第38回高松宮記念

第38回高松宮記念は、去年の覇者で一番人気のスズカフェニックス(福永祐一)が3着に敗れ、4番人気のファイングレイン(幸)及び5番人気のキンシャサノキセキ(岩田)で決着する中波乱となった。

第38回高松宮記念を制したのはファイングレインである。


競馬理論は、1分解説でも述べたように、ファイングレインの能力を、打倒スズカフェニックスの1番手として評価していた。


しかしながら、今年の中京競馬場の前残りの馬場を考慮して、出遅れ癖のあるファイングレインを抑え評価にとどめてしまった。


レースでは、ファイングレインは、出遅れることなく互角のスタートを切ると、中段の馬込みの中を進み、抜群の手応えで直線に向いた。


ファイングレインは、幸騎手に追い出されると、先に抜け出したキンシャサノキセキとの差を一完歩ずつ詰めて、キンシャサノキセキをクビ差だけ交わして先頭でゴールした。


ファイングレインは、第38回高松宮記念の勝利によって、1200m戦3戦3勝となり、スプリント王に相応しい。


よって、今後のスプリント戦線においても、ファイングレインには高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。


但し、ファイングレインは出遅れ癖があるので、先行馬有利の馬場で過剰に人気になったときには、ファイングレインの評価を下げる必要があるだろう。

第38回高松宮記念の2着には、キンシャサノキセキが入った。


キンシャサノキセキは、近2走で折り合いを欠いていることから、ペースが速くなって折り合い易い中京1200mは、キンシャサノキセキにとって最適な条件と競馬理論では判断していたが、気難しさを考慮して、本命とすることはできなかった。


レースでは、キンシャサノキセキは、逃げ争いの直後となる4~5番手の馬群の中を進み、直線では一旦先頭に立ったが、ゴール前でファイングレインに差されてしまい、2着に敗れた。


キンシャサノキセキの第38回高松宮記念の2着は、早めに先頭に立つ横綱競馬によるものであり、内容的には悪くない。


よって、今後のスプリント戦線においても、キンシャサノキセキには高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。


なお、マイル戦線では、キンシャサノキセキにとって折り合いが大きな課題となる。


よって、馬込みに入れやすい内枠を引いた場合や先行馬が揃った場合には、マイル戦線でもキンシャサノキセキに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

第38回高松宮記念では、1番人気で競馬理論の本命馬のスズカフェニックスは3着に敗れてしまった。


スズカフェニックスは、スタート直後に躓いてしまい、後方からの競馬となってしまった。


その後、スズカフェニックスは、直線で外に持ち出されると、上がり32秒7の抜群の切れ味で追い込んだが、3着が精一杯であった。


スズカフェニックスの第38回高松宮記念の敗因は、スタート後に躓く不利に尽きる。


スズカフェニックスは、この大きな不利にもかかわらず、小回りの中京競馬場で直線だけの競馬で3着に追い込んでおり、レース内容的には上位2頭を上回る。


よって、第38回高松宮記念を振り返る限り、スズカフェニックスを、スプリント戦線の最強馬として判断していいだろう。


そこで、今後のマイル以下のG1戦線においても、スズカフェニックスに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

第38回高松宮記念で2番人気のローレルゲレイロは、4着に敗れてしまった。


ローレルゲレイロは、スズカフェニックスを破って重賞2連勝を果たしたものの、重賞2連勝は、イン有利の馬場で楽に逃げられる展開に恵まれてのものなので、競馬理論は、過剰人気となったローレルゲレイロを無印評価とした。


レースでは、ローレルゲレイロは、楽に逃げる自分の競馬ができたが、フサイチリシャール(川田)に早めに交わされてしまい、4着が精一杯であった。


ローレルゲレイロの第38回高松宮記念の4着は、マイペースで逃げてのものであって、現時点ではこれが実力であろう。


よって、今後の重賞戦線においても、ローレルゲレイロにとっては、馬場状態がイン有利か否かが大きなポイントとなるだろう。


つまり、イン有利な馬場で楽に逃げられるレースでは、ローレルゲレイロに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

以上のように、第38回高松宮記念では、ファイングレインが、スプリント戦3戦3勝でスプリント王に上り詰めた。


しかしながら、ファイングレインの第38回高松宮記念は、スズカフェニックスの出遅れに恵まれてのものであり、実力的にはスズカフェニックスの方が上である。


よって、今後のスプリント戦線においては、ファイングレインよりも、スズカフェニックスに高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。

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