有馬記念(GⅠ)/中山/定量/2500m(右・芝)
有馬記念(2015年)は、8番人気のゴールドアクター(吉田隼人)が勝利を収め、波乱の決着となった。
競馬理論の競馬予想では、先行力があるので展開に恵まれる可能性はあるものの、アルゼンチン共和国杯の勝利は弱いメンバーに恵まれたと判断し、ゴールドアクターを押さえ評価にとどめてしまった。
レースでは、ゴールドアクターは、インの3番手の絶好位を追走し、直線で外に持ち出されて先行した2頭を交わすと、サウンズオブアースの追い上げを凌ぎ切って、有馬記念(2015年)を制覇した。
ゴールドアクターの有馬記念(2015年)の勝利という結果は、スローペースの前残りの展開でインの3番手という絶好位を追走してのものであり、レース内容としての価値は高くない。
よって、2016年のG1戦線においては、ゴールドアクターの器用な先行力には高い評価を与えるべきだが、有馬記念(2015年)馬というだけで絶対視は禁物である。
有馬記念(2015年)では5番人気のサウンズオブアース(デムーロ)が2着に入った。サウンズオブアースは、ゴールドアクターの一頭分外目を追走していたが、4コーナーで少し狭くなってしまい仕掛けが遅れてしまった。
しかしながら、サウンズオブアースは、直線で前が開くといい脚を使ってゴールドアクターに迫ったが、2着止まりであった。
サウンズオブアースの有馬記念(2015年)の2着という結果は、コース取りとスムーズさを考えると、負けて強しの内容であった。
よって、2016年のG1戦線の競馬予想においては、サウンズオブアースがゴールドアクターを逆転する可能性が高いと判断すべきである。
有馬記念(2015年)で4番人気に推された菊花賞馬キタサンブラック(横山典弘)は3着止まりであった。キタサンブラックは、横山典弘騎手が注文をつけてハナを奪いにいった。
そして、キタサンブラックは、マイペースに落とすと、直線でもしぶとく脚を使い、3着に粘り込んだ。
キタサンブラックの有馬記念(2015年)の3着という結果は、2番手を追走したマリアライトでも4着に粘れるくらいのスローペースを逃げてのものであり、レース内容としての価値は低い。
よって、2016年のG1戦線の競馬予想においては、キタサンブラックに、菊花賞馬及び有馬記念(2015年)3着馬という実績ほどの高い評価は不要である
以上のように、有馬記念(2015年)は、ゴールドアクターによる4連勝でのG1制覇で幕を閉じた。
ただし、有馬記念(2015年)は、スローペースの前残りの展開が結果に大きな影響を与えたものである。よって、競馬理論のファンの方は、このことを頭に入れて、有馬記念(2015年)に出走した馬の評価を下して頂きたい。
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