チャンピオンズカップ(GⅠ)/中京/定量/1800m(左・ダート)
第16回チャンピオンズカップは12番人気のサンビスタ(デムーロ)が勝利し、大波乱の決着となった。
競馬理論の予想では前残りの展開で追い込んだ去年のチャンピオンズカップの内容から差はないと判断していたが、他にも魅力のある有力馬が多くサンビスタを予想に入れることはできなかった。
レースでは、サンビスタは中団のインで脚をため、直線で外に持ち出されると一気に突き抜け、第16回チャンピオンズカップを制覇した。
サンビスタの第16回チャンピオンズカップの勝利という結果は、コーナーワークでロスのない競馬をさせたデムーロ騎手の好騎乗によるものだが、牡馬の一線級相手に1馬身強の差をつけたことは立派である。
よって今後の重賞戦線の競馬予想においても、サンビスタに高い評価を与えて当然だが、第16回チャンピオンズカップ馬というだけで絶対視までは禁物である。
一方、第16回チャンピオンズカップでは3番人気のノンコノユメ(ルメール)が2着に入った。
競馬理論の予想では能力的に底を見せていない上に先行馬が揃ったメンバー構成を考慮し、ノンコノユメを本命に予想した。
レースでは、ノンコノユメはいつものように後方を追走した。そして直線で最内を突くとジリジリと伸びたが、2着争いを制するのが精一杯であった。
ノンコノユメの第16回チャンピオンズカップの2着という結果は、古馬の一線級相手でも通用する能力を示したが、馬群に慣れていない点を考慮してももう少しキレることを期待していた。
よって今後のG1戦線の競馬予想においてはノンコノユメが中央場所のG1を制するには、さらなる成長が必要と判断すべきである。
一方、第16回チャンピオンズカップでは5番人気のサウンドトゥルー(大野拓弥)が3着に入った。
サウンドトゥルーは最後方からレースを進め、直線で大外に持ち出されると、上がりナンバーワンの脚を使って3着に追い込んだ。
サウンドトゥルーの第16回チャンピオンズカップの3着という結果は、ノンコノユメとはコース取りの差の影響が大きいが、ハイペースの前潰れの展開に恵まれたことも確かである。
よって第16回チャンピオンズカップ以降の重賞戦線の競馬予想においては、サウンドトゥルーが好走するためには差しが届く展開や馬場になる必要があると判断すべきである。
以上のように第16回チャンピオンズカップは、サンビスタの勝利で幕を閉じた。
なお、第16回チャンピオンズカップはハイペースの前崩れの展開が結果に大きな影響を与えたものである。
競馬理論のファンの方はこのことを頭に入れ、ホッコータルマエやコパノリッキーの巻き返しにも注意して頂きたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。