函館スプリントステークス(GⅢ)/函館/別定/1200m(右・芝)
函館スプリントステークス(2019年)は、薬物混入事件による大量の除外により、7頭立てとなってしまったが、断然の1番人気に推されたタワーオブロンドン(レーン)が3着に敗れ、中波乱の決着となった。
1着:カイザーメランジュ
その函館スプリントステークス(2019年)を制したのは、5番人気のカイザーメランジュ(江田照男)であった。
カイザーメランジュは、除外によって先行馬が不在となったメンバー構成の中で、先手を取った。 そして、カイザーメランジュは、直線に向くと後続を突き放し、函館スプリントステークス(2019年)を制覇した。
カイザーメランジュの函館スプリントステークス(2019年)の勝利という結果は、テンの3ハロン34秒4の超スローペースを楽に逃げる展開に恵まれたものであり、着差ほど圧倒的な能力差があったわけではない。
よって、今後のスプリント戦線の競馬予想においては、函館スプリントステークス馬というだけでカイザーメランジュを過大評価をするのは禁物である。
2着:アスターペガサス
一方、函館スプリントステークス(2019年)では、2番人気のアスターペガサス(小崎)が2着に入った。
アスターペガサスは、逃げるカイザーメランジュの2番手でピッタリと折り合いをつけた。
そして、アスターペガサスは、直線でアスターペガサスに突き放されてしまったものの、タワーオブロンドンの追い上げを凌ぎきり、2着を確保した。
アスターペガサスの函館スプリントステークス(2019年)の2着という結果は、初の古馬相手と考えれば立派だが、52キロの斤量で楽に2番手を追走していたことを考えると、レース内容としては価値がない。
よって、今後のスプリント戦線の予想では、函館スプリントステークス(2019年)の2着だけで、アスターペガサスが古馬相手でも通用すると判断するのは早計である。
3着:タワーオブロンドン
一方、函館スプリントステークス(2019年)で単勝1.8倍と断然人気に推されたタワーオブロンドン(レーン)は3着に敗れてしまった。
タワーオブロンドンは、中団の外目を追走し、直線でも外から上がりナンバーワンの脚を使ったが、3着止まりであった。
タワーオブロンドンの函館スプリントステークス(2019年)の3着という結果は、開幕週の前が止まらない馬場とスローペースで脚を余してしまっただけであり、力負けではない。
よって、今後のスプリント戦線の競馬予想では、タワーオブロンドンの巻き返しに注意を払って当然である。
以上のように、函館スプリントステークス(2019年)は、断然人気のタワーオブロンドンが3着に敗れ波乱の決着となった。
ただし、函館スプリントステークス(2019年)は、大量の除外によるスローペースと前が止まらない馬場が結果に大きな影響を与えたものである。
競馬理論のファンの方は、このことを頭に入れて、次走以降における函館スプリントステークス(2019年)組に評価を下して頂きたい。
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