函館記念(G3)/函館競馬場/芝2000m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:4000万円

第51回函館記念は、3番人気のダービーフィズ(岩田康誠)の重賞初制覇で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、コース替りでインが有利となった馬場を考慮し、岩田騎手でロスのない競馬をしそうなダービーフィズにも高い評価を与えていたが、単騎逃げ濃厚のマイネルミラノの方が展開的に有利と判断してしまったため、本命にすることはできなかった。
レースでは、ダービーフィズは、中団のインで脚をため、向こう正面からは内を上がって徐々に上位に進出した。
そして、ダービーフィズは、直線で外に持ち出されると、ハギノハイブリッドとの叩き合いを頭差制して、第51回函館記念を制覇した。
ダービーフィズの第51回函館記念の勝利という結果は、洋芝適性の高さを示したものだが、54キロのハンデ及びイン有利の馬場でロスのない競馬をさせた岩田騎手の好騎乗に恵まれたものでもある。
よって、次走の札幌記念の競馬予想においては、第51回函館記念馬というだけでダービーフィズを過信すべきではない。
一方、第51回函館記念では、10番人気のハギノハイブリッド(藤岡康太)が2着に入り波乱を演出した。
競馬理論の競馬予想では、京都新聞杯勝ちの実績及び内枠を引いた点を考慮し、ハギノハイブリッドを穴候補として注目していた。
レースでは、ハギノハイブリッドは、好位のインを追走し、抜群の手応えのまま先頭に立ったが、ダービーフィズに頭差だけ差されてしまい、2着止まりであった。
ハギノハイブリッドの第51回函館記念の2着という結果は、イン有利の馬場に恵まれたものだが、斤量差を考えると、レース内容としてはダービーフィズと互角以上である。
よって、第51回函館記念以降の重賞戦線の競馬予想においては、展開や条件次第でハギノハイブリッドがダービーフィズを逆転してもおかしくないと判断すべきである。
一方、第51回函館記念では7番人気のヤマカツエース(池添謙一)が3着に入った。
ヤマカツエースは、マイネルミラノの大逃げから離れた2番手を追走し、直線でもしぶとく粘り込んだが、3着確保が精一杯であった。
ヤマカツエースの第51回函館記念の3着という結果は、少し早仕掛けであったものの、イン有利の馬場を最大限に生かしたものであった。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、ヤマカツエースに第51回函館記念3着馬ほどの高い評価は不要である。
一方、第51回函館記念で1番人気に推されたエアソミュール(デムーロ)は4着に敗れてしまった。
エアソミュールは、中団の馬群の中を追走し、3コーナー過ぎからは外を回って上位に進出したが、直線では思ったほど伸びず4着止まりであった。
エアソミュールの第51回函館記念の4着という結果は、イン有利の馬場で外を回らされてのものであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
よって、札幌記念の競馬予想においては、エアソミュールの巻き返しに注意を払うべきである。
以上のように、第51回函館記念は、ダービーフィズの勝利で幕を閉じた。
ただし、第51回函館記念は、コース替りによるイン有利の馬場が結果に大きな影響を与えたものである。
競馬理論のファンの方は、このことを頭に入れて次走以降の第51回函館記念組に評価を下して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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