高松宮記念の特集記事

第38回高松宮記念

第38回高松宮記念で一番人気が予想されるのは、
スズカフェニックス(福永祐一)である。


スズカフェニックスは去年の高松宮記念の覇者であり、
去年とあまり変わらないメンバー構成の
第38回高松宮記念でも好走が期待される。


しかしながらスズカフェニックスは
その後のG1(安田記念、スプリンターズステークス及びマイルチャンピオンシップ)で人気を裏切って敗れていることからも分かるように、
人気先行タイプである点は否定できない。


そのため、スズカフェニックスの取捨が第38回高松宮記念の
大きなポイント
であると競馬理論では判断している。


そこで、スズカフェニックスが敗れたG1を振り返ってみる。


安田記念はインの3番手を追走したダイワメジャーと、
逃げたコンゴウリキシオーで決着したように前残りの展開であった。


スプリンターズステークスは外が伸びない不良馬場で行われ、
逃げたアストンマーチャンと先行したサンアディユで決着した。


マイルチャンピオンシップは逃げ馬不在の展開で、
2番手を追走したダイワメジャーと中段を追走した
スーパーホーネットで決着した。


つまりスズカフェニックスが人気を裏切ったG1の敗戦は、
追い込み馬に不利な展開によるものであり、悲観すべき内容ではない


よって、ある程度ペースが速くなる
中京1200mで行われる第38回高松宮記念では、
スズカフェニックスは去年の高松宮記念と同様に、
能力を発揮する可能性が高い。


そのため第38回高松宮記念において、
スズカフェニックスにかなり高い評価を与えるべき
競馬理論では判断している。


なお、スズカフェニックスにとっての不安の一つは福永騎手の初騎乗だが、
後方勝負の競馬に徹するだけなので大きな問題にはならないだろう。


それよりも、大きな問題になりそうなのは、
中京競馬場の芝コースの状態である。


今年の1回中京競馬は異例の10日間連続開催なので、
インが荒れて追い込みが届くと思われがちだが、
AコースからBコースへのコース変更が先週から行われたことにより、
競馬の様子が一変している。


先週の芝コースのレースを振り返ると、
外を回った馬がことごとく敗れており、
逃げ先行馬及び内を突いた差し馬のみが好走している。


よって今のイン有利の馬場のままであれば、
スズカフェニックスに不利に働く可能性が高い


そのため、第38回高松宮記念のレース前までにどこまで内が荒れるかが、
スズカフェニックスにとって重要になりそうである。


去年のようにインが荒れた馬場になれば、
スズカフェニックスが外を回って楽勝するだろうが、
インが伸びる馬場であれば、スズカフェニックスは人気ほどの信頼感はないだろう。


競馬理論は土曜日のメインレースの三河特別(芝1200m)のレース結果に基づいて、
中京競馬場の芝コースの状態を判断し、
スズカフェニックスの最終的な評価を決断する予定である。


スズカフェニックスが1番人気になるのであれば、
前走の阪急杯でスズカフェニックスを破っているローレルゲレイロ(四位)も注目される


ローレルゲレイロは重賞2連勝中と充実した今ならば、
去年のNHKマイルカップでの2着の雪辱を果たして、
G1制覇を果たしてもおかしくはない。


しかしながら競馬理論は、
ローレルゲレイロに過大評価は禁物と判断している。


なぜならば、
ローレルゲレイロの前々走の東京新聞杯の勝利は、弱いメンバーに恵まれてのものであり、前走の阪急杯の勝利は極端にイン有利な馬場で楽に逃げられた展開に助けられたもの
だからである。


更に中京1200mのG1である高松宮記念は、
先行馬揃いでハイペース必死なので、
ローレルゲレイロが近2走のように楽に逃げを打てる可能性はかなり低い。


これらのことからローレルゲレイロは、
前走の阪急杯でこそスズカフェニックスに先着を果たしたが、
今回の第38回高松宮記念ではスズカフェニックスに逆転されてしまうだろう。


よって第38回高松宮記念においては、
ローレルゲレイロに押さえ程度の評価を与えれば十分と、
競馬理論では判断している。


ただし第38回高松宮記念がイン有利な馬場で行われて、
ローレルゲレイロが内枠を引くようであれば、
インの3~5番手を追走して展開に恵まれる可能性が高いので、
それ相応の評価を与える必要があることだけは忘れてはならない。


