第138回天皇賞(秋)は、
1番人気のウオッカ(武豊)が1着、
2番人気のダイワスカーレット(安藤勝)が2着、
3番人気のディープスカイ(四位)が3着と
人気どおりの決着となり馬券的には面白くなかったが、
歴史に残る名勝負となった。
その第138回天皇賞(秋)を制したのは、
去年のダービー馬のウオッカである。
ウオッカは、14番枠からスタートを切ると、
馬の行く気に任せて7~8番手の外目からレースを進めた。
そして、ウオッカは、
直線で武豊騎手に追い出されると、
一旦は抜け出して完勝するかのようにも見えたが、
ダイワスカーレット及びディープスカイに差し返され、
ダイワスカーレットと鼻面を並べたところでゴールを迎えた。
そして、長い写真判定の結果、
ウオッカは、ダイワスカーレットに2cmだけ先着しており、
第138回天皇賞(秋)を制覇した。
ウオッカの第138回天皇賞(秋)の勝利は、馬群に包まれないように終始外目を追走する横綱競馬でのものであり、さすがの内容といっていいだろう。
よって、
次走以降で出走が予定されている
ジャパンカップ及び有馬記念においても、
ウオッカには本命級のかなり高い評価を与えるべき
と競馬理論では判断している。
第138回天皇賞(秋)の2着には、
ダイワスカーレットが粘り込んだ。
ダイワスカーレットは、
スタート直後にキングストレイル(北村)、
向こう正面からはトーセンキャプテン(ペリエ)に
つつかれる展開となってしまい、
1000m通過58秒7の平均より速いペースで逃げを打った。
そして、ダイワスカーレットは、
直線の坂の途中で一旦はウオッカ及び
ディープスカイに交わされたが、
そこから差し返して、
ウオッカと並んでゴールした。
ダイワスカーレットの第138回天皇賞(秋)の2着は、直線で一旦交わされながらも差し返して2cmだけウオッカに敗れたものであって、休み明け及び速いペースで逃げる展開をも考慮すると、レース内容的にはウオッカを上回る。
よって、
ジャパンカップや有馬記念においては、
ダイワスカーレットに、ウオッカと互角
又はそれ以上の評価を与えるべきである。
特に、ダイワスカーレットは、
安定した先行力を備えるので、
先行馬が少ないメンバー構成や
インが有利な馬場でのレースでは、
ウオッカに先着する可能性が高い
と競馬理論では判断している。
今年のダービー馬ディープスカイは、
3着に敗れてしまった。
ディープスカイは、
ウオッカと並んだ位置からレースを進め、
直線でもウオッカと馬体を併せて追い込んだが、
ウオッカ及びダイワスカーレットに僅かながら遅れてしまい、
3着が精一杯であった。
ディープスカイの第138回天皇賞(秋)の3着は、強い4歳牝馬の2頭に勝ちに行く競馬でのものであり、成長途上の3歳馬ということを考慮すると、立派の一言に尽きる。
今年の3歳牡馬世代は、
ディープスカイを除き古馬の重賞戦線で
殆ど通用しておらず、低レベルな世代であるが、
ディープスカイだけは、
古馬の一線級相手でも通用することを示した。
よって、
ジャパンカップや有馬記念において、
今後の成長力と展開次第では、ディープスカイが、
ウオッカ及びダイワスカーレットを逆転しても
おかしくはないと競馬理論では判断している。
第138回天皇賞(秋)では、
11番人気のカンパニー(横山典)が4着に、
8番人気のエアシェイディ(後藤)が5着に追い込んだ。
ウオッカ、ダイワスカーレット及びディープスカイの上位3頭は自ら勝ちにいく競馬で好走したのに対し、カンパニー及びエアシェイディは、ラチ沿いで待機し、直線でも仕掛けを遅らせることよって、漁夫の利を狙ったが、掲示板が精一杯であった。
つまり、
カンパニー及びエアシェイディの
第138回天皇賞(秋)の好走は、
展開及びコース取りに恵まれてのものであって、
上位3頭とは着差以上の能力差がある。
よって、今後の重賞戦線において、
カンパニー及びエアシェイディが、
第138回天皇賞(秋)の
上位3頭を逆転する可能性はかなり低い
と競馬理論では判断している。
以上のように、
第138回天皇賞(秋)は、
歴史に残る名勝負となったが、
見た目だけじゃなく、1分57秒2の時計及び
内容ともに素晴らしいレースとなった。
よって、
第138回天皇賞(秋)の上位3頭のウオッカ、
ダイワスカーレット及びディープスカイは、
今後のG1戦線でも中心となっていく可能性が高い。
競馬理論のファンの方は、
ジャパンカップや有馬記念においても、
ウオッカ、ダイワスカーレット及びディープスカイの
3頭に大いに注目して欲しい。





