中京記念(GⅢ)/中京/ハンデ/1600m(左・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して19頭もの出走登録があった
中京記念(2018年)の予想について解説する。
中京記念は、サマーマイルシリーズの第1戦である。
中京記念では、グレーターロンドンが人気を集めそうだが、ハンデ戦の重賞ということもあり混戦が予想される。
そこで、競馬理論の競馬予想では、中京記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
京王杯スプリングカップ組
4着のグレーターロンドン(田辺裕信)・6着のリライアブルエース(戸崎圭太)
の合計2頭が中京記念に出走登録している。
グレーターロンドン
京王杯スプリングカップの4着という結果は、距離不足で道中離されすぎた割には、上がり32秒5の脚を使って、0秒1差まで追い込んだ。
よって、中京記念の予想では、人気先行タイプではあるものの一線級相手でも小差の実績があるグレーターロンドンにかなり高い評価を与えて当然である。
特に、グレーターロンドンは、外の差しが届く馬場や展開になるようであれば、好走の可能性が高まる。
リライアブルエース
京王杯スプリングカップの6着という結果は、中団のインを追走してのものだが、直線で狭い馬群を割ってのものであり、重賞初挑戦にしては頑張った。
よって、中京記念の予想では、リライアブルエースにもそれなりの評価を与えるべきである。
安田記念組
7着のウインガニオン(津村明秀)・16着のブラックムーン(幸英明)
の合計2頭が中京記念に出走を予定している。
ウインガニオン
安田記念の7着という結果は、力負けであったが、メンバーが強すぎただけでもある。
また、ウインガニオンは、去年の勝ち馬であり、マイペースで先行できれば、しぶとい粘り腰を発揮する。
よって、中京記念の予想では、楽に先行できる展開や前残りの馬場になるようであれば、ウインガニオンの連覇の可能性もあり得ると判断すべきである。
ブラックムーン
安田記念の16着という結果は、最後方を追走し、そのままゴールしただけで、全く見所がなかった。
ただし、ブラックムーンは、前が止まらない馬場で行われた京都金杯を制しており、G3ならば能力的に互角である。
よって、中京記念の予想では、外の差しが届く展開や馬場になるようであれば、ブラックムーンの巻き返しにも注意を払うべきである。
ヴィクトリアマイル組
9着のワントゥワン(Mデムーロ)が中京記念に出走登録している。
ワントゥワン
ヴィクトリアマイルの9着という結果は、スローペースで脚を余し気味であった。
なお、ワントゥワンは、3歳時に後のオークス馬シンハライトと互角の競馬をしており、重賞でも通用する素質を秘める。
よって、中京記念の予想では、Mデムーロ騎手騎乗をも加味して、ワントゥワンにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
マイラーズカップ組
4着のガリバルディ(和田竜二)・7着のロジクライ(浜中俊)
の合計2頭が中京記念に出走を予定している。
ガリバルディ
マイラーズカップの4着という結果は、ラチ沿いで脚をためて終始コースロスのない競馬によるものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、中京記念の予想では、差しが届く展開や馬場のときにだけ、ガリバルディに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
ロジクライ
マイラーズカップの7着という結果は、後の安田記念馬に早めに競り込まれる厳しい展開によるものであり、スムーズに先行できればもう少し粘れたはずである。
よって、中京記念の予想では、楽に先行する展開の助けがあれば、ロジクライの粘り込みもあり得ると判断すべきである。
米子ステークス組
2着のタイセイサミット(秋山真一郎)・9着のアメリカズカップ(松若風馬)
・10着のジョーストリクトリ(高倉稜)
の合計3頭が中京記念に出走登録している。
タイセイサミット
米子ステークスの2着という結果は、前が止まらない馬場でベステンダンクの逃げ切りを許してしまったものである。
しかしながら、タイセイサミットも好位のインの絶好位を追走しながらも、ゴール寸前で後続に迫られた。
よって、中京記念の予想では、タイセイサミットに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
アメリカズカップ・ジョーストリクトリ
米子ステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、中京記念の予想では、アメリカズカップ及びジョーストリクトリに高い評価は不要である。
マーメイドステークス組
3着のミエノサクシード(川島)が出走を予定している。
ミエノサクシード
マーメイドステークスの3着という結果は、内有利な馬場でのコース取りとハンデ差の分だけ敗れてしまったが、力負けではない。
よって、中京記念の予想では、堅実にいい脚を使うミエノサクシードにも高い評価を与えて当然である。
エプソムカップ組
12着のスマートオーディン(松山弘平)が出走登録している。
スマートオーディン
エプソムカップの12着という結果は、2年ぶりの競馬で折り合いを欠いてしまってのものであり、度外視可能である。
なお、スマートオーディンは、休み前の対戦メンバーを見ると、実績的にはナンバーワンという見方もできる。
よって、中京記念では、叩き2走目で体調さえ戻れば、スマートオーディンの巻き返しがあってもおかしくない
以上、中京記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
中京記念(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。