他には、
キンシャサノキセキ(岩田)及び、
ファイングレイン(幸)も人気になりそうである


キンシャサノキセキは近2走とも折り合えずに惨敗を喫しているが、
いつも1~2番人気となっているように、
G1級の能力を秘めていることだけは間違いない。


よって、キンシャサノキセキにとっては、
折り合えるか否かがポイントとなる。


そう考えると、ハイペースとなる可能性が高い中京1200mは、
キンシャサノキセキにとって絶好の条件
と見ることもできる。


そこで第38回高松宮記念において、
キンシャサノキセキに高い評価を与えるべき
競馬理論では判断している。


ただしキンシャサノキセキは気難しい馬なので、
連軸にし辛いことは確かであろう。


一方ファイングレインは、
スプリント戦(1200m戦)で3戦3勝と底を見せていない。


特にファイングレインの近2走の勝利は内枠の出遅れを克服して、
大外から差し切ってのものであり、着差以上に強い内容であった。


よって、近2走よりも相手が強化する第38回高松宮記念においても、
ファイングレインが好走する可能性は高く、スズカフェニックスを負かす可能性が最も高い馬である
と競馬理論では判断している。


ただしファイングレインもスズカフェニックスと同様に追い込み脚質なので、
中京競馬場がイン有利な馬場の場合には評価を下げる必要があるだろう。


一方、第38回高松宮記念の関東のステップレースであるオーシャンステークスからは、
1着のプレミアムボックス(吉田隼人)、
2着のエムオーウイナー(熊沢)、
3着のナカヤマパラダイス及び
4着のアイルラヴァゲイン(松岡)などが出走する。


オーシャンステークスはテンの3ハロンが34秒1で、
走破時計が1分8秒9であり、
古馬1000万級のレベルの決着であった。


よって、
オーシャンステークス組が第38回高松宮記念で好走する可能性はかなり低い。


多少通用する可能性があるとすれば、
中京競馬場がイン有利な馬場状態で、
プレミアムボックスが内枠を引いた場合くらいであろう。


去年の2着馬ペールギュント(上村)も、
第38回高松宮記念では注目される。


ただし、
ペールギュントの去年の高松宮記念の2着は、極端に外が伸びる馬場に恵まれたもの
であり、そこまで外が伸びる馬場になるとは思えない第38回高松宮記念において、
去年の走りを期待するのは酷であろう。


よって競馬理論は、
ペールギュントを軽視して予想すべきと判断している。


ただし週末に雨が降ってインが極端に悪化するようなことがあれば、
ペールギュントに高い評価を与える予定である。


別路線組ではスーパーホーネット(藤岡)、
フサイチリシャール(川田)及びマイネルシーガル(柴山)に注目している。


スーパーホーネットは、
マイルチャンピオンシップにおいてダイワメジャーにクビ差まで迫った実力馬である。


よってスーパーホーネットは、
初の1200mの距離及び休み明けを克服すれば、
まとめて差し切るだろう。


一方フサイチリシャールは、
1200m戦の実績こそないが、
スムーズな競馬さえできれば好走可能な能力を秘めている


マイネルシーガルも初の1200m戦となるが、
先行するスピードを秘めており、
適性は高そうである


以上のように競馬理論は、
第38回高松宮記念に出走する有力各馬の能力を分析した。


この分析結果に調教・枠順・馬場状態などの様々な要素を加味して、
最終的な予想を決断する予定である。


なお、第38回高松宮記念においては、
当日の馬場状態が特に重要
となりそうである。


外が伸びる馬場であれば、
スズカフェニックスやファイングレインなどの人気馬同士で決着する可能性が高い。

インが有利な馬場の場合には、
インを走る先行馬や内枠の馬が大穴を演出する可能性が高まる。

第37回高松宮記念

中京競馬の最終日には、G1第37回高松宮記念が行われる。高松宮記念は、確たる中心馬が不在であり、混戦が予想される。


その混戦の高松宮記念では、エムオーウイナー(小牧太)、スーイズトウショウ(池添)、スズカフェニックス(武豊)及びプリサイスマシーン(安藤勝)が人気となる。エムオーウイナーは、前哨戦のシルクロードステークスを1馬身半差で快勝しており、6歳にしてようやく本格化したと判断することもできる。


