朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
第67回朝日杯フューチュリティステークスは、断然人気に推されたエアスピネル(武豊)をリオンディーズ(デムーロ)が差し切り、2016年のクラシック戦線の主役に躍り出た。
競馬理論の競馬予想では、急激なメンバー強化ではあるものの、力の違いを見せつけた新馬戦の内容から、リオンディーズにもかなり高い評価を与えていた。
レースでは、リオンディーズは、外枠で出負け気味のスタートだったこともあり、最後方を進んだ。
そして、リオンディーズは、直線で大外に持ち出されると一気に伸び、先に抜けだしたエアスピネルを楽に捕らえ、第67回朝日杯フューチュリティステークスを制覇した。
リオンディーズの第67回朝日杯フューチュリティステークスの勝利という結果は、着差以上に余裕があり、力の違いを見せつけた。
よって、2016年のクラシック戦線の競馬予想においては、リオンディーズが主役になる可能性が高いと判断すべきである。
ただし、クラシック戦線で確勝を期すためには、リオンディーズに器用さを覚えて欲しい気もする。
一方、第67回朝日杯フューチュリティステークスで断然人気に推されたエアスピネル(武豊)は2着に敗れてしまった。
競馬理論の競馬予想では、大楽勝だったデイリー杯2歳ステークスの内容から、エアスピネルを連軸向きと判断し、本命に予想した。
レースでは、エアスピネルは、中団を追走し、直線で追い出されると楽に先頭に立ち後続を一旦は突き放したが、外からリオンディーズに差されてしまい、2着止まりであった。
エアスピネルの第67回朝日杯フューチュリティステークスの2着という結果は、リオンディーズにこそ力負けであったが、3着以下には4馬身もの差をつけており、能力の高さは示した。
よって、2016年のクラシック戦線の競馬予想においては、エアスピネルにもそれ相応の評価を与えるべきだが、現時点ではリオンディーズとかなりの能力差があると判断せざるを得ない。
一方、第67回朝日杯フューチュリティステークスでは11番人気のシャドウアプローチ(中谷)が3着に入った。
シャドウアプローチは、エアスピネルをマークするような位置で競馬を進め、直線ではジリジリと伸びて、混戦の3着争いを制した。
シャドウアプローチの第67回朝日杯フューチュリティステークスの3着という結果は、相手なりに走るしぶとさを発揮したものだが、3~10着馬までが0秒3差であったようにこの8頭には大きな能力差はない。
よって、2016年のクラシック戦線の競馬予想においては、シャドウアプローチが上位2頭を逆転する可能性はかなり低いと判断すべきである。
以上のように、第67回朝日杯フューチュリティステークスは、リオンディーズの強さだけが目立つ一戦となった。
来週のホープフルステークス組との比較はまだ分からないが、競馬理論のファンの方は、リオンディーズの2016年クラシック戦線の走りを大いに期待して頂きたい。
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