AJCC(G2)/中山競馬場/芝外2200m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:6000万

第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)は、休み明けだったこともあり7番人気止まりであったタンタアレグリア(蛯名正義)の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、イン有利の馬場で外から追い込んだ菊花賞及び天皇賞春の負けて強しの内容から、休み明けの今回が狙い目と判断し、タンタアレグリアを本命に予想した。
レースでは、タンタアレグリアは、中団のインに潜り込んだ。
そして、タンタアレグリアは、4コーナーで内からするすると位置取りをあげ、直線でも最内から突き抜け、第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)を制覇した。
タンタアレグリアの第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の勝利という結果は、ロスのない競馬をさせた蛯名騎手の好騎乗によるものではあるが、長期休養明けであったことを考慮すると立派である。
よって、2017年のG1戦線の競馬予想においては、本格化したタンタアレグリアに高い評価を与えて当然である。
一方、第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)で1番人気に推されたゼーヴィント(戸崎圭太)は2着止まりであった。
競馬理論の競馬予想では、いつも堅実に走って崩れないゼーヴィントにも高い評価を与えていた。
レースでは、ゼーヴィントは、中団の外目を追走し、3コーナー過ぎから早めに外を回って上位に進出し、直線でもしっかりといい脚を使ったが、タンタアレグリアを捕らえきれず、2着に敗れてしまった。
ゼーヴィントの第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の2着という結果は、コース取りの差を考えると、レース内容としてはタンタアレグリアを上回る。
よって、第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)以降の重賞戦線の競馬予想においては、展開次第で、ゼーヴィントがタンタアレグリアを逆転可能と判断すべきである。
一方、第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)では、3番人気のミライヘノツバサ(内田博幸)が3着に入った。
ミライヘノツバサは、1枠を生かしてインの3番手を確保した。
そして、ミライヘノツバサは、4コーナーで逃げるクリールカイザーに並びかけると、一旦は単独で先頭に立ったが、内からタンタアレグリア、外からゼーヴィントに差されてしまい、3着止まりであった。
ミライヘノツバサの第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の3着という結果は、内枠を最大限に生かしたものだが、自ら勝ちに行ったことを考えると、褒めていい内容であった。
よって、第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)以降の重賞戦線の競馬予想においては、先行力を生かせる展開になるようであれば、ミライヘノツバサの先行粘り込みに注意を払うべきである。
以上のように、第58回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)は、休み明けのタンタアレグリアの勝利で幕を閉じた。
なお、レース内容としては、タンタアレグリアとゼーヴィントは互角である。
競馬理論のファンの方は、タンタアレグリア及びゼーヴィントの2017年のG1戦線の走りに大いに期待していただきたい。

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