しかしながら、前走のシルクロードステークスの快勝は、スローペースの3番手という絶好の展開及び55キロの斥量に恵まれてのものと高松宮記念の競馬理論では判断している。更に、エムオーウイナーは、前走のシルクロードステークスを除いたレースでは、目立った内容を見せていないことからも、過大評価は禁物である。よって、競馬理論は、エムオーウイナーを、押さえ程度の評価にとどめる予定である。一方、シーイズトウショウは、1200m戦の安定勢力である。


また、中京の1200mは、重賞3勝且つ去年の高松宮記念で3着した舞台であり、シーイズトウショウにとっては絶好の条件といえる。シーイズトウショウは、G1では詰めの甘い競馬を繰り返しているものの、例年よりも低調なこのメンバーであれば、悲願のG1制覇を果たしてもおかしくはないと競馬理論で判断している。シーイズトウショウにとっての相手は、勝負付けが済んでいる短距離路線の馬よりも、マイル路線から殴り込みを駆けてきた馬との能力比較である。


高松宮記念では、シーイズトウショウよりもマイル路線組のほうが能力が高いと競馬理論では判断している。しかしながら、シーイズトウショウが得意の中京競馬場の馬場で先行力を生かせば、粘り込む可能性までありうる。


スズカフェニックスは、芝の短距離戦線では底を見せておらず、マイルの安田記念の最有力候補である。前走の第51回阪急杯においても、スズカフェニックスは、スローペースで大外を回る不利な展開にもかかわらず、差のない3着に追い込んでおり、内容的には勝ち馬を上回る。スズカフェニックスにとっての問題は、小回りの中京1200mのペースについていけるかどうかに尽きる。中京1200mで行われるG1のペースについていけるようであれば、スズカフェニックスが、大外から一気に差し切る可能性が高い。


ただし、スズカフェニックスの近走は、テンの3ハロンが36秒程度のレースが続いており、中京1200mのペースに戸惑うことは間違いない。よって、中京1200mのペースについていけずに、競馬が終わってしまう可能性まであり得る。高松宮記念では、評価の難しいスズカフェニックスの評価を、これらすべての要素を分析してから、最終的に決定しようと考えている。


プリサイスマシーンは、去年の秋から、強敵相手に好走を繰り返している。プリサイスマシーンにとってのベストの距離が1400mであることは間違いないが、1200m戦であっても何ら問題はない。実際に去年の高松宮記念でも、プリサイスマシーンは、休み明けを克服して、4着に好走している。よって、順調に使われている今年の第37回高松宮記念では、プリサイスマシーンは、去年よりもいい成績を残す可能性が高い。よって、競馬理論は、プリサイスマシーンにも、高い評価を与える必要があると判断している。


他には、マイネルスケルツィ(柴田善)にも注目している。マイネルスケルツィは、先行して粘り込む競馬を繰り返しており、距離短縮は望むところである。ただし、マイネルスケルツィの前走の京都金杯の勝利は、1000m通過59.0秒のスローペースに恵まれたものであることも忘れてはならない。よって、京都金杯の勝利によって、マイネルスケルツィが人気になるようであれば、馬券の期待値を高める上では評価を下げるべきである。


しかしながら、マイネルスケルツィが、第37回高松宮記念の有力候補の一頭であることには違いないと競馬理論では判断している。


他には、高松宮記念で去年の覇者のオレハマッテルゼ(後藤)の復活の可能性もなくはない。オレハマッテルゼは、近走の不振から、年齢的な衰えは隠せない。しかしながら、去年よりもメンバーが弱化した第37回高松宮記念であれば、オレハマッテルゼが復活してもおかしくないと競馬理論では判断している。また、前崩れになったときに、スピニングノアール(福永)、タマモホットプレイ(渡辺)及びビーナスライン(秋山)の追い込みが届けば、馬券的には妙味がある。


これらの追い込みが届くかどうかは、前日の中京競馬場のレースを分析してから判断しようと考えている。以上のように、第37回高松宮記念は、大混戦といえる。そこで、競馬理論は、前日のメインレースの三河特別(1000万下、芝1200m)を分析することによって、中京競馬場の馬場状態を把握し、把握した馬場状態を考慮して、最終的な第37回高松宮記念の予想を決断しようと考えている。