予想屋マスター
回顧録
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中京記念 -G3- 中京競馬場/芝1600m 左 条件:サラブレッド系3歳以上 賞金:3900万 |
第62回中京記念は、上位の人気馬が総崩れとなったために、馬連2万円台、馬単3万円越えの波乱の決着となった。
その波乱の第62回中京記念を制したのはサダムパテック(田中 勝春)である。
競馬理論の競馬予想では、過去にマイルチャンピオンシップで勝利した実績を評価していたが、土曜日の競馬で外の差しが決まりにくい馬場状態だったことを考慮し、サダムパテックを押さえ評価にとどめてしまった。
レース中、サダムパテックは中団よりやや後方の外目を追走して、直線で大外に持ちだされると、鋭い差し脚で内の馬をまとめて差し切って、第62回中京記念を制覇した。
第62回中京記念におけるサダムパテックの勝利という結果は、前日の雨による影響で一変して外が伸びる馬場状態に恵まれてはいたが、58キロの斤量を背負っていたため、マイル戦線において一線級の能力を持つことを改めて示した。
そのため、今後のマイル戦線の競馬予想においても、マイルチャンピオンシップを制したことのあるサダムパテックに高い評価を与えて当然である。
一方で、第62回中京記念では11番人気のミッキードリーム(太宰 啓介)が2着に入って、波乱を演出した。
ミッキードリームは、中団の外目からレースを進め、直線ではサダムパテックと並んで追い込んだがわずかに競り負け、2着止まりとなった。
第62回中京記念におけるミッキードリームの2着という結果は、サダムパテックの好走と同様に外が伸びる馬場状態に恵まれたが、中京のマイル戦ならば崩れなく走る能力を示した。
つまり、第62回中京記念以降の重賞レース戦線の競馬予想においてミッキードリームには、得意の中京競馬場の場合のみに注意を払えばよいといえる。
一方で、第62回中京記念では5番人気のマジェスティハーツ(森 一馬)が3着に入った。
マジェスティハーツは、サダムパテックの内目からレースを進め、直線でも内から馬群を割って伸び、一旦は先頭に立ったが、外2頭の強襲を受けてしまい、3着に敗れてしまった。
第62回中京記念におけるマジェスティハーツの3着という結果は、外が伸びる馬場状態の分だけ差されたが、相手なりに堅実に追い込む能力を示した。
よって、第62回中京記念以降の重賞レース戦線の競馬予想においては、どんな距離でも確実に追い込むことができるマジェスティハーツに常に高い評価を与えるべきである。
以上のように、第62回中京記念は、人気馬が総崩れとなって、波乱の決着となった。
これは外が伸びる馬場状態が結果に大きな影響を与えたものである。そして現在のマイル戦線の混戦模様を象徴するレースともなった。
競馬理論のファンの方は、混戦のマイル戦線の穴予想をお楽しみに。

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