鳴尾記念(GⅢ)/阪神/別定/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート16頭に対して12頭の出走登録馬にとどまった
鳴尾記念(2018年)の予想について解説する。
鳴尾記念は、G1の狭間であるものの、春のグランプリ宝塚記念占う意味でも注目を集める。
そのため、大波乱の可能性こそ少なそうだが、上位の人気が割れそうな混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想では、鳴尾記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
新潟大賞典組
3着のナスノセイカン・4着のトリオンフ(ルメール)が出走登録している。
ナスノセイカン
新潟大賞典の3着という結果は、超スローで前が止まらない且つ外が伸びない展開で、インの3番手の絶好位を追走してのものである。
つまり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、鳴尾記念の予想では、ナスノセイカンに高い評価は不要である。
トリオンフ
新潟大賞典の4着という結果は、前が止まらない展開で外に出しすぎた分だけ届かなかったが、悲観すべき内容ではない。
また、トリオンフは、大阪杯でこそ力負けであったが、小倉大賞典を楽勝しており、G3では力が上であることを示した。
よって、鳴尾記念の予想では、ルメール騎手騎乗で人気になることを考慮しても、トリオンフにかなり高い評価を与えるべきである。
大阪城ステークス組
1着のトリコロールブルー(岩田康誠)が出走を予定している。
トリコロールブルー
大阪城ステークスの勝利という結果は、コーナーワークでロスのない内で脚をためたものである。
しかしながら、トリコロールブルーは、直線で前が開くまで追い出しを我慢させられており、着差以上に強い内容でもあった。
よって、急激なメンバー強化を考慮すると、鳴尾記念はトリコロールブルーにとって試金石の一戦になると判断すべきである。
ダービー卿チャレンジトロフィー組
9着のマルターズアポジー(武豊)が出走登録している。
マルターズアポジー
ダービー卿チャレンジトロフィーの9着という結果は、楽に逃げた割にはバッタリと止まってしまっており、見所はなかった。
しなしながら、マルターズアポジーは、58キロのハンデを背負っており、同情の余地はある。
また、マルターズアポジーは、2走前の中山記念では3着に逃げ粘っており、開幕集のインが有利な馬場は得意である。
よって、鳴尾記念の予想では、開幕集の馬場を考慮すると、マルターズアポジーの逃げ粘りにも注目して当然である。
新潟記念組
タツゴウゲキ
新潟記念の勝利という結果は、前が止まらない超スローペースを2番手から押し切る展開に恵まれたものである。
また、2走前の小倉記念の勝利という結果も、52キロの軽ハンデ且つ好位のインを追走する展開に恵まれたものである。
よって、鳴尾記念の予想では、ほぼ1年ぶりの休み明けであることをも考慮すると、タツゴウゲキに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
大阪杯組
サトノノブレス
大阪杯の15着という結果は、見せ場すらなく完全な力負けであった。
しかしながら、サトノノブレスは、2年前の鳴尾記念勝ちなど、2000mは最も得意な舞台である。
また、サトノノブレスは、楽に逃げる展開に恵まれたとは言えども、2走前の金鯱賞でスワーヴリチャードの2着に好走している。
よって、鳴尾記念の予想では、サトノノブレスの巻き返しにも注意を払って当然である。
都大路ステークス組
6着のアメリカズカップ(松若風馬)・9着のストロングタイタン(Mデムーロ)
の合計2頭が出走登録している。
アメリカズカップ
都大路ステークスの6着という結果は、内を通った馬が上位を独占するイン有利の馬場で外から追い込んでおり、着順よりは内容がいい。
よって、鳴尾記念の予想では、得意の道悪の馬場になるようであれば、アメリカズカップにも多少の注意を払うべきである。
ストロングタイタン
都大路ステークスの9着という結果は、まったく見所がなかったが、休み明けであったことを考慮すると度外視可能である。
なお、ストロングタイタンは、重賞でも1番人気になったことがある人気先行タイプではあるものの、能力的には差がない。
よって、鳴尾記念の予想では、デムーロ騎手騎乗をも考慮して、ストロングタイタンにも注目すべきである。
小倉大賞典組
小倉大賞典組からは、11着のストレンジクォーク(浜中俊)が鳴尾記念に出走を予定している。
ストレンジクォーク
小倉大賞典の11着という結果は、見所が全くなかった。
ただし、ストレンジクォークは、中団のインで脚をためる展開に恵まれたにせよ、中山金杯で3着の実績がある。
よって、鳴尾記念の予想では、展開に恵まれて気分よく走れそうな場合にのみ、ストレンジクォークに押さえ程度の評価を与えるべきである。
以上、鳴尾記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
鳴尾記念(2018年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。