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2007年03月12日

第55回阪神大章典

第55回阪神大章典では、長距離適性の高いアイポッパー(武豊)が、断然人気のドリームパスポート(安藤勝)を破った。


アイポッパーは、折り合いを欠くドリームパスポートをマークする4番手の位置でスムーズに折り合って競馬を進めた。そして、アイポッパーは、直線に向くと、早めに抜け出したドリームパスポートとの競り合いをクビ差だけ制して、先頭でゴールインした。

ただし、アイポッパーとドリームパスポートとの差は、折り合いの差といっても過言ではないだろう。しかしながら、アイポッパーは、58キロを克服して、ドリームパスポートを差し切っており、内容的には高い評価を与えるべきである。


また、アイポッパーは、一昨年の天皇賞春で3着、昨年の天皇賞春で4着と惜しい競馬をした実績があり、一線級が抜けて混戦が予想される今年の天皇賞では、アイポッパーが、ステイヤーの素質を生かして好走する可能性が高い。


よって、競馬理論は、天皇賞において、距離適性の高いアイポッパーに、昨年及び一昨年の天皇賞以上の評価を与えるべきと判断している。


特に、アイポッパーに引き続き名手武豊騎手が騎乗するようであれば、要注意である。

一方、断然人気のドリームパスポートは、2着に敗れた。ドリームパスポートにとっては、第55回阪神大章典のメンバー構成であれば、楽勝しなければならないレースであったにもかかわらず、敗れてしまった。


この第55回阪神大章典の敗因は、ドリームパスポートが、予想以上のスローペースに苦しみ、終始折り合いを欠いてしまったことに尽きる。


ドリームパスポートが普通の馬であれば、これだけ折り合いを欠いてしまえば惨敗してもおかしくないが、G1で3度の2着の底力を発揮し、2着に粘り込んだ。

よって、競馬理論は、敗れはしたものの、ドリームパスポートのレース内容を高く評価している。ただし、本番の天皇賞でもペースが落ち着くようであれば、ドリームパスポートが折り合いを欠く可能性がありうることを頭に入れておかなければならない。


そのため、天皇賞の出走メンバー次第(予想されるペース次第)で、天皇賞におけるドリームパスポートの評価を決定しようと競馬理論では判断している。

それにしても、最近、安藤克己騎手が騎乗している馬が、折り合いを欠くケースを頻繁に目にする。例えば、重賞では、キンシャサノキセキも、折り合いを欠いて敗戦を繰り返している。


安藤克己騎手は、追うという意味では一流ジョッキーであるが、折り合いをつけるのは元々から上手なジョッキーではない。だが、最近の安藤騎手は、以前にも増して折り合いをつけるのが下手になっている。

よって、競馬理論は、折り合いに難がある馬に安藤騎手が騎乗した場合には、評価を下げるべきと考えている。3着には、トウカイトリック(池添)が追い込んだ。トウカイトリックも、アイポッパーと同様に、長距離戦ならば安定して走る典型的なステイヤーである。


なお、トウカイトリックの阪神大章典の3着は、超スローペースの展開を後方からレースを進めたことによって脚を余したものであり、力負けではない。

つまり、阪神大章典の内容としては、トウカイトリックと、アイポッパーとは互角である。よって、充実期を迎えたトウカイトリックが、天皇賞でも通用する可能性は低くないと競馬理論では判断している。


4着は、菊花賞馬デルタブルース(岩田)であった。デルタブルースは、勝負所でインで動けなかったことと切れ味勝負となってしまったことが影響し、4着に敗れてしまった。しかしながら、デルタブルースの4着は、59キロを背負っていたことを考慮すれば、内容的には悪くない。


よって、本番の天皇賞でペースが上がってスタミナ勝負となるようであれば、菊花賞を制したデルタブルースの持ち味が発揮されると競馬理論では判断している。

以上のように、第55回阪神大章典の上位4頭の馬は、いずれもが天皇賞で好走する素質を秘めている。よって、競馬理論は、この4頭を、本番の天皇賞でも重視して予想しようと考えている。

2006年03月19日

第54回阪神大賞典

今年の阪神大章典には、無敗で3冠馬となったディープインパクトが出走した。


レースも、ディープインパクト一色のレースとなった。ディープインパクトは、一完歩だけ出遅れたが、距離を考えれば問題ないスタートだった。


そして、ディープインパクトは、一週目で、わずかに折り合いを欠いたが、菊花賞のときほどではなかった。


その後は、ディープインパクトは、中段の外を進み、4コーナでは馬なりで先頭に並びかけると、突き放す一方の横綱競馬を見せた。


ディープインパクトは、58キロで馬なりのまま、2着に3馬身半の差をつけたことから、阪神大章典の内容は、復帰初戦としては完璧といっていい。


少し気になった点は、折り合いを欠いたことだが、天皇賞では、もう少し強いメンバーでペースも上がるだろうから問題はない。また、ディープインパクト自身も、叩き2走目なら、落ち着きを取り戻すと思われる。


ディープインパクトは、阪神大章典を無事に乗り切ったので、天皇賞でも今回のように圧勝する可能性が極めて高くなったと競馬理論は判断している。

そう考えると、天皇賞は、馬券的な妙味が少ないレースとなりそうである。


競馬理論は、天皇賞の馬券の購入は勧めないが、天皇賞のディープインパクトの勝ちっぷりには純粋に注目している。

阪神大章典の2着以降の馬には、注目に値すべき馬がいなかった。

2005年03月20日

第53回阪神大賞典

例年は、好メンバーが出走し盛り上がる阪神大章典だが今年は寂しいメンバー構成となった。そこで、軽く振り返ってみる。

勝ったのは、マイソールサウンド(本田優)であった。マイソールサウンドは、近走、着順的には目立っていないが、毎回重い斥量を背負って、差のない競馬を繰り返していた。実際、人気のサクラセンチュリーとマイソールサウンドは、斥量差を考慮すれば、鳴尾記念の内容から互角である。また、マイソールサウンドの実績は、重賞4勝(GⅡ2勝)であり、リンカーンと同等以上である。つまり、マイソールサウンドの勝利は、何ら不思議のないものである。

2着は、アイポッパー(藤田信二)であった。アイポッパーは、マイソールサウンドの直後を走って、差しきれない内容には不満が残る。しかし、リンカーンの追撃を粘った分の評価は出来る。3着は、リンカーン(福永祐一)であった。リンカーンは、長期休養明けであったが、天皇賞で通用するためにも、この程度のメンバーなら勝って欲しかった。リンカーンは、4コーナまで楽勝しそうな手応えで上がっていったが、最後が伸び切れなかった。これが休み明けの分である。

今年の阪神大章典は、レベルが低く、天皇賞に直結しないと競馬理論では考えている。 しかし、リンカーンだけは、上がり目がありそうなので、この中で唯一天皇賞でも好走可能である。

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