
競馬理論の競馬予想では、イン有利の馬場を考慮し、スタートさえ互角ならば好位のインを追走できるシュプリームギフトにも高い評価を与えていた。
レースでは、シュプリームギフトは、中団のラチ沿いで待機し、直線でも内をついてジリジリと伸び3着を確保した。
シュプリームギフトの第8回キーンランドカップの3着という結果は、ロスのないコース取りによってイン有利の馬場を生かしたものであって、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、今後のスプリント重賞の競馬予想においては、シュプリームギフトに第8回キーンランドカップ3着ほどの高い評価は不要である。
一方、第8回キーンランドカップで3番人気に推されたアドマイヤセプターは4着に敗れてしまった。アドマイヤセプターは、好位の馬群の中を追走したが、直線では伸びを欠いてしまい4着止まりであった。
アドマイヤセプターの第8回キーンランドカップの4着という結果は、イン有利の馬場でラチ沿いを走れなかったので悲観すべき内容ではないが、外からストレイトガールに差されたのは残念であった。
よって、第8回キーンランドカップ以降の重賞戦線の競馬予想においては、アドマイヤセプターが好走するためには展開などの助けが必要と判断すべきである。
以上のように、第8回キーンランドカップは、フォーエバーマークの逃げ切りで幕を閉じた。
競馬理論のファンの方は、先週の札幌記念と同様に、インが極端に有利で前が止まらない馬場であったことを考慮して、第8回キーンランドカップのレース内容を評価して頂きたい。